タグ「delfino施設まるごと抗菌」の記事一覧
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新型コロナとインフルエンザの同時流行に備える
11月も下旬に差し掛かり、すっかり気温も下がってきました。もう冬支度は済まされましたか。さて、日本国内では、スポーツや音楽コンサートなど、各種の大型イベントの規制緩和や、入出国における水際対策が緩和されました。その影響か、11月に入って新型コロナウイルスの感染者数は増加傾向に。札幌市では過去最多を更新したという情報もあり、「とうとう第8波の到来か」という声も聞こえてきています。さらに、マスクの着用や外出自粛など、新型コロナ対策によって抑えられていたインフルエンザが、今シーズンは急増するのではないかとの懸念も。インフルエンザと新型コロナ、その感染力も強く重症化リスクのある2つの感染症は脅威ですが、さらに、最大のリスクとして「同時感染」の可能性も…。経済活動が活発になり始め、少しずつ上向く兆しが見え始めているなか、少しでも余計な不安を取り除いておきたいものです。そこで、今回のコラムでは、その「新型コロナとインフルエンザの同時流行」について、感染症の権威である防衛医科大学校の加來教授にお聴きしながら整理していきたいと思います。ご自身と、周りの方々を守るためには、まずは正しい情報収集が肝。ぜひご一読ください。 コロナ禍以降のインフルエンザの流行状況は 新型コロナウイルスの全世界的な感染爆発によって、すっかり影を潜めていた感のあるインフルエンザ。実際の国内の感染者数はどうだったのでしょうか。厚生労働省が2020年、2021年の患者数を公表しています。 2020年、2021年ともインフルエンザ患者報告数は前年を大きく下回っていることが分かります。やはり、「新型コロナへの対策が、インフルエンザ予防にも効力を発揮した」と考えて問題なさそうです。その新型コロナへの対策には、大きく分けて2つの方法がありました。 ・個人が意識的に行なう対策→マスクの着用や手洗いの徹底、三密の回避など・国や地方自治体などからの要請によって行なう対策→国や地方自治体が発令する緊急事態宣言や、国際間の往来の規制など 後者については、新型コロナウイルスの初期から昨年にかけては4回の緊急事態宣言が発令、また、全期間を通して不要不急の外出自粛が要請されました(※自治体による差異があります)。さらに、海外渡航には関しては、より厳しい制限がありました。直近2年間の入出国者数を、出入国在留管理庁が公表しています。 直近の2年間と今シーズンでは、「国や地方自治体などからの要請によって行なう対策」に関して大きな差異があります。つまり、一人ひとりの意識・モラルに基づいた感染予防策が今シーズンは大切だということです。 防衛医科大学校 加來教授に聴く 2022年を健康に乗り切っていただくための新型コロナとインフルエンザに関する知識・備えなどについて、防衛医科大学校の加來教授へのインタビューさせていただきました。今回のインタビューに先立ち、新型コロナウイルスとインフルエンザに関する質問・不明点をSNSなどで募集したところ、集まった質問・不明点のうち、票の多かったものがこちらです。 ・新型コロナとインフルエンザ、どちらをより警戒するべきなのか・新型コロナとインフルエンザのワクチン、同時感染はあり得るかどうか・新型コロナはインフルエンザに有効なのかどうか・インフルエンザワクチンに副反応はないのかどうか・新型コロナのワクチンの同時接種は可能なのかどうか・新型コロナとインフルエンザ、両方の予防策はあるのかどうか これらの6つの質問・不明点について、加來先生にお聴きします。加來先生インタビュー —— はじめに、まず新型コロナとインフルエンザ、より警戒するべきなのはどちらでしょうかもう皆さんもお気づきだと思いますが、2つの感染症とも様々なケースがあるので断言は難しいですが、忘れていけないのは両者ともに局所の感染症ではなくて、全身感染症であるということです。したがって、基礎疾患をお持ちの方が重症化するリスクは両者ともに高いのです。新型コロナウイルス感染症は、これからも変異を繰り返していくでしょうから、症状も後遺症も大きく変わってくることが予測されます。しかしながら、一番気になるのは、やはり致死率です。新型コロナ対策を検討する専門家グループの調査報告では、「オミクロン株の感染者に占める死亡者の割合(致死率)は、今年1月以降の暫定値で約0.13%と、複数の方法によって推計した季節性インフルエンザの致死率0.006~0.09%を大きく上回っている」という結果でした。 —— 新型コロナとインフルエンザ、これらの感染症に同時に感染することはあり得るのでしょうか同時にかかることがあります。欧州では既に同時感染の事例が報告されています。最近「新型コロナの症状は軽いから大丈夫」と高をくくって、予防しない人が増えているようですが、同時感染のリスクは警戒するべきです。先にどちらに罹患しても、基礎疾患を有するに人にとっては、持病の悪化や体力の消耗に繋がりますので、同時感染すると重症化のリスクが高まるし、その間は二つのウイルスを周辺に排出していることになります。 —— 新型コロナのワクチンを既に3回打っています。それでもインフルエンザには感染することはありますかそれぞれまったく別のウイルスによる感染症なので、新型コロナワクチンはインフルエンザには効果はありません。そもそも新型コロナワクチンもインフルエンザワクチンも、感染予防効果というよりは発症時の症状軽減効果(重症化予防)が期待されています。心配な方はイルエンザワクチン接種をお奨めします。 ——新型コロナワクチンの接種時、副反応で数日間寝込みました。それからワクチン接種に対して恐怖感がありますが、インフルエンザワクチンにも副反応があるのでしょうかインフルエンザワクチンは、一般に副反応が少ないとされています。10~20%の割合で、接種局所の赤み、腫れ、痛みが起こりますが、通常2~3日で消失します。過去に重い副反応の報告事例がありますが、それらはワクチン接種との因果関係が明らかになっていません。逆に接種してはならないのは、過去にインフルエンザワクチン接種により重症なアレルギー症状 (アナフィラキシー反応) を起こしたことがある人のみです。 —— 新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンを同時に接種しても大丈夫ですか新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンは、同時接種が可能です。新型コロナワクチンと他のワクチンの接種間隔では、新型コロナワクチンとインフルエンザワクチン以外のワクチンでは2週間が必要ですが、新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンについてはその制限がありません。 —— 新型コロナとインフルエンザの両方の予防策はありますか?現在、大型イベントの開催や海外渡航など、新型コロナに対する様々な規制が緩和されています。そのため、新型コロナの感染拡大と、新型コロナの予防対策によって防止できていたインフルエンザも感染拡大の可能性があります。 WHO_COVID-19_Dashboard(2022/11/17) そうなった場合、新型コロナの第6波で経験したように医療機関に大勢の人が押し寄せたり、医療従事者が感染したりと、スムーズに診断が受けられない状況(医療ひっぱくの状態)が続く可能性があります。そのためにはやはり、自己防衛が重要だと考えています。新型コロナとインフルエンザは、別のウイルスですが、感染対策は同様です。 ・三密を避ける ・マスクの着用と咳エチケット ・口腔衛生(うがいなど) ・こまめな手洗い これらの基本的な予防策を徹底することが大切です。スポーツや音楽コンサートなどの大型イベントに参加する際には、運営側から発信される感染症対策をしっかり守り、参加者のお互いが気持ちよく楽しむことが重要だと思います。インフルエンザワクチン接種は、ご自身を守るという目的の他に、ご家族・ご友人への感染源とならないという目的があります。とくに身近にお年寄りや小さなお子様、基礎疾患をお持ちの方がおられる場合にはぜひ接種を検討してみてください。 —— ありがとうございました さいごに 今回は、新型コロナとインフルエンザの同時流行について、加來先生にインタビューさせていただきました。新型コロナとインフルエンザは日常生活に支障をきたす脅威ではありますが、日頃から基本的な感染症対策を行なっていれば、同時に抑止することができそうです。繰り返しになりますが、基本的な対策は、以下の4つ。 ・三密を避ける ・マスクの着用と咳エチケット ・口腔衛生(うがいなど) ・こまめな手洗いご自身と、周りの皆さんをまもるため、意識してみてください。また、個人の意識・モラルに担保しない事業者の行なう感染症対策には、当社の主力サービスであるこちらを。 delfino施設まるごと抗菌 最後までお読みいただきありがとうございました。 (監修:防衛医科大学校 防衛医学研究センター 広域感染症学・制御研究部門 加來浩器先生) 参考URL ・WHO Coronavirus (COVID-19) Dashboard・令和2年における外国人入国者数及び日本人出国者数等について・令和3年における外国人入国者数及び日本人出国者数等について
