2024.02.14お知らせ新商品
オフィスや商業施設などの防災対策に。火災避難用タオル「救煙くん」の取扱いを開始
感染症対策製品「delfino」を展開する株式会社デルフィーノケア(東京都目黒区/代表取締役 宮本貴司、以下「当社」)は、火災避難用タオル「救煙くん」の取扱いを開始致しました。 ■火災避難用タオル「救煙くん」火災発生時に有毒ガスから命を守るためには、二酸化炭素を取り除いて5分以上、酸素を供給しなければなりません。火災避難用タオル「救煙くん」は、必要な酸素を15分間供給し、安全に避難することができます。 ■「救煙くん」の特徴火災時に『救煙くん』は3つの特長で大切な命を守ります。【1】酸素発生装置を内蔵! ・NASAの宇宙飛行士が使用する呼吸装置を応用 ・15分間呼吸を確保【2】5層フィルター構造! ・KF94認証のフィルター生地を使用・活性炭フィルター生地で有毒ガスを遮断【3】保管&利用時の利便性 ・誰でも簡単、2~3秒で使用 ・3年半の保存が可能で備蓄向き「救煙くん」は、一般社団法人防災安全協会が認証する防災製品等推奨品マーク「防災認証」」を取得しています。詳細は弊社窓口までお問合せください。お問い合わせ窓口平日10:00~18:00■デルフィーノケアの事業について 当社は、「感染ゼロ」をめざし、安心・安全・長期間持続の抗ウイルス・抗菌対策製品「delfino(デルフィーノ)」を主力製品として、20年以上にわたって事業展開しております。「delfino」は、安心・安全な感染症防御策のひとつとして法医学の医療現場で生まれました。手洗い・マスク、三密の回避などの感染症対策は重要ですが、個人の良識・道徳観に依存するため万全な対策とは言えません。しかし、空間内のあらゆる部位を抗菌コーティングする「delfino」なら、より高いレベルで安心・安全な環境を実現することができます。■会社概要:株式会社デルフィーノケア商 号:株式会社デルフィーノケア代表者:代表取締役 宮本 貴司所在地:東京都目黒区中目黒2-6-24-1F 今後ともご愛顧いただけますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
2023.08.31お知らせ新商品
【Del repro-C】今注目されています。捨てるより再利用する選択
感染ゼロをめざして、感染症対策製品「delfino」を展開する株式会社デルフィーノケア(東京都目黒区/代表取締役 宮本貴司、以下「当社」)は、オフィスチェア全般の「クリーニング+抗菌」サービスを実施いたします。 Del repro-Cとは Del repro-Cは、オフィスチェア全般の椅子をDFC(ドライフォームクリーニング)施工を行った後にデルフィーノの抗菌コーティングを付加し、見た目も綺麗に、安心・安全にご使用していただける椅子を実現いたします。 ■SDGsの実現 ■ドライフォームクリーニング 大量の空気を含んだ細かい泡の力で浮かした汚れを泡に包み込み洗浄する工法です。ドライフォームは水分含有量7%の泡を使用し、洗浄後の椅子は半日程度で乾燥し翌日には使用可能(気温、湿度により乾燥時間は異なります)となるのも一つの特徴です。 ■クリーニング例 ■クリーニングの手順 ■料金
2023.04.21CSR
MBT難病克服キャンペーン協賛のお知らせ
感染ゼロをめざして、感染症対策製品「delfino」を展開する株式会社デルフィーノケア(東京都目黒区/代表取締役 宮本貴司、以下「当社」)は、一般社団法人MBTコンソーシアム(奈良県橿原市/理事長 細井裕司、以下「MBTコンソーシアム」)の推進している「MBT難病克服キャンペーン」に協賛しました。 MBT難病克服キャンペーンとは MBT(Medicine-Based Town, 医学を基礎とするまちづくり)は、「住居医学」と「MBE」の体系の統合であり、超高齢社会に対応したまちづくりを行と共に、新産業創生と、地方創生を行うことを目的としています。一般社団法人MBTコンソーシアムは、難病に関わる研究者や、難病に携わる人々や組織を支援する「MBT難病克服支援キャンペーン」を推進しています。 ■ 協賛の背景 当社では設立以来、社会貢献事業の一環として、2011年の東日本大震災での衛生環境整備支援や、障害児保育園への「施設まるごと抗菌」の提供、小学校での手洗い教室の実施などを国内各所で行なってきました。今回、MBTコンソーシアムによる難病支援事業に賛同し、協賛させていただくことになりました。 デルフィーノケアの事業について 当社は、「感染ゼロ」をめざし、安心・安全・長期間持続の抗ウイルス・抗菌対策製品「delfino(デルフィーノ)」を主力製品として、20年以上にわたって事業展開しております。「delfino」は、安心・安全な感染症防御策のひとつとして法医学の医療現場で生まれました。手洗い・マスク、三密の回避などの感染症対策は重要ですが、個人の良識・道徳観に依存するため万全な対策とは言えません。しかし、空間内のあらゆる部位を抗菌コーティングする「delfino」なら、より高いレベルで安心・安全な環境を実現することができます。 ■組織概要:一般社団法人MBTコンソーシアム組織名:一般社団法人MBTコンソーシアム代表者:理事長 細井裕司所在地:奈良県橿原市四条町840番地 ■会社概要:株式会社デルフィーノケア商 号:株式会社デルフィーノケア代表者:代表取締役 宮本 貴司所在地:東京都目黒区中目黒2-6-24-1F 今後ともご愛顧いただけますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