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近畿圏の住まいづくりを感染症から護る
導入事例:セキスイハイム近畿様 「感染ゼロ」をめざし、抗菌・抗ウイルス製品「delfino(デルフィーノ)」を中心として感染症対策製品を展開する株式会社デルフィーノケア(東京都目黒区)とパソナ・パナソニック ビジネスサービス株式会社様(大阪市中央区)は、2022年2月~2022年3月にかけて、セキスイハイム近畿株式会社様のすべてのモデルハウス、ミュージアム、オフィスに「delfino施設まるごと抗菌」を導入いただきました。 セキスイハイム近畿株式会社様について 私たちセキスイハイムは、住宅の工場生産、光熱費ゼロ住宅、再築システムなど、常に新しいテクノロジーで、家づくりを進化させてまいりました。そして総合住宅カンパニーとして、よりよいお客様や地域に密着した理想的なサービスや親密なコミュニケーションを確立すべく、セキスイハイム近畿株式会社を設立いたしました。(セキスイハイム近畿株式会社様 公式Webサイトより) ご採用の背景「人を本当に大切にする会社であること」を掲げられているセキスイハイム近畿株式会社様。感染症対策についても同様、従業員の皆様、来場者の皆様の安心・安全を高いレベルでとのお考えから、コロナ禍以降、あらゆる抗菌・除菌製品を調査されていました。そのような中で、私たちの感染症対策に対する向き合い方に共感いただき、滋賀県エリア、京都府エリアへの「delfino施設まるごと抗菌」を初採用いただきました。その後、サービスの効果にもご満足いただき、本年度は、近畿二府四県にあるすべての施設(合計71箇所)の感染症対策に、私たちのサービスをご導入いただきました。 施工の様子 清掃編「delfino施設まるごと抗菌」では、専用噴霧器による抗菌コーティングの前に、人の手が触れやすい箇所などについて、熟練の清掃スタッフによって徹底的な拭き取り清掃を実施。埃を落とす工程、除菌工程など複数工程からなる清掃風景をご紹介します。 超重点接触ポイントのドアノブは入念な拭き上げエレベーターの各ボタンも重点接触ポイント盲点になり易いブラインドの昇降コードも入念に階段周りなど手の届きにくい場所は専用の道具で自販機のボタン類はすべて清掃・除菌の対象建材サンプルも一枚一枚丁寧にお子様の安心・安全のため玩具の衛生管理も徹底盲点になり易い受話器も欠かさずに重点接触ポイントの代表格PCのマウス引き出しの取っ手も全て清掃・除菌を 噴霧施工準備 階下からの吹き抜けはシートで一時的に密閉空間に玩具をひとつひとつ丁寧に並べ万遍なくコーティング 噴霧施工いよいよ抗菌コーティングに入ります。独自製法の抗菌材「delfino」を専用噴霧器によって噴霧していく「delfino施設まるごと抗菌」。ミクロ単位の粒子を空間内の隅々まで行き渡らせながら、空間全体に充満させていきます。最初にミュージアム全域に「delfino」を噴霧していく様子からご覧ください。 つづいてモデルハウス。居室、キッチンやバスルームなどをひとつひとつ抗菌コーティングしていきます。 引き出し内にも抗菌剤を行き渡らせるため全て解放 トイレ内に抗菌材が充満していく様子 最後に、各拠点のオフィス内を抗菌コーティング風景。オフィスの施工でも、執務室、会議室、共用部(給湯室やトイレなど)などをひとつひとつ丁寧に施工していきます。 効率的に充満させるためオフィス内の各通路に噴霧器を設置 実施概要導入先 :セキスイハイム近畿株式会社様代理店 :パソナ・パナソニック ビジネスサービス株式会社様施設種別:モデルハウス、ミュージアム、オフィス実施目的:感染症対策実施内容:delfino施設まるごと抗菌 「delfino施設まるごと抗菌」とは 感染症対策製品「delfino(デルフィーノ)」は、「感染ゼロをめざして」というコンセプトのもと、光触媒(酸化チタン)、抗菌触媒(銀)、三元触媒(プラチナ)などの触媒を組み合わせることで、それぞれの触媒反応が持つ効果を相乗的に発揮させながら、それぞれの弱点を補うという発想の抗ウイルス・抗菌・防臭剤です。そのデルフィーノを、専用噴霧器によってμ(ミクロン)単位の粒子で噴霧、密閉空間に充満させていくことで、壁面だけでなく、カウンター、チェア、デスク、キャビネットなどのあらゆるものを抗ウイルス・抗菌コーティングして、施設内での感染リスクを軽減します。お問い合わせは以下のリンクから。 お問い合わせ
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最高評価の環境性能「テクノエース」を感染症から護る
導入事例:燃料供給船「テクノエース」 「感染ゼロ」をめざし、抗菌・抗ウイルス製品「delfino(デルフィーノ)」を展開する株式会社デルフィーノケア(東京都目黒区)と商船三井テクノトレード株式会社様(東京都千代田区)は、2022年3月、燃料供給船「テクノエース」に「delfino施設まるごと抗菌」を導入いただきました。 燃料供給船「テクノエース」について 「テクノエース」は、省エネ船体開発により、その優れた環境性能から、国土交通省が認証する「内航船省エネルギー格付け制度」において国内バンカー船では初の最高評価5つ星を獲得しました。また省エネバルブ・フィン舵を搭載することで燃費削減をはかり更なる省エネ効果を追求します。一方、接舷時の安全性を高めるため、燃料供給船STS係船システムを開発、本船に装備しております。本船は今後艤装工事を経て、2022年3月に竣工、同年4月に東京湾で就航を予定しております。(商船三井テクノトレード株式会社様 公式Webサイトより) ご導入の背景「海事分野を中心に、環境・安全ビジネスでNo.1の技術商社を目指す」商船三井テクノトレード様のビジョンを象徴する船「テクノエース」。東京湾での就航を間近に控えた2022年3月、乗組員の皆様に安心・安全な環境で就航いただくために、「delfino施設まるごと抗菌」を導入いただきました。 施工風景 専用噴霧器による施工風景①(操舵室) 専用噴霧器による施工風景②(団欒室) 専用噴霧器による施工風景③(キャビン) 専用噴霧器による施工風景④(調理場) 専用噴霧器による施工風景⑤(バスルーム) 専用噴霧器による施工風景⑥(トイレ) 施工後の抗菌シールを貼付(バスルーム) 実施概要導入先 :燃料供給船「テクノエース」代理店 :商船三井テクノトレード株式会社様施設種別:船舶実施目的:感染症対策実施内容:delfino施設まるごと抗菌 「delfino施設まるごと抗菌」とは 感染症対策製品「delfino(デルフィーノ)」は、「感染ゼロをめざして」というコンセプトのもと、光触媒(酸化チタン)、抗菌触媒(銀)、三元触媒(プラチナ)などの触媒を組み合わせることで、それぞれの触媒反応が持つ効果を相乗的に発揮させながら、それぞれの弱点を補うという発想の抗ウイルス・抗菌・防臭剤です。そのデルフィーノを、専用噴霧器によってμ(ミクロン)単位の粒子で噴霧、密閉空間に充満させていくことで、壁面だけでなく、カウンター、チェア、デスク、キャビネットなどのあらゆるものを抗ウイルス・抗菌コーティングして、施設内での感染リスクを軽減します。お問い合わせは以下のリンクから。 お問い合わせ
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<導入事例>音楽を心から愉しんでいただくために。
ミューザ川崎シンフォニーホール 様 「感染ゼロ」をめざし、抗菌・抗ウイルス製品「delfino(デルフィーノ)」を中心とした感染症対策製品を展開する株式会社デルフィーノケア(東京都目黒区)は、2021年12月、ミューザ川崎シンフォニーホール様(神奈川県川崎市)に「delfino施設まるごと抗菌」を導入いただきました。 ミューザ川崎シンフォニーホールとは ミューザ川崎シンフォニーホールは「MUSIC+座」を意味する名称が示す通り音楽によって、人が集まり、交わり、そして響く場所として、あらゆる人に音楽との多様な関わり方を提案し、川崎のまちを豊かに鳴らしていくことを目指します。(オフィシャルWebサイトより) ご導入の背景 コンサートホールでは、密閉空間に集団が形成される性格上、感染症対策は非常に重要です。同会場では、普段からアルコール消毒などの対策は行なっておられましたが、コロナ禍では「来場者に安心して音楽を愉しんでいただくためには、ワンランク上の感染症対策が必要」とのお考えから、今回「delfino施設まるごと抗菌」を採用いただきました。 施工概要/施工風景 今回は、施設内全てのトイレ、エレベーター・エスカレーター、音楽工房内の各部屋(市民交流室、企画展示室、練習室、研修室、会議室)などを抗菌施工させていただきました。 専用噴霧器によるdelfino噴霧の様子 人が触れる機会の多い手摺りには拭き上げによる入念な抗菌コーティング 実施概要 団体名 :ミューザ川崎シンフォニーホール施設種別 :コンサートホール所在地 :神奈川県川崎市幸区大宮町1310実施目的 :感染症対策実施内容 :delfino施設まるごと抗菌 「デルフィーノまるごと抗菌」とは 感染症対策製品「delfino(デルフィーノ)」は、「感染ゼロをめざして」というコンセプトのもと、光触媒(酸化チタン)、抗菌触媒(銀)、三元触媒(プラチナ)などの触媒を組み合わせることで、それぞれの触媒反応が持つ効果を相乗的に発揮させながら、それぞれの弱点を補うという発想の抗ウイルス・抗菌・防臭剤です。そのデルフィーノを、専用噴霧器によってμ(ミクロン)単位の粒子で噴霧、密閉空間に充満させていくことで、壁面だけでなく、カウンター、チェア、デスク、キャビネットなどのあらゆるものを抗ウイルス・抗菌コーティングして、施設内での感染リスクを軽減します。お問い合わせは以下のリンクから! お問い合わせ
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防衛医科大 加來教授インタビュー 2021年のCOVID-19を振り返る
2020年に引き続き、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため様々な行動が制限された2021年。しかし、中盤以降はワクチン接種が一気に進み、秋頃には2度のワクチン接種率が70%を超えました。東京都内の12月13日現在の感染者報告数は、32日連続で30人を下回っており、劇的に減っている一方で、海外ではオミクロン株と呼ばれる変異株が猛威を奮っており、予断を許さない状況が続いています。今回のコラムでは、2021年の新型コロナウイルス感染症を振り返り、来る2022年に正しく備えるべく、感染症の権威である防衛医科大学校の加來先生にインタビューさせていただきました(※本インタビューは、2021年12月8日に実施したものです)。 防衛医科大学校 加來先生インタビュー —— 2020年の初期と現在の状況を比較したとき、どのような変化が見て取れるでしょうか世界が新型コロナウイルス感染症の脅威について、様々な症例が検出され、研究が進んできた過程で正しく認識されたことが大きいと言えます。各国で、“経済をある程度犠牲にしてでも封じこめよう”とする対策が講じられました。「ユニバーサル・マスキング」という言葉も生まれましたが、飛沫を防止するべく、咳をしていなくてもマスクを常時着用するようになったのは非常に大きな変化だと言えます。マスクをする習慣のほとんどない欧米においては、なおさら大きな変化だったと思います。 WHO Coronavirus Dasboard 2021 Dec 20 —— 日本国内の11月以降の感染者数が、先進国の中で群を抜いて減っています国産ワクチンがないにも関わらず、短い期間で打つべき人に打ったという点は評価できると思います。一方で、そのワクチンによる重症化抑止によって、無症状者が増えていることが予想されます。現在、東京で見つかっている陽性者はほぼ無症状者。陽性の発覚するタイミングは、主に海外渡航のための事前検査のケースなどです。感染者数が落ち着いている状況下、積極的に検査を受けようとは思わないでしょうから、無症状感染者は一定数存在するのかもしれません。—— 感染者の「報告者数が減った」という表現のほうが正確かもしれませんねそもそも外国と日本には、前提条件として大きな差異があります。日本は、・水道水が清潔・医療制度が充実している・島国であるという特徴があります。特にお水に関しては、「安心・安全なお水が、蛇口をひねれば出てくる」というのは非常に大きい。海外では、飲み水にするためには煮沸が必要ですから、日本の水道水のような水準は、世界でみると決して当たり前ではありません。海外では、水道が感染源になっているかもしれません。 —— 第6波が来るかどうかについて、連日各局で報じられています何をもって第6波というか、という問題がまずあります。日々、感染者数として報告されているかたがたは海外旅行の渡航前にPCR検査を受け発覚した無症状者、と言いましたが、やはりワクチン接種済のかたが市中にたくさんいる可能性は否定できません。 WHO Coronavirus Dasboard(Japan)2021 Dec 20 日本の感染者数のグラフを参照すると、第1波~第4波までの波が上昇と加工のカーブが似たような傾斜になっていることが分かります。しかし第5波は、急速に減少に転じていることが見て取れます。これは、“ワクチン接種によって重症化に至らず、検査を受けていない人”の存在によるものなのかもしれません。—— オミクロン株が注目されていますが、弱毒性なのではないかという話もありますそれについては研究結果を待たなければなりませんが、ウイルスが変異を繰り返していく過程で弱毒化する事例は、数多く報告されています。例えば、ワクチン開発では、「継代培養」という培養を繰り返す手法が用いられますが、培養の過程では、弱毒性で感染力の強い株を残していきます。猛威を奮っているデルタ株もそうですが、新型コロナの遺伝子配列は何度も変わっています。日本国内で日々見つかっているのもデルタ株。オミクロン株はまだほんの数例です。このオミクロン株が弱毒(すなわち重症化しにくい)であるとは、どういう風に考えたらいいでしょうか?私はウイルス学者ではありませんが、重症化とは、肺炎(肺胞の細胞に炎症が起こり、ガス交換が難しくなる)やウイルス血症(血液中にウイルスが入りこんでヒトの免疫細胞からのサイトカインを過剰に出させたり血栓ができたりすること)によって全身状態が悪くなることです。弱毒株が、粘膜上皮細胞にだけ感染し、肺炎やウイルス血症を起こしにくく変異したというのであれば、通常の感冒の原因ウイルスと同じ状態に進化していく過程だと考えられるのです。—— オミクロン株には、現在承認されているワクチンの有効性が低いとも報じられています承認されているワクチンには、ファイザー社製、モデルナ社製、アストラゼネカ社製などがありますが、どれも当初のいわゆる「武漢株」を元に開発されたものです。オミクロン株が未解明であるうちは何とも言えません。オミクロン株が解明され、仮に“弱毒性で重症化しない”と確定した場合、ワクチン接種しなくても、オミクロン株に感染すれば免疫獲得ができるという考え方をするかたが現れるかもしれません。しかし、アルファ株でもデルタ株でも、いくつもの後遺症の報告があります。オミクロン株が弱毒性で重症化しないと分かったとしても、“実は後遺症が重い”という可能性は残されています。その可能性を考慮すると、やはりワクチン接種のほうが合理的だと言えそうです。—— コロナ禍が過去のものになる日が来るのはいつなのでしょうかマスクをせずに公共の場で過ごせるようになるためには、もう2~3年必要なのではないかと考えています。いま日本国内では感染拡大が抑えられていたとしても、海外で猛威を奮っているような状況では、ある程度の行動制限はやむを得ません。ただ、オミクロン株についてもそうですが、過剰に心配を煽るような報道が多いことは懸念しています。第6波への備えとしては、・患者数の急増の予兆をとらえる・保健所機能を強化する・医療資源を確保する・各種検査の精度を管理する・大規模ワクチン接種センターの維持これらを適宜行なっていく必要があると考えています。—— 最後に、読者のかたに向けてメッセージをお願いします新型コロナウイルスの感染拡大状況にかかわらず、時間は刻々と過ぎていきます。これから年末年始、クリスマス、受験シーズンなどイベントがありますが、これまで感染拡大をブロックできてきた行動を、もうしばらく継続してほしいと思っています。マスクの着用や、三密を避ける意識など、個人ができる対策は、変異株対策においても同じです。ご自身のみならず、周囲には、“たった一度の感染で、大事な時期を棒に振るかもしれない人がいる”ということを念頭に置いていただきたいと思います。—— ありがとうございました (監修:防衛医科大学校 防衛医学研究センター 広域感染症学・制御研究部門 加來浩器先生) delfino施設まるごと抗菌とは 感染症対策製品「delfino(デルフィーノ)」は、「感染ゼロをめざして」というコンセプトのもと、光触媒(酸化チタン)、抗菌触媒(銀)、三元触媒(プラチナ)などの触媒を組み合わせることで、それぞれの触媒反応が持つ効果を相乗的に発揮させながら、それぞれの弱点を補うという発想の抗ウイルス・抗菌・防臭剤です。そのデルフィーノを、専用噴霧器によってμ(ミクロン)単位の粒子で噴霧、密閉空間に充満させていくことで、壁面だけでなく、カウンター、チェア、デスク、キャビネットなどのあらゆるものを抗ウイルス・抗菌コーティングして、施設内での感染リスクを軽減します。お問い合わせは以下のリンクから! お問い合わせ 参照URLWHO Coronavirus Dasboard