2023.03.24CSR
南紀白浜空港内にてMA-T™マウスウォッシュの無料配布を実施
株式会社デルフィーノケア(東京都目黒区、代表取締役:宮本貴司。以下「当社」)は、2023年3月27日から31日までの期間、和歌山の空の玄関口である南紀白浜空港内にて、紀南に来訪される皆様が安心・安全にご当地で過ごしていただく取組の一環として、「MA-T™マウスウォッシュ」の無料配布を実施いたします。 南紀白浜エアポートおよび当社は、2020年6月より、誰もが安心・安全に和歌山県を訪れ、心豊かに過ごせる地域づくりの施策のひとつとして「和歌山まるごと抗ウイルス大作戦*」を掲げ、これまで和歌山県内観光施設や生活施設など約50施設の衛生環境づくりに取り組んでまいりました。その取り組みの一環として、2023年3月27から31日までの期間、南紀白浜空港内にて当社が会員となっている「一般社団法人日本MA-T™工業会**」の協力のもと「MA-T™マウスウォッシュ(ポーションタイプ)」の無料配布提供を実施いたします。今回のイベントに関わる空港スタッフもMA-T™マウスウォッシュを使用して感染対策に取り組んでいます。* 和歌山まるごと抗ウイルス大作戦 2020年6月より感染症の予防対策が中長期で求められる新しい日常に向けて、地域全体の安全・安心を守り、地域住民や地元事業者が安心して日常生活や事業活動の継続ができ、また観光・ビジネスの旅行者にも安心して選ばれる持続可能な地域づくりを目指す地域連携プロジェクト。**一般社団法人日本MA-T工業会 日本で発明された酸化制御技術であるMA-T™(Matching transformation system)の価値向上と普及を目的とし、オープンイノベーションのプラットフォームとして、2020年11月に設立された団体(東京都千代田区、代表理事:川端克宜 [アース製薬株式会社 代表取締役社長])。会員企業は100社(2022年12月末現在)で、「感染制御」「医療・ライフサイエンス」「食品衛生」「農業・林業」「表面酸化」「エネルギー」の6つの分野で事業活動している。 ■MA-Tマウスウォッシュについて MA-T™認証マーク MA-T™は、必要な時に、必要な量の活性種(水性ラジカル)を生成させることで、流行性ウイルスをはじめとするウイルスの不活化、種々の菌(細菌)の除菌を可能にする注目の最新技術で、要時生成型亜塩素酸イオン水溶液と称します。特に口腔ケアは感染対策としての重要性が認識されており、MA-T™マウスウォッシュが活用されています。MA-T™を採用した製品(MA-T™認証マークの表記あり)は、プロ野球、Jリーグ、大相撲、劇団、オペラなどのスポーツやエンターテインメントをはじめ、大学病院、歯科医院、介護施設、保育園・幼稚園、自治体、ホテル、飲食店などで広く採用されています。 MA-T™マウスウォッシュ(ポーションタイプ)は、ノンアルコール、香料無添加、無味のため水感覚で使用できる刺激のない洗口液で、持ち運びに便利な口腔ケア製品です。ご年齢を問わず安心して使用することができます。 今後も感染ゼロを目指し、社会に還元する取り組みを継続してまいります。引き続きご愛顧いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。
2023.03.03CSR
「施設まるごと抗菌・抗ウイルス」を通して誰もが安心・安全で心豊かに過ごせる場所の実現に向けて