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施設の子どもたちの安心と笑顔のために、delfinoで貢献。
導入事例:京都府・兵庫県の児童養護施設 「感染ゼロ」をめざし、抗菌・抗ウイルス製品「delfino(デルフィーノ)」を展開する株式会社デルフィーノケア(東京都目黒区)は、2021年10月、京都府・兵庫県の児童養護施設に「delfino施設まるごと抗菌」を導入いただきました。<社会福祉法人 平安養育院様(京都府京都市)、児童養護施設 京都聖嬰会様(京都府京都市)、児童養護施設 和敬学園様(京都府京都市)、社会福祉法人 平安徳義会養護園様(京都府京都市)、社会福祉法人 迦陵園様(京都府京都市)、児童養護施設 睦の家様(兵庫県丹波市)> ご導入の背景/株式会社わかさ生活様について 画像:株式会社わかさ生活様Webサイトより 今回の6つの児童養護施設への「delfino施設まるごと抗菌」の導入は、「ブルーベリーで世界一を目指す目の総合健康企業」株式会社わかさ生活様(京都市下京区)からの寄贈によって実現されました。 クリックで公式Webサイトへ 株式会社わかさ生活様は、従業員の皆さまが安心して働ける環境づくりのために、コロナ禍以前から「delfino施設まるごと抗菌」を全拠点に採用いただいています。日頃から児童養護施設への交流活動に取り組んでおられる同社は、新型コロナウイルスが子どもたちにも感染拡大している今般の状況を憂虞されており、まずは懇意にされている6つの児童養護施設の感染拡大抑止をとのお考えから、寄贈を実施されました。当社においても、株式会社わかさ生活様の社会貢献に対するお考えに賛同し、協力させていただきました。 施工概要/施工風景 施工風景①(玩具類はすべて広げ、抗菌効果を最大化) 施工風景② 施工風景③(空間内にdelfinoが充満する様子) 施工風景④ 施工風景⑤ 施工風景⑥ 実施概要 施設種別 :京都府・兵庫県の児童養護施設協力店 :株式会社わかさ生活様代理店 :株式会社関広様所在地 :京都府京都市、兵庫県丹波市実施目的 :感染症対策実施内容 :delfino施設まるごと抗菌 「デルフィーノまるごと抗菌」とは 感染症対策製品「delfino(デルフィーノ)」は、「感染ゼロをめざして」というコンセプトのもと、光触媒(酸化チタン)、抗菌触媒(銀)、三元触媒(プラチナ)などの触媒を組み合わせることで、それぞれの触媒反応が持つ効果を相乗的に発揮させながら、それぞれの弱点を補うという発想の抗ウイルス・抗菌・防臭剤です。そのデルフィーノを、専用噴霧器によってμ(ミクロン)単位の粒子で噴霧、密閉空間に充満させていくことで、壁面だけでなく、カウンター、チェア、デスク、キャビネットなどのあらゆるものを抗ウイルス・抗菌コーティングして、施設内での感染リスクを軽減します。お問い合わせは以下のリンクから! お問い合わせ
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守りたいのは、教職員と生徒の心の健康
導入事例:大阪府立かわち野高等学校様 「感染ゼロ」をめざし、抗菌・抗ウイルス製品「delfino(デルフィーノ)」を展開する株式会社デルフィーノケア(東京都目黒区)は、2021年7月、大阪府立かわち野高等学校様(大阪府東大阪市)に「delfino施設まるごと抗菌」を導入いただきました。 大阪府立かわち野高等学校様について 画像:かわち野高等学校様ご提供資料 大阪府立かわち野高等学校は、東大阪市にある大阪府立加納高校と大阪府立盾津高校の2校が2004年に統合され、普通科総合選択制で開校した高等学校。2017年から普通総合選択制から改編し、専門コースを設置しています。スポーツサイエンス専門コースおよび情報技術専門コースがあるため、LAN教室と呼ばれるコンピュータ室が2つ(生徒用コンピュータ82台)あります。またアクティブラーニングルームの採用をはじめ、新しい技術やサービスの導入に積極的な高等学校です。 導入の背景 今回は、デルフィーノまるごと抗菌導入の背景について、かわち野高等学校の校長先生である、德谷貢正先生にお話を伺うことができました。 かわち野高等学校 德谷 貢正校長先生 「コロナ禍、大阪府下で多くの学校が何度も休校していますが、本校も例外ではありません。感染者が一度出ると、感染者への心労ももちろん、保健所とのやりとりも発生します。日々の感染症防止対策は、教職員が先頭に立って神経を尖らせピリピリしながら行なっています。そんなストレスを少しでも軽減したいという思いをずっと抱えていました。」 —— お察しします。そのような課題感のなか、デルフィーノをお選びいただいた理由について教えてください「デルフィーノは、本校職員が抗菌製品を熱心に調べて見つけてくれました。光触媒をはじめとした成分の効果と、持続期間が長いことが決め手となり、導入を急ぎました。」—— まるごと抗菌を実施する箇所は、入念にご検討されたと聴いています「本校は、普通科の専門コース設置校で、情報技術専門コースがあるため、LAN教室と呼ばれるコンピュータ室が2つあります。マウスやキーボードなど、生徒の接触頻度が高いので、重点的に抗菌コーティングしてもらうことにしました。また、電子黒板などの機器を導入したアクティブラーニングルーム(※1)も最も利用頻度が高い場所のひとつなので、重点箇所としてオーダーした経緯があります。」 ※1 アクティブラーニングルーム…講義はもちろん、実習や議論、発表を繰り返し行うことで、学生が能動的に授業に参加し、より質の高い教育を行うために用意される特別な教室 —— デルフィーノを採用いただいた事もそうですが、アクティブラーニングルームの設置や、コンピューター室など、新しい技術を積極的に採用されている印象があります 「本校は、ICTを積極的に活用していこうという先生が多いこともあって、新しい情報を敏感に察知して採り入れていこうという空気がありますね。特に、アクティブラーニングルームなどは本校の目玉になっていて生徒や保護者の皆さんからの評判も上々です。」 —— 導入して間もないですが、ご感想を教えてください「本校の校舎は昭和49年の建築なので決して新しくはないのですが、抗菌コーティング直後の教室を見に行くと、新築のオフィスのような雰囲気になりとても驚きました。家具類もピカピカに拭き上げられていて、大いに感心させられました。当校の感染症予防対策の取り組みを、学校のWebサイトへの掲載や、学校説明会でお話するなどして、地域、保護者、中学生に安心して本校に足を運んでもらえるように、広くPRしていきたいと思っています。」 —— この度のご導入、誠にありがとうございました! 施工風景 今回は、大阪府立かわち野高等学校様の導入事例を紹介させていただきました。インタビューに応じてくださった德谷校長先生、教職員の皆様をはじめ、関係者の皆様に心より御礼申し上げます。 実施概要団体名 :大阪府立かわち野高等学校様施設種別 :公立高等学校所在地 :大阪府東大阪市新庄4丁目11実施目的 :感染症対策実施内容 :delfino施設まるごと抗菌 「delfino施設まるごと抗菌」とは 感染症対策製品「delfino(デルフィーノ)」は、「感染ゼロをめざして」というコンセプトのもと、光触媒(酸化チタン)、抗菌触媒(銀)、三元触媒(プラチナ)などの触媒を組み合わせることで、それぞれの触媒反応が持つ効果を相乗的に発揮させながら、それぞれの弱点を補うという発想の抗ウイルス・抗菌・防臭剤です。そのデルフィーノを、専用噴霧器によってμ(ミクロン)単位の粒子で噴霧、密閉空間に充満させていくことで、壁面だけでなく、カウンター、チェア、デスク、キャビネットなどのあらゆるものを抗ウイルス・抗菌コーティングして、施設内での感染リスクを軽減します。お問い合わせは以下のリンクから! お問い合わせ