株式会社南紀白浜エアポート(和歌山県西牟婁郡、代表取締役社長:岡田信一郎。以下「南紀白浜エアポート」)および株式会社デルフィーノケア(東京都目黒区、代表取締役:宮本貴司。以下「デルフィーノケア」)は、2023年1月30日、2月4日に和歌山の空の玄関口である南紀白浜空港の現ターミナルビルとこれから開業予定の新ターミナルビルに、「delfino施設まるごと抗菌・抗ウイルス」を実施いたしました。 南紀白浜エアポートおよびデルフィーノケアは、2020年6月より共同で、誰もが安心・安全に和歌山県を訪れ、心豊かに過ごせる地域づくりの施策のひとつとして「和歌山まるごと抗ウイルス大作戦*」を掲げ、これまで和歌山県内の宿泊・交通・飲食・テーマパークなどの観光施設から学校・福祉・銀行・オフィスなどの生活施設まで約50施設の衛生環境づくりに取り組んでまいりました。その取組みの一環として、2023年1月30日、2月4日に和歌山の空の玄関口である南紀白浜空港の現ターミナルビルとこれから開業予定の新ターミナルビルに、「delfino施設まるごと抗菌・抗ウイルス」を実施いたしました。地域の空の玄関口である南紀白浜空港の衛生環境がさらに向上したことにより、日頃から観光・ビジネスで和歌山を訪れる方々や、空港を使って県外へ出られる地域住民の方々など、空港を利用される皆さまが安心・安全に旅行や滞在をしていただける地域づくりを通じて地域の活性化に取り組んでまいります。 なお、こちらの南紀白浜空港の抗菌・抗ウイルス施工の様子は、テレビ朝日系テレビ番組「朝メシまで。」(関東地域では、3月4日(土)24時30分放映)にて放映されました。 * 和歌山まるごと抗ウイルス大作戦2020年6月より感染症の予防対策が中長期で求められる新しい日常に向けて、地域全体の安全・安心を守り、地域住民や地元事業者が安心して日常生活や事業活動の継続ができ、また観光・ビジネスの旅行者にも安心して選ばれる持続可能な地域づくりを目指す地域連携プロジェクト。 「delfino施設まるごと抗菌・抗ウイルス」採用の背景 首都圏とつながる空の玄関口である南紀白浜空港では、空港利用者の皆様にさらに安心して施設をご利用いただけるように、これまでの空港職員のマスク着用やアルコール消毒液の設置、空港利用者の三密回避などの感染症予防対策を行ってまいりました。しかし、空港利用者への任意での協力依頼や空港職員による人海戦術での対策には限界があり、全てのお客様に対して「常時・強制的にリスク低減ができる感染症予防対策」を必要としていました。デルフィーノは施設全体をくまなく抗菌・抗ウイルスできるだけでなく、産学連携で医療現場でも採用されいる独自技術を活用し、第三者専門機関による複数の効果エビデンスも有しているため、最も信頼性の高いサービスであると考えて採用にいたりました。また、SIAA(抗菌製品技術協議会)の厳しい人体安全性基準をクリアしており、施設の防カビ・防臭等の衛生サービスの向上にも寄与するため、高い安全性とおもてなしの観点からも導入を決定しています。 株式会社南紀白浜エアポートについて 南紀白浜空港の民営化にともない、2018年に設立された民間資本100%の空港運営会社。「空港の発展は地域の発展から」をコンセプトに、誘客と地域活性化の専門部署を設けて、観光・インバウンドから企業誘致・ワーケーションまで幅広く地域課題解決型の事業を展開。和歌山県南部の12市町村を広域でマネジメント・マーケティングする観光庁認定「紀伊半島地域連携DMO」として、着地型旅行事業(紀伊トラベル)などを通じた持続可能で稼げる地域づくりを実践している。
2024.04.02コラム
東京で3年ぶり「はしか(麻しん)」の感染報告
世界各地で流行中の「はしか」の正しい知識と予防策
今年に入り、東京や大阪をはじめとして、国内で「はしか(麻しん)」の感染報告が確認されています。感染者は海外で感染したとみられており、海外から観光旅行で日本に来た人や海外へ出張や旅行に行った人が日本に帰ってきてから、感染が確認されています。日本は、平成22年(2010年)11月以降の「はしか(麻しん)」のウイルス分離・検出状況については、海外由来型のみ確認されており、平成27年(2015年)3月27日、世界保健機関西太平洋地域事務局により、日本が麻しんの排除状態にあることが認定されています。厚生労働省は「仕事や旅行で海外に行く人などはワクチンの接種歴や抗体の状況を確認したり、必要に応じてワクチンの接種を検討してほしい」と呼びかけています。 厚生労働省WEB「麻しんについて」より 今回のDELMAGAは、感染症・疫学がご専門の防衛医科大学校の加來先生に監修いただきながら、「はしか(麻しん)」の特徴、症状、感染経路、予防策などの情報をお届けしていきたいと思います。最後までお付き合いください。 国内における「はしか(麻しん)」の感染状況日本は2015年にWHO(世界保健機関)より『麻疹排除状態にある』と認定を受けています。排除達成後も海外からの旅行者を発端とした集団発生、医療機関における集団発生、ワクチン接種率が低い集団における集団発生などがあり、2019年の感染報告数は排除達成後最多の744例となりましたが、2020年以降の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックに伴う国内外の人の往来制限などの影響もあり、年間届出数は2020年:10例、2021年:6例、2022年:6例となり、人の往来が戻り始めた2023年は28例でした。日本においては、今後も海外からの旅行者がさらに増えていく中で、海外からの麻しん持ち込みのリスクもより高まることが予想されます。今年に入ってから2024年は第6週(2月5日~11日)までは、「はしか(麻しん)」の国内での発生はありませんでしたが、第7週(2月12日~18日)に東京都内での1名の発生を皮切りに、各地で散発的に発生がみられるようになりました。これは海外で感染し国内で発症する「輸入事例」が起点となったものです。いくつか例をあげますと、まずは奈良県での事例です。2月23日に奈良市ではじめて麻疹の届け出がありました。その後、3月6日にこの患者の接触とされた方からの発生がみられました。1人目は外国人旅行者の男性(20代)で2月7日に日本に入国し、その後、奈良市内に滞在中の2月19日に発症。2人目は旅行者の接触があったとされる男性(30代)で3月6日に「はしか(麻しん)」と診断されました。二つ目は大阪府での事例です。2月29日に東大阪市で男性(20代)の感染が報告されました。この男性は昨年からアジアや中東を旅行し、2月24日にアブダビ発の航空機で関西空港に帰着。航空機に同乗していた乗客8人が相次いで「はしか(麻しん)」と診断されました。 NHK WEB「はしか感染者相次ぐ 空気感染も ワクチン接種が必要な世代は…」 都内でも感染報告さきほどの二つ目の報告にある感染者と航空機で同乗していた8人のうち大阪市の女性(20代)は滞在先の東京で発症し、都内医療機関を受診して麻疹の感染が確認。東京都は、女性が利用した新幹線や飲食店の具体的な情報を公開し、同じ場所にいた人に対し、体調に異変があった場合は事前に連絡したうえで公共交通機関を使わずに医療機関を受診するよう呼びかけました。これは、感染拡大を防ぐために、曝露された方に対する注意喚起を促して、早期発見・治療に結び付けるために行われたものです。【東京都による報道発表】女性(20代)は・3月7日(木)午後1時45分大阪駅発東海道新幹線のぞみ24号の6号車に乗車し、午後4時8分に品川駅に到着し下車。・同日、午後9時から午後11時ごろまで、都内の●●● 銀座コリドー通り店に滞在。※お店●●●へのお問い合わせはご遠慮ください。 「はしか(麻しん)」は感染力が強く、特効薬がない「はしか(麻しん)」は、・麻しんウイルスによる発熱性、発疹性の感染症・感染経路は、主に空気感染(感染したヒトの呼気中に含まれる空気を吸い込んで感染)・潜伏期間は、通常は10日~12日(早い人で7日から遅い人で21日に発病することもあります。)・免疫を有さない人に対しては、感染力が非常につよい。・免疫を有さない人が感染すると、ほぼ間違いなく症状が出るが、ワクチン接種歴が1回の人が感染すると症状がわかりにくい麻疹(修飾麻疹)を発症する。・特効薬はなく、治療は基本的に対処療法(病気の症状をやわらげる)・合併症により生死にかかわることがある改めて、「はしか(麻しん)」についての情報をまとめます。症状は、発熱、咳・鼻水、全身の発疹感染後10~12日ぐらいで発症することが多く、38度以上の発熱が2~4日程度続き、咳・鼻水などの気道症状、結膜炎(目の充血、目やに・涙)などが現れ次第に症状が強くなります。これをカタル症状といいます。乳幼児では下痢や腹痛を伴うことがあります。口内の頬粘膜にできる白い斑点(コプリック斑)や全身に発疹が出ます。一度発熱が下がりかけた後に、再び高熱(39.5度以上になることが多い)が3~4日続き、はしか(麻しん)特有の赤い発疹が出ます。発疹は顔面から出始め、身体全体に広がっていき、その後褐色の色素沈着がしばらく残ります。通常であれば、7~10日間程度で症状は徐々に回復します。合併症として、肺炎、脳炎、中耳炎、クループ(のどの奥が感染により腫れてしまうことで、声がかすれたり、息を吸うときにヒューヒューと音がしたりすること)などがあります。重症な肺炎では、呼吸困難で集中治療室に入院したり、発症1,000人に1~2人の頻度で生じる急性脳炎では、生命に危険が及んだり後遺症を残すこともあります。幼児、免疫不全などの基礎疾患のあるお子さん、妊婦さんは重症化に注意が必要です。妊婦さんが感染すると、重症化だけではなく、流産や早産を起こす可能性もあります。 感染経路は「空気感染」はしか(麻しん)の感染経路は、「接触感染」「飛沫感染」だけでなく、「空気感染」でも感染が拡大していきます。接触感染:ウイルスが付着した手を介して感染が広がる飛沫感染:咳やくしゃみで飛散したウイルスを含む飛沫で感染が広がる空気感染:呼吸により飛散し、空間を漂うウイルスで感染が広がる「空気感染」は、集団の場で1人の発症があった場合、同じ空間にいる人は、感染してしまう可能性があります。麻疹ウイルスは、浮遊中や付着した物質の表面上で最大2時間の活性があると言われており、その間2時間は感染力を持つといえます。はしか(麻しん)は非常に感染力が強く、免疫のない人が感染すると、ほぼ100%近くの人が発症すると言われています。