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世界最先端の情報発信基地を、まるごと抗菌
導入事例:リンクタイズ株式会社様 「感染ゼロ」をめざし、感染症対策製品delfino(デルフィーノ)を展開する株式会社デルフィーノケア(東京都目黒区)は、2021年5月、リンクタイズ株式会社様(東京都港区)に「delfinoオフィスまるごと抗菌」を導入いただきました。 Forbes JAPAN世界40ヶ国で展開するグローバルビジネス誌「Forbes」。その日本版として、日本オリジナルの記事と共に、世界最先端の情報を発信しているリンクタイズ株式会社様。同社の目指す会社組織像がこちら。 リンクタイズがめざす組織のカタチ。それは、「子供の将来を見据えてきちんと教育をできる、厳しくも暖かい、優れた家庭のような会社組織」です。私たちは”a company as one family”を実現する組織を目指します(リンクタイズ様Webサイトより) そんな素晴らしい理想像を掲げ事業を推進されている同社に、デルフィーノを採用いただいた背景をインタビューしました。 採用の背景「当社には、特に配信などでVIPの方々の来社機会が多くあります。そんなご来社いただくゲスト様の安全への配慮、また、従業員が安心して働ける環境をつくるために、オフィスの感染症対策導入を決めました。複数社のサービスを入念に比較・検討した結果、 *確かなノウハウ *豊富な実績 *抗菌への真摯なPR に、安心感を持ったことが決め手になり、 デルフィーノを導入するに至りました」 施工風景 象徴的な「Forbes JAPAN」の大きな文字。人が行き交うこの場所も入念に抗菌コーティング 入念に煙感知器を養生する様子 (左)大きなガラスにより仕切られた会議室に、デルフィーノを噴霧し充満させていく様子(右)接触頻度の高いデスク、チェアには重点的に抗菌コーティングを実施 お客様からのメッセージ「抗菌コーティングありがとうございました。お陰様で、従業員のための環境づくりはもちろん、安心してゲスト様をご招待することができています」 施工概要団体名 :リンクタイズ株式会社様施設種別:オフィス所在地 :東京都港区東麻布1-9-15 東麻布一丁目ビル2F実施目的:感染症対策実施内容: delfinoオフィスまるごと抗菌 「delfino施設まるごと抗菌」とは 感染症対策製品「delfino(デルフィーノ)」は、「感染ゼロをめざして」というコンセプトのもと、光触媒(酸化チタン)、抗菌触媒(銀)、三元触媒(プラチナ)などの触媒を組み合わせることで、それぞれの触媒反応が持つ効果を相乗的に発揮させながら、それぞれの弱点を補うという発想の抗ウイルス・抗菌・防臭剤です。そのデルフィーノを、専用噴霧器によってμ(ミクロン)単位の粒子で噴霧、密閉空間に充満させていくことで、壁面だけでなく、カウンター、チェア、デスク、キャビネットなどのあらゆるものを抗ウイルス・抗菌コーティングして、施設内での感染リスクを軽減します。お問い合わせは以下のリンクから! お問い合わせ
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GW前の万全な感染対策に、施設まるごと抗菌
導入事例:株式会社常陸サンライズパーク様 感染ゼロをめざし、抗菌製品「delfino(デルフィーノ)」を展開する株式会社デルフィーノケア(東京都目黒区)は、2021年4月、株式会社常陸サンライズパーク様( 茨城県ひたちなか市)に「delfino施設まるごと抗菌」を導入いただきました。 採用の背景常陸サンライズパーク様は、国営ひたち海浜公園の広大な敷地を管理・運営されています。「大型連休を迎える前の万全な感染対策の拡充し、来場者様やスタッフ様により安心感を」とのお考えから、「delfino施設まるごと抗菌」を導入いただきました。施設まるごと抗菌施工後、スタッフの皆様からはご好評のお声をいただいております。 施工内容/風景社長室や授乳室・応接室などのバックオフィス部分、ダウンタウン、カード迷路「ぐるり森大冒険」などのアトラクション部分まで、幅広いエリアを抗菌施工させていただきました。 ファミリーパークゴルフ受付の噴霧施工風景 応接室の噴霧施工風景 実施概要 団体名 :株式会社常陸サンライズパーク様代理店 :コニカミノルタジャパン株式会社様販売店 :株式会社東和様事業内容:国営ひたち海浜公園プレジャーガーデン運営管理所在地 :茨城県ひたちなか市阿宇ヶ浦町552-18実施目的:感染症対策実施内容:delfino施設まるごと抗菌 「delfino施設まるごと抗菌」とは 感染症対策製品「delfino(デルフィーノ)」は、「感染ゼロをめざして」というコンセプトのもと、光触媒(酸化チタン)、抗菌触媒(銀)、三元触媒(プラチナ)などの触媒を組み合わせることで、それぞれの触媒反応が持つ効果を相乗的に発揮させながら、それぞれの弱点を補うという発想の抗菌・防臭剤です。そのデルフィーノを、専用噴霧器によってμ(ミクロン)単位の粒子で噴霧、密閉空間に充満させていくことで、壁面だけでなく、カウンター、チェア、デスク、キャビネットなどのあらゆるものを抗ウイルス・抗菌コーティングして、施設内での感染リスクを軽減します。お問い合わせは以下のリンクからどうぞ。 お問い合わせ
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delfino導入事例:新日本プロレス様 ~感染症から選手を守る~
導入事例:新日本プロレス株式会社様 「感染ゼロ」をめざし、抗菌・抗ウイルス製品「delfino(デルフィーノ)」を展開する株式会社デルフィーノケア(本社:東京都目黒区)は、2021年6月、新日本プロレス株式会社様(本社:東京都中野区)の野毛道場、合宿所、寮に「delfino施設まるごと抗菌」を導入いただきました。 新日本プロレス様とデルフィーノ 強靭な体と磨き抜かれた技と豊な感性と社会人としての心構えを持ったプロレスラーを育成しその活動を通じて健全なスポーツとしてのプロレスリングの市民権を確立発展させることによって社会に貢献することを目指す プロレス領域で常に新境地を開拓、ファン魅了し続けているメジャー団体、新日本プロレス様。今回は、私たちの窓口となっていただいている管理部 道場担当の小林邦昭様に、delfino施設まるごと抗菌について、お話をお聞きすることができました。 「4-5年ほど前から、主にマット菌(※1)を防ぐために導入させてもらっています。導入当初、その非常に高い効果に驚いたことを記憶しています。導入前までは、感染した選手の頭部が膿んで毛が抜けるなど、常に選手を悩ませていましたが、お蔭様で導入後4年間は感染者がゼロ、1度だけ海外から来たばかりの外国人レスラーの感染事例がありましたが、拡大はありませんでした。その後は事務所や寮、食堂など選手たちの日常過ごすエリアの環境維持のためにも活用させていただいています。 近年の新型コロナウイルスに関しては、クラスターの発生抑止は必須でしたので、実施しないという選択肢はありません。巡業などで外部から感染を持ち込んでしまう事例は発生しましたが、寮・道場での感染拡大はありませんでした」(小林様) ※1 白癬菌(カビ)感染症。柔道やレスリングなどの競技者が、マットや畳、タオルを介して感染拡大するケースはマット菌といわれ、頭皮から侵入すると膿がでて脱毛が生じたりします。子どもに感染した場合に重症化した報告もあり、注意が必要です。 施工について delfinoまるごと抗菌実施中の噴霧器 「例えると、事務所、寮、道場をまるごと洗ってもらったような感覚です。道場という場所柄、ダンベルの持ち手など、選手がよく触れる箇所は重点的にコーティングしていただいています。菌やウイルスは目に見えないため不安ですが、こういう対応は一層安心しますね。時間が経つと徐々に不安になるので、今後はそのあたりのフォローもお願いしていきたいです」(小林様) リングのコーナーに貼られた「抗菌済シール」① リングのコーナーに貼られた「抗菌済シール」② 「『delfino施設まるごと抗菌』を初めて導入して以降マット菌の感染拡大が起きず、選手たちが安心して練習に励めるようになりました。非常に信頼していますので、これからもお願いしたいと思っています」(小林様) 実施概要 団体名 :新日本プロレスリング株式会社様施設種別 :スポーツ施設(道場)、合宿所、寮代理店 :株式会社ふぃーる様所在地 :東京都世田谷区実施目的 :感染症対策実施内容 :delfino施設まるごと抗菌 delfino施設まるごと抗菌とは 感染症対策製品「delfino(デルフィーノ)」は、「感染ゼロをめざして」というコンセプトのもと、光触媒(酸化チタン)、抗菌触媒(銀)、三元触媒(プラチナ)などの触媒を組み合わせることで、それぞれの触媒反応が持つ効果を相乗的に発揮させながら、それぞれの弱点を補うという発想の抗ウイルス・抗菌・防臭剤です。そのデルフィーノを、専用噴霧器によってμ(ミクロン)単位の粒子で噴霧、密閉空間に充満させていくことで、壁面だけでなく、カウンター、チェア、デスク、キャビネットなどのあらゆるものを抗ウイルス・抗菌コーティングして、施設内での感染リスクを軽減します。お問い合わせは以下のリンクから! お問い合わせ
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ご存じでしたか?「細菌」と「ウイルス」の違い
全国各自治体で、いよいよ5月から一般に向けたワクチン接種が開始されました。そして、アストラゼネカ製ワクチン、モデルな製ワクチンが承認、24日には国内4例目となるジョンソン・エンド・ジョンソン社からも承認申請がなされました。一気に動き出した感のあるワクチン接種。このことをきっかけに、コロナ禍が少しずつ収束していくことを願うばかりです。 さて、過去に例を見ないくらい「ウイルス」という単語が飛び交っている昨今。読者の皆さんのなかには、「ウイルス」と「ウィルス」、どちらが正しいんだろう?と疑問に思ったことのあるかたはおられませんか?Google検索のヒット数(2021年5月24日現在)を比較してみると、 ウイルス:534,000,000件 ウィルス:134,000,000件 と、大きな差異。とはいえ、5人に1人は「ウィルス」と検索しているわけですね。巷の報道をみていても「ウイルス」と表記している場合が多いようです。じつは、そこには明確な答えはありません。調べてみると、2012年に開催された「第1356回放送用語委員会」開催の記事を見つけました。その中の「カタカナ表記の基本方針」の中に、原音とは異なる慣用が熟しているものは、慣用の形を尊重するとありました。言われてみれば、本来の英語のスペルは「virus」。音を尊重し「ウイルス」と表記するぞ、と決めたのだそうです。それにしても「異なる慣用が熟している」という表現が、何とも言えず日本らしいハイコンテクスト文化の香りを感じますね。本稿の最後に参照URLがありますので、興味のあるかたは覗いてみてください。4ページ目の一覧表に「ウインク」「ウインナー」などと並んで、NHK表記が書かれています。さて、ここからが本題。本稿で今回採り上げるのは、 「細菌」と「ウイルス」の違い について。漠然と「別物なんだろうな」という感触のかたは多いと思いますが、実際その違いは何?と聞かれると、答えに窮するかたも多いのでは。今回は、そんな分かっているようで、実はそうでもない「細菌」「ウイルス」について、理解を深めていきたいと思います。 「細菌」と「ウイルス」の違い さて、「細菌」と「ウイルス」には、いったいどのような違いがあるのでしょうか。その違いを明らかにするためには、以下の3つの観点から見ていくのが良さそうです。 * 大きさの違い * 増え方の違い * 治療・予防策の違い「生物」かどうかという論点も重要ですが、「ウイルスは、生物ではないが微生物ではある」など余計に混乱する恐れがありますので、本稿では割愛させていただいております。 ①「細菌」と「ウイルス」では、大きさが違う 細菌のウイルスの差( image by Ali Zifan ) 「細菌」と「ウイルス」の違いについて、もっとも分かりやすいのは、その大きさ。「細菌」は、インフルエンザやノロウイルスなどの代表的な「ウイルス」との平均値を比較すると、約40倍~100倍の大きさがあります。具体的なウイルス名を例示して比較した表がこちら。 ヒトの肉眼は200μm(マイクロメートル)までしか視界に捉えることはできませんが、「細菌」の大きさは、その1/200~1/40。肉眼ではまるで確認することはできません。「細菌」は、小学校の授業でも取り扱う「光学顕微鏡」でその姿を確認することができます。一方で、表の中で紹介しているウイルスは、肉眼で見える限界値と比較すると、1/9,000~1/2,000という大きさ(一般的には、nm(ナノメートル)という単位が用いられますが、比較しやすいようにμmで表記しています)。観察するためには、大学や研究施設などで使われる「電子顕微鏡」が活躍します。 光学顕微鏡(左)と電子顕微鏡(右)の例 ②「細菌」と「ウイルス」では、増え方が違う ■ 細菌の増え方 細菌は、「遺伝子」と「遺伝子から、増殖に必要な道具(タンパク質=酵素)を作る仕組み」を持っています。そのため、糖などの栄養源と水のある適切な環境下では、自ら細胞分裂を繰り返し、2倍2倍と増殖していきます。細菌の中には、ヒトの体の中に侵入して病気を起こす有害な細菌もいる一方、体内や皮膚の表面にも無数の細菌が存在、良好な環境を保つために重要な働きをするものも。例えば、美肌菌と呼ばれる細菌群。皮膚の表面で、*肌のpH値を弱酸性に保ってくれる*保湿成分を排出してくれる*悪玉菌の繁殖を抑える成分を排出するなど、肌を良好な状態にキープしてくれる役割があります。また、発酵食品などでよく見かける「乳酸菌」や「ビフィズス菌」は、腸内で、消化吸収の補助や免疫刺激など、健康維持や老化防止などに良い影響がある細菌です。 ■ ウイルスの増え方 ウイルスは、栄養源や水があっても、単独で生存するために必要な道具を備えていないので、他の生物の体内に入り込み、細胞から不足している機能を補ってもらう必要があります。体内に侵入したウイルスは、細胞の中に自分のコピーを作らせ、細胞が破裂してたくさんのウイルスが飛び出し、さらに他の細胞に入り込んでいきます。こうしてウイルスは増殖していきます。 ここでの両者の重要な違いは、「細菌」は自ら生存・増殖することができるが、「ウイルス」は単体では生存・増殖できないという点です。 ③細菌とウイルスでは、治療や予防の仕方が違う ■ 細菌による感染症の治療方法は 細菌による感染症には、実に多くの種類があります。感染症の種類によって原因菌も異なり、代表的なものでは、発症した場所が肺であれば肺炎(多くは、肺炎球菌に起因)、膀胱なら膀胱炎(多くは、大腸菌に起因)など。体の不調を感じたら、迷わず医師に相談しましょう。体のどこに問題が起きているのかを特定、そして、原因菌が何なのかを突き止め、治療方針を検討してくれるはずです。もともとの体の状態によっても、どのような菌が悪さをするかが異なってきます。免疫力が低下した状態では、日頃は悪さをしない細菌が問題を引き起こし、感染症を発症することもあり、注意が必要です(「日和見感染」と呼ばれます)。治療には、多くの場合、抗菌薬が処方されます。その種類や量・期間は、感染症の場所と原因菌の組み合わせで変わります。抗菌薬が処方されたときには、正しく服用し、決められた量と回数を決められた日数で飲みきりましょう。症状がよくなったからといって途中でやめてしまうと、感染症が治りきらず、治るまでに余計に時間がかかってしまうこともあります。 ■ ウイルスによる感染症の治療方法は ウイルスは、抗生物質の効き目がありません。そのため、基本的な治療法は、熱を下げる、酸素を投与するなどの対症療法を行いながら、自分自身の免疫力によって、体内のウイルスが駆逐されていくのを待つことになります。インフルエンザウイルスなど、有効な抗ウイルス剤(ウイルスの増殖を抑制する薬)もありますが、決して多くはありません。抗ウイルス薬の開発が困難である理由のひとつは、ウイルスは、タンパク質の殻の中に遺伝子があるだけの非常に単純な構造なので、医薬がターゲットにする「弱点」が少ないこと。また、生物の細胞内で増殖するため、生物に影響を与えず、ウイルスだけを駆逐するハードルが極めて高いと言われています。 ■ それぞれの共通点 細菌とウイルスとで共通していることがあります。それは、予防法として一部に免疫をつけることで予防できる疾患があることです。すなわち「ワクチン」。ワクチンで予防できる疾患は、ぜひ、ワクチンで予防したいものです。