また感染者1人が免疫を有さない人に何人にうつすかを示す「基本再生産数(R0)」は、12~18人になります。(参考:インフルエンザでは1~2人、COVID-19では2~3人)発症した患者さんでは、発熱の1日前の無症状期から、すなわち発疹の出る4日前からで感染力があると言われていますので、早期発見と対策を行わないと感染拡大が起こってしまいます。 対策はワクチン接種麻しんは空気感染もするので、手洗い・マスクのみで予防が難しく、最も有効な予防法はワクチン接種になります。麻しんの患者さんに接触した場合でも、72時間以内に麻しんワクチンの接種をすれば発症を予防できるとされていますが、現実的な方法ではありません。やはり事前にしっかりと2回接種しておくことが重要です。ワクチンの有効性は、インフルエンザワクチンやCOVID-19ワクチンと異なり、感染予防効果が非常に高いです。現在、国内では生後1歳を過ぎた段階で1回目、小学校に入学する前に2回目のワクチンを接種することが定期接種として推奨されています。というのもワクチン1回接種による免疫獲得率は93~95%以上ですが、時間の経過とともにその効果が薄れてしまいます。そこで2回目の接種を行い、免疫獲得率を97~99%以上に高めるという作戦です。初回接種後の反応としては発熱が約20~30%、発疹は約10%に認められますが、いずれも軽症であり、ほとんどの症状は自然に消失します。 このワクチンの2回接種による定期接種が開始されたのは2006年からですので、年代によって接種回数が1回の人がいます。ワクチンの接種歴は母子手帳などで調べられます。一度,麻しんにかかった人は、強い免疫がのこるため接種は必要ありませんが、症状の程度は個人により異なるので検査を行って麻しん抗体価があるかを確認することが重要です。お子さまのワクチン接種は、小学校入学前に2回2006年4月1日以降、麻疹・風疹混合生ワクチン (measles-rubella:MRワクチン)の定期の予防接種が始まり、 2006年6月2日から下記の年齢での2回接種となりました。第1期、第2期を過ぎてしまうと定期の予防接種として受けられなくなってしまいます。 お子さまの小学校の入学前までに2回目のワクチン接種がすんでいるかを確認し、第2期でまだ麻疹と風疹の予防接種をそれぞれ2回ずつ受けていないお子さまは、 かかりつけ医やお近くの医療機関にご相談ください。接種医療機関は、お住まいの市町村(特別区)にお問い合わせください。 国立感染症研究所 「小学校入学準備に 2回目の麻疹・風疹ワクチンを!」 症状がある場合かかりつけ医や医療機関に電話などで「はしま(麻しん)の疑い」があることや「症状」を伝えて、以降は医療機関の指示に従ってください。医療機関への移動は、公共交通機関の利用は可能な限り避けてください。 参考URL・厚生労働省 麻しんについてhttps://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/measles/index.html ・国立成育医療研究センター はしか(麻疹ウイルス感染症)にご注意ください。https://www.ncchd.go.jp/center/pr/info/0526.html ・国立感染症研究所 麻疹とはhttps://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ma/measles.html ・国立感染症研究所 小学校入学準備に 2回目の麻疹・風疹ワクチンを!https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ma/measles/221-infectious-diseases/disease-based/ma/measles/590-cpn08.html ・東洋経済 ON LINE 東京でも感染者が見つかった「はしか」どう防ぐ?https://toyokeizai.net/articles/-/740960 ・Forbes 世界的流行のはしか、自分と周囲を守るために知っておくことhttps://forbesjapan.com/articles/detail/69685 ・FNプライムオンライン感染力極めて高い“はしか”都内で確認…東海道新幹線乗り銀座で飲食も 3月にUAEから帰国https://www.fnn.jp/articles/-/669693 ・東京都 報道発表資料 保健医療局 「麻しん(はしか)患者の発生について」https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2024/03/12/07.html
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2024.02.19コラム
患者数11週連続増加、どうする!?「コロナとの共生」!
新型コロナウイルス感染症は、感染症法上での位置づけが2023年(令和5年)5月8日に「新型インフルエンザ等感染症(いわゆる二類相当)」から「五類感染症」になりました。昨年8月から始まった「第9波」の流行が底をうったのが11月中旬です。しかし11月下旬から再び感染報告数が増え始め、DELMAGAを書いている時点での最新の速報値(2/13発表)によると、2月4日の週までに、11週連続で感染報告数が増加しており、「第10波」の真っ最中です。 今回のDELMAGAは、感染症・疫学がご専門の防衛医科大学校の加來先生に監修いただきながら、現在流行している新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の特徴などを分かり易く整理し、改めて注意しておきたい情報をお届けしていきたいと思います。最後までお付き合いください。 11週連続で感染報告増加現在コロナウイルスの流行状況は、週1回、全国の約5,000の医療機関から新規感染者数を報告してもらう「定点把握」となっており、2024年1月29日~2月4日の定点あたりの平均患者数は16.15人となっていますが、これはその前の週(1月22日~1月29日)の14.93人に比べると増加傾向となっています。都道府県別にみると石川県の24.52人が一番多く、福島県24.49人、愛知県22.55人、茨城県22.46人と続いていますが、47都道府県のなかで前週から減っているのは山口県、徳島県、富山県、埼玉県、栃木県、岩手県の6県にとどまっているという状況です。年齢群でみると10歳未満が最も多く、定点当たり4.69、次いで10~14歳が2.51ですが、60歳以上の高齢者では1.00を下回っています。一方で入院患者の届出数は、全国で3,400名前後となっており60歳代311名、70歳代843名、80歳以上1,639名となっており、あわせると全体の80%となっています。 厚生労働省は、冬の流行拡大に注意を呼び掛けており、現在のコロナウイルスの流行状況については「特に若い年代で感染者の増加が目立っている。冬休みが終わり、学校が再開したことも要因として考えれるので、学校での感染対策などを引き続き徹底して欲しい」としています。また、今シーズンはインフルエンザの同時流行が起こっています。インフルエンザA(H1N1株、H3N2株)に加えて、インフルエンザBの流行が確認されています。また、鼻水や鼻づまりなどの症状を主とする花粉症も増え始めています。よく似た症状の患者が増えていることから、医療の現場でも交雑を防ぐなどの工夫が続けられています。 コロナウイルスのいま、これからコロナウイルスによるパンデミック以降、国内ではアルファ、デルタなど変異株が猛威を振るっていましたが、いま国内で流行している主流は、民間検査機関からの検体に基づく情報では「オミクロン株の亜種BA.2系統のJN.1が31.5%、JN.1.4 が14.2%、XBBの一種であるHK.3が10.7%」となっており、明らかに世代交代が起こってきていますこのJN.1は、WHOも「注目すべき変異株」に分類しているウイルス株です。JN.1は「免疫逃避」という一度できた抗体をすり抜ける能力が増しており、2度3度と感染してしまう可能性があります。また、ヒトからヒトへの感染力も高くなっていると言われていますが、重症化は従来のXBB株と変わらないと報告されています。 わたしたちにできることパンデミック時の緊急事態宣言下においては政府の専門家会議より「新しい生活様式」という方針が打ち出されましたが、現在はコロナウイルス感染症が五類感染症となり、わたしたちを取り巻く状況も変わっています。ただし、感染症対策の基本は大きくは変わりません。誰にでも感染してしまう可能性はあり、誰にでも周りにうつしてしまう可能性があります。可能性を意識して、思い込みではない正しい知識をもとに自分でできる行動があります。 <わたしたちにできる基本的な5つの感染症対策>(1) 体調不安や症状があるときは自宅で療養するか医療機関を受診する(2) その場に応じたマスクの着用と症状がある場合の咳エチケット(3) 3蜜(密閉、密集、密接)対策と空間の換気(4) 手洗いの励行(5) 適切な運動、睡眠、食事 (1)体調不安や症状があるときは自宅で療養するか医療機関を受診する体調不良や発熱などの症状がある場合には、無理せずに自宅で療養してください。早めに市販薬で症状を緩和させることも重要ですが、基礎疾患をお持ちの方はぜひ医療機関を受診して、きちんと診察を受けてください。