今回、新型コロナウイルスのために海外で開発されたワクチンが、輸入されて使用され始めているのはご存知と思いますが、世界中の科学者が叡智を集めてワクチン技術を推し進めています。日本は一歩出遅れましたが、負けじと国産ワクチンが開発されています。日本国内でも、接種者が増える日が待ち遠しいですね。 ~ まめ知識 ~風邪は細菌とウイルスどちらの仕業? 風邪は、上気道(鼻やのど)が微生物に感染することによって起こります。原因微生物の約90%はウイルスが占め、残りの約10%は細菌やマイコプラズマ、クラミジアなどウイルス以外による感染だと言われ、その原因菌の種類はウイルスだけでも200種類以上とも言われます。「風邪に特効薬なし」と言われるのは、どのウイルスが原因で起こったのかを特定することが困難だから。 まとめ 今回のDELMAGAでは、「細菌」と「ウイルス」の違いについてレポートしてきました。おさらいとして、重要なポイント、以下の表にまとめましたので、ご参照ください。 クリックで画像拡大できます 「細菌」も「ウイルス」も、やはり日常生活で感染しないように心掛けることが、とても大切です。最後に、基本的な予防策について。 「細菌」や「ウイルス」の感染から身を守るため予防策 感染症は、原因となる病原体や感染経路によって予防対策が異なります。日頃からできる予防策を徹底しましょう。 常に清潔な環境を保つこと*こまめに手洗いしましょう。手指の清潔さは感染症予防にもっとも効果的です。*こまめな換気や湿度を調整しましょう。ウイルスは低温、乾燥状態を好みます。ウイルスの生息しにくい環境作りを。免疫力を低下させない*栄養バランスの良い食事を摂りましょう。*充分な睡眠をとり、規則正しい生活をしましょう。*適度な運動をしましょう。*ストレスをなるべく溜めないようにしましょう。食中毒の予防*新鮮な食材を選び、常温のものはすぐに食べるか、保管するときはすぐに冷蔵へ。*肉、レバーなどの食品は十分に加熱しましょう。*焼肉など、調理用の箸と食事で使う箸は使い分けましょう。*調理や食事の前、トイレ後、おむつを交換時などには必ず手洗いましょう。 そのほか、予防接種も非常に有効な手段ですし、抗菌・抗ウイルス製品(※)も活躍してくれます。必要に応じて検討してみてください。 ※抗菌製品が、必ずしも抗ウイルス製品であるとは限りません。注意書きや効能をよく確かめるようにしてください。一例として、当社の抗菌・抗ウイルス製品「delfino(デルフィーノ)」は、ターゲットにしたい悪さをする細菌やウイルス、それぞれの検体について、第三者の検査機関でその効果検証を行なっています。 (監修:防衛医科大学校 防衛医学研究センター 広域感染症学・制御研究部門 加來浩器先生) 「delfino施設まるごと抗菌」とは 感染症対策製品「delfino(デルフィーノ)」は、「感染ゼロをめざして」というコンセプトのもと、光触媒(酸化チタン)、抗菌触媒(銀)、三元触媒(プラチナ)などの触媒を組み合わせることで、それぞれの触媒反応が持つ効果を相乗的に発揮させながら、それぞれの弱点を補うという発想の抗ウイルス・抗菌・防臭剤です。そのデルフィーノを、専用噴霧器によってμ(ミクロン)単位の粒子で噴霧、密閉空間に充満させていくことで、壁面だけでなく、カウンター、チェア、デスク、キャビネットなどのあらゆるものを抗ウイルス・抗菌コーティングして、施設内での感染リスクを軽減します。お問い合わせは以下のリンクから! お問い合わせ 参照URL 新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(厚生労働省)感染症とは(AMR Clinical Reference Center)外来語の表記・発音について(放送用語委員会/NHK)
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「抗菌」「除菌」「殺菌」「消毒」の違いや意味
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大によって、菌・ウイルス対策用グッズは日々の生活で欠かせないものとなりました。自分や家族の健康を保つために、いつも身の回りは清潔にしておきたいもの。衛生用品を求めて、ドラッグストアの店頭や、ネット検索などで菌・ウイルス対策製品を探してみると、改めて市場には多くの製品が溢れていることに気付かされます。また、そのパッケージをじっくり見てみると、「抗菌」「除菌」「殺菌」「消毒」など、様々な種類があるようです。どれも環境衛生を保つために効果的であるような、ポジティブな印象を受ける表現ばかり。しかし、 どれを選ぶのが正解なのか分かりにくい! そう思ってはいませんか…?そこで、今回は、それぞれの用語の意味を分かり易く解説し、スムーズに製品選びいただける資料を目指します。ぜひ最後までお付き合いください。 「抗菌、除菌、殺菌、消毒」の違いを整理 菌・ウイルス対策製品に使用される主なキーワード あらためて、関連キーワードを挙げてみます。ネット検索やドラッグストアの店頭に並んだ菌・ウイルス対策製品のパッケージには、「抗菌」「除菌」「殺菌」「消毒」を使用しているものが多数。さらに、ネット検索を続けていくと、「滅菌」「静菌」という耳慣れない表現も登場します。他にも種類がありそうですが、沼にはまってしまいそうなので(汗)、今回はこの6つを採り上げてみることにします。 まず、言語の観点から6つのキーワードを考察してみると、全ての用語は、熟語の分類上では「動詞の後ろに目的語をおく」というパターン。「菌』を●●する(または、「毒」を●●する)「菌」(または「毒」)に対してどのように働きかけるのか?について、表現する文字が一文字目に来ています。ひょっとすると、その程度によって用語が使い分けられているのかもしれませんね。さらに理解を深めるべく、掘り下げていきたいと思います! 「抗菌」「除菌」「殺菌」「消毒」の使い分け 個別の用語について丁寧に調査を進めていくと、どうやら6つのキーワードは、「菌に対してどのように働きかけるのか」だけではない、別のルールで2つに分類できるということが分かりました。その分類するポイントとは、製品によって使える用語が異なる ということです。「抗菌」「除菌」「殺菌」「消毒」のうち、 「殺菌」「消毒」は、薬機法(「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」の略称)によって効果がみとめられた医薬品または医薬部外品にしか使用できません。(※「殺菌」「消毒」の最上級ともいえる表現「滅菌」も同様) 医薬品、医薬部外品は、以下のように定義されています。 *「医薬品」とは…病気の治療を目的とした薬。配合されている有効成分の効果が、厚生労働省により認められたもの。*「医薬部外品」とは…厚生労働省が許可した効果・効能に有効な成分が一定濃度で配合された製品。人体への影響が比較的緩やかで、販売業者に情報提供努力義務を課さず、一般小売店でも販売可能な製品群。 「医薬品」と比べて馴染みの薄い「医薬部外品」には、健胃薬(いわゆる胃腸薬の類)、コンタクトレンズ装着液、薬用せっけんなどが該当します。意外なところでは、パーマ液なども含まれています。このように「殺菌」「消毒」「滅菌」については、「菌を●●する」の”●●”の部分が断定的に表現されているので、健康被害に抑止するために医療に関わる法律で規制しているというわけですね。 一方で、菌を減らす・増殖を抑制する意味の「抗菌」「除菌」については薬機法による規制がありません。製品には、ウェットティッシュや洗剤などの雑貨品に多く使われており、その基準については、直接的な法規制がない代わりに、それぞれの製品の業界団体が表示の自主基準を定めています。仮に「除菌」製品に「殺菌」「消毒」の効果があった場合でも、製品分類上で「除菌」と表現されることになります。ここまでを整理すると、 *「殺菌」「消毒」「滅菌」は、菌を殺す意味を持ち、「医薬品」「医薬部外品」にのみ使用可*「抗菌」「除菌」は、菌を減らす、または増殖を抑制する意味で、それ以外の製品に使用 となります。次に、「抗菌」「除菌」「殺菌」「消毒」など、それぞれの用語の意味と、その違いを解説していきます。 「抗菌」とは 画像引用:SIAA Webサイトより 当社製品「delfino(デルフィーノ)」も、この「抗菌」カテゴリに分類されます。delfinoも認定を受けているSIAA(抗菌製品技術協議会)は、もっとも知られている業界団体のひとつですが、「抗菌」について、以下のとおり定義しています。 