過度な受診控えは健康上のリスクを高めてしまう可能性があります。 (2)その場に応じたマスクの着用と症状がある場合の咳エチケット新型コロナウイルス感染症やインフルエンザなどの流行期に自身が罹患しないために、・通勤ラッシュ時などの混雑した電車やバスに乗るとき・何らかの呼吸器症状のある人のお世話をしたり、面会したりするときなどはマスクの着用が効果的です。 自身が知らないうちに広げないために、・咳やくしゃみなどの症状があるときは、マスクを装着します。 これは咳エチケットとしてのマスク装着です。・医療機関の受診時や高齢者施設などを訪問するときも、マスクを装着します。 新型コロナウイルス感染症が無症状の感染期にも人への感染力があるからです。・高齢者、持病のある人、妊婦さんなどと会うときは、自身の体調管理を厳重に行ってください。 大切な人を守るためです。ただし、マスクの着用については、五類移行前の令和5年3月13日より、本人の意思に反してマスクの着脱を強いることがないよう配慮が必要です。上記の基準を参考にして、皆さん自らが正しい判断をされるのを期待いたします。 (3)3蜜(密閉、密集、密接)対策と空間の換気飛沫感染やエアロゾル感染のリスクを下げる方法として、3蜜対策は基本となります。その中で換気が可能であればすぐにでも取り入れてください。こまめに窓を開けて行う自然換気も効果的です。どうしても換気ができないような部屋については、空気清浄機を利用することをおすすめします。 (4)手洗いの励行手洗い、手指消毒は感染対策の「基本のキ」です。五類以降は、社会全体であまり重視されていない傾向があるようなので心配しています。接触予防のための対策としては、きわめて有効ですので、“コロナで学んだこと”の一つとして継続してください。 (5)適度な運動、睡眠、食事感染症対策に限ったことではありませんが、健康維持のため、適度な運動、睡眠、食事はとても重要です。リモートワークの広がりにより在宅で過ごす方も増えましたが、日常的にバランスの良い食事を摂り、適度な運動を行い、ぐっすり睡眠をとりましょう。 お子さまが感染してしまったら感染対策に注意をしていても感染してしまうことがあります。お子様さまコロナウイルスに感染してしまった時のポイントをまとめます。【お子さま(コロナウイルスに感染された方)】お子様は、大人に比べてさまざまな呼吸器感染症に罹患してしまいます。症状からは判断できないことが多いので、かかりつけの医療機関を受診させてください。何らかの症状があるうちは、ウイルスを排出しているものと考えて、家庭内での二次的な広がりに注意してください。 【お世話をする方や同居家族について】まずは、ご自身の体調に注意してください。・感染した家族の方が、ウイルスを排出させなくなるまで(おおむね発症後5日程度)の間は、家庭内で感染するリスクがあります。タオルの共有を避けて、寝室や食事をとる場所を分けるようにしてください。・外出するときには人混みを避け、マスクの着用をおすすめします。高齢者等のハイリスク者との接触を控えるなど、周りの方へうつさないように配慮してください。 <お子さまの観察ポイント>機嫌、食欲、呼吸のようすなどを観察してください。機嫌がよく、食欲があり、顔色が普通であれば基本的に心配いりません。慌てずに様子を見たうえで、かかりつけ医にご相談ください。受診を迷った場合、夜間や休日の場合は電話相談窓口(「救急車利用マニュアル」、「こどもの救急」等関係ウェブサイトの参照や「#7119(救急要請相談)」、「#8000(こども医療相談)」など)をご利用してください。 <家庭できる感染対策>1.こまめに換気をする 共用スペースや他の部屋も頻繁に換気をします。窓を開けて行う自然換気が最も推奨されますが、閉鎖空間の場合には空気清浄機などを利用してください。 2.可能な範囲で部屋を分けるお世話(看病)する方はできるだけ限定して行い、接触する時間をなるべく短くします。ただ、子どもは自らの体調管理や体調不良の意思表示が十分にできないことがあるので、健康状態のチェックを入念に行います。 3.可能な範囲でマスクをするお子さま本人を含めて、同居家族全員はできるだけマスク着用します。ただし、乳幼児(小学校に上がる前まで)のマスク着用には注意が必要で、特に2歳未満のお子さまへのマスク着用はやめましょう。 4.