製品の表面上における細菌の増殖を抑制すること 経済産業省が作成した「抗菌加工製品ガイドラン」では、「抗菌加工した製品の表面上の細菌の繁殖を抑制する」とされています。一時的に「菌」を除去する他のカテゴリとは一線を画し、細菌の増殖を一定期間抑えることによって、菌が繁殖しやすい環境に先手を打って、菌が住みにくい環境を作ります。抗菌製品には、マスク、ハンカチや下着類、事務用品、玩具、キッチンやサニタリー製品(浴室、トイレ等)など豊富な種類があります。「抗菌」の歴史を紐解いてみると… 「抗菌」製品が近年最も注目を集めるようになったのは、1990年代の腸管出血性大腸菌O157の流行がきっかけであるとされます。学校給食などに起因して発生したO157の症状は重く、残念ながら命を落としてしまった児童も…。その防衛策のひとつとして注目されたのが「抗菌」製品でした。当時、市場には「抗菌●●」と銘打った製品が一気に出回り、「抗菌」という概念は一気に市民権を得ました。その一方で、「抗菌」製品が法律によって規制されないことが一部の業者に悪用されることになり、粗悪な製品もまた、数多く市場に出回ることになりました。そんな状況を重く見た大手建材メーカーや素材メーカーが立ち上がり、業界団体を発足。以来、各団体は市場に正しい「抗菌」製品が出回るように監視したり、基準を設けるなどの取組みを継続、現在のように多くの優秀な「抗菌」製品が流通する土壌が作られたというわけです。 抗菌についての整理はこちら。 「抗菌」とは、菌を長時間増やさない様にすることを言います。菌を一時的に死滅・除去する殺菌・除菌とは区別されます。 「除菌」とは 除菌とは、「菌を取り除いて減らすこと」を指します。 「除菌」製品は、コロナ禍によって再注目され、市場に流通する製品の幅も量も、一気に拡大した感がありますね。アルコールを使用したものには、特に人気が集まっている印象です。その製品群には、アルコールスプレーやジェル、ウェットティッシュ、食器用・洗濯用洗剤などがあります。菌を除去するという観点から、手洗いも除菌行為と言えそうですね。念のため、専門機関・団体による定義を調べてみると… *食品衛生法による定義…ろ過等により、原水等に由来して当該食品中に存在し、かつ、発育し得る微生物を除去すること* 洗剤・石けん公正取引協議会…物理的、化学的又は生物学的作用などにより、対象物から増殖可能な細菌の数(生菌数)を有効数減少させることをいう このように、非常に難解な言い回しや、アカデミックな表現が使用されていました…。さておき、分かり易く「除菌」についてまとめると、 医薬品・医薬部外品以外で、病原体となりうる菌を狙って除去しようすること という理解で丁度良いと思います。なお、減少させる菌やウイルスの種類や、量についての定めはありません。 「殺菌」とは 画像引用:「Clean Lav」ボーイング社Webサイトより 「殺菌」とは、文字通り特定の菌を殺すこと。細菌などの微生物を死滅させること。 市販薬や薬用せっけん等で使用されているのを見かける「殺菌」。医薬品などの製造、表示、広告などを定めた「薬機法」の対象である医薬品・医薬部外品のみに使用できます。菌の種類や数は問わず、数が減れば殺菌と表現することができるため、その効果・範囲については製品によって大きな差異があります。業務用の「殺菌」方法には、 *「塩素殺菌」 …塩素を使用する *「オゾン殺菌」…オゾンにより発生する酸素で菌を溶かす *「紫外線殺菌」…紫外線を照射する の3つの方法があり、目的や範囲によって選定されます。「殺菌」についての整理は、 医薬品・医薬部外品にのみ使用可能で、特定の菌を死滅させること ということになります。 「消毒」とは 「消毒」とは、菌やウイルスを無毒化することです。 「薬機法」に基づき、厚生労働大臣が品質・有効性・安全性を確認した「医薬品・医薬部外品」の製品にのみ記されている用語です。この「消毒」という用語が親しみ深いかたも多いのではないでしょうか。幼少期に転んで擦り傷を作ったときに、家族や周囲の大人が「『消毒』しなきゃ」と言って薬剤を塗布し、絆創膏を貼ってくれたり…そんな思い出が蘇る用語かもしれません。「消毒」の方法には以下の2つがあり、環境や用途によってどちらかを選択、または双方を同時に行なうなどします。 *物理的方法…煮沸、蒸気、紫外線などによる方法*化学的方法…アルコール類や、塩素系の成分を含んだ薬品などによる方法 「消毒」について整理すると、 医薬品・医薬部外品にのみ使用可能で、病原体のある細菌のみを無毒化すること となります。なお、気になる「消毒」と「殺菌」の違いは、以下のように整理することができます。 *「消毒」…病原性のある細菌(病原菌)のみをターゲットとして、感染症を防げるレベルまで無毒化する* 「殺菌」…病原体の有無に関わらず菌を死滅させる 「滅菌」とは 参考画像:株式会社タマノ 卓上型高圧蒸気滅菌器 滅菌とは、文字通り「菌を滅ぼす」ことです。 病原体の有無に関わらず、ありとあらゆる菌を全て殺してしまう、という非常に強力な表現です。「殺菌」の最上級と言って良いと思います。「滅菌」用の製品には、高圧水蒸気や強い消毒薬がありますが、日常生活で目にする機会が多くはありませんが、病院の手術器具や注射などに必要な処置です。各滅菌器メーカーは、菌の100%除去が求められているわけではなく、日本国内では無菌性保証水準(Sterility Assurance Level:SAL)「100万分の1以下」に準拠すべしとされています。「滅菌」の方法は、 *蒸気を使って加熱する「高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)」 *乾燥した空気中で加熱する「乾熱滅菌」 *煮沸する「煮沸消毒」 などがあります。そのなかでも滅菌処理の時とコストが比較的軽い高圧蒸気滅菌が一般的に利用されています。清掃の現場においても、病院・ホテルなどの衛生の状態に特に配慮すべき場所では、高圧蒸気滅菌したゴム手袋やリネン類を使うことがあります。「滅菌」を整理すると、 医薬品・医薬部外品にのみ使用可能で、あらゆる菌を100%に近い状態まで死滅させること ということになります。 「静菌」とは 画像引用:ミツカンWebサイトより 「静菌」とは、微生物の活動を低下させ、増殖を抑制すること。 最後に、「静菌」について整理していきます。その意味は、用語から受ける印象のままに「菌を静める」ということです。あまり耳慣れない用語かもしれませんが、食料品などの保存のために使用されることも多い用語です。もっともポピュラーな「静菌」効果のある製品のひとつが「お酢」です。「お酢は身体に良い」と古くから言われ親しまれているのは、このことに起因します。濃度にもよりますが、様々な病原菌に対して効果を発揮してくれます。「静菌」は、 医薬品・医薬部外品以外で、微生物の活動を低下させ、増殖を抑制すること と整理することができます。 以上、今回は、菌・ウイルス対策製品に使用されている「抗菌」「除菌」「消毒」「殺菌」などのキーワードについて整理しました。それぞれの効果や、法律によっていろいろな用語が使い分けられていますが、それぞれの用語を正しく理解することで適切な衛生用品が選定でき、感染症から身を護っていただくことができると思います。 今回の調査が、皆様の健康のお役に立つことができますように。 (監修:防衛医科大学校 防衛医学研究センター 広域感染症学・制御研究部門 加來浩器先生) 「delfino施設まるごと抗菌」とは 感染症対策製品「delfino(デルフィーノ)」は、「感染ゼロをめざして」というコンセプトのもと、光触媒(酸化チタン)、抗菌触媒(銀)、三元触媒(プラチナ)などの触媒を組み合わせることで、それぞれの触媒反応が持つ効果を相乗的に発揮させながら、それぞれの弱点を補うという発想の抗ウイルス・抗菌・防臭剤です。そのデルフィーノを、専用噴霧器によってμ(ミクロン)単位の粒子で噴霧、密閉空間に充満させていくことで、壁面だけでなく、カウンター、チェア、デスク、キャビネットなどのあらゆるものを抗ウイルス・抗菌コーティングして、施設内での感染リスクを軽減します。お問い合わせは以下のリンクから! お問い合わせ 参照URL 医薬部外品の効能効果の範囲(厚生労働省)抗菌性物質の特性(農林水産省)洗剤・石けん公正取引協議会一般社団法人抗菌製品技術協議会(SIAA)「除菌」と「殺菌」の違い(毎日新聞)卓上型高圧蒸気滅菌器(株式会社タマノ)The Airplane Bathroom That Cleans Itself(boeing.com)「食酢」ミツカンWebサイト
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