こまめに手洗いをする目に見えて汚れが付いた場合には、石けんで洗い落としますが、そうでなければ(食事の出し入れでお子さんの部屋から出た後など)は、アルコール製剤やそれに類似の手指消毒薬を使用してください。 5.汚れたリネン、洋服は洗濯し、ゴミは密閉して捨てるさいごに令和5年5月8日にコロナウイルス感染症の分類が二類感染症から五類感染症になり、季節性インフルエンザなどと同じ分類になりました。パンデミックや緊急事態宣言などの重々しい社会の雰囲気から「コロナとの共生」に向けて、日常生活や経済活動が動き出しています。五類になったとはいえ、コロナウイルスの性質や感染症の特徴が大きく変わったわけではありません。2024年に入り、いまは「第10波」とも「冬の波」ともいわれています。「自分は大丈夫(かからない)」とか、「前回コロナにかかったが、そんなに(症状が)つらくなかった」など声を聞くことがあります。自分は大丈夫または症状が弱かったとしても、周りにいる大切な誰かに感染症をうつしてしまう可能性もあります。そして、その大切な誰かが、またその周りにいる他の大切な誰かに感染症をうつしてしまうという…というスパイラルも考えられます。基本的な感染症対策は、いまできる対策や簡単にできる対策です。ご自身のため、周りの方のため、改めて再認識していただければとの思いの中、今回のテーマを取り上げました。 参考URL・国立感染症研究所 IDWR速報データ 2024年第5週https://www.niid.go.jp/niid/ja/data.html ・科学技術振興機構 「サイエンスポータル」サイエンスクリップhttps://scienceportal.jst.go.jp/gateway/clip/20240124_g01/ ・厚生労働省 感染対策・健康や医療の相談情報https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kenkou-iryousoudan.html#h2_1 ・厚生労働省 新型コロナウイルス感染症の五類感染症移行後の対応についてhttps://www.mhlw.go.jp/stf/corona5rui.html ・厚生労働省 新型コロナウイルス感染症(変異株)への対応https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000922185.pdf ・東京都医学総合研究所 新型コロナウイルスや医学・生命科学全般に関する最新情報https://www.igakuken.or.jp/r-info/covid-19-info198.html ・NHK 「NEWS WEB」新型コロナ、インフルエンザいずれも患者数増加 対策徹底をhttps://www3.nhk.or.jp/news/html/20240202/k10014344831000.html
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2024.02.09介護福祉施設導入事例
やさしさに包まれる住まいを快適に
導入事例:介護複合施設とうふう苑様 「感染ゼロ」をめざし、抗菌・抗ウイルス製品「delfino(デルフィーノ)」を展開する株式会社デルフィーノケア(東京都目黒区)は、2023年9月13日、介護複合施設とうふう苑様に「delfino施設まるごと抗菌」を導入いただきました。 ◇◇複合介護施設とうふう苑様とは介護複合施設とうふう苑様は、ご入居される方にとってこれまでの暮らしの延長上にある「家」であり、「施設に入る」のではなく「人生を愉しむ」空間である、というコンセプトのもと、2018年にオープンされた介護複合施設です。地元である京都府産木材を活用した「木造建築」にこだわり、木の温もりが「対話」を生み、木の香りが「落ち着いた心」で過ごせる空間を演出します。ご入居者、利用者だけでなく、働くスタッフの方々も優しい気持ちで過ごせる家で四季を感じ、生活ができる環境作りをしています。 ◇◇デルフィーノによる施工デルフィーノの「まるごと抗菌」施工を導入いただいた背景として、ご入居様が入れ替わられる際、前入居者様の生活されていた臭いを、新しい入居様がご入居されるまでにクリアな状態にしてご提供したいというご要望がありました。事前の現地調査とスタッフの方へのヒアリングにより、臭いの発生元となっているポイントが床とトイレである可能性が高いと特定して、ポイントごとに清掃状況や消臭効果を確認しながら手作業で行い、防臭効果もあるデルフィーノ「まるごと抗菌」施工を実施しました。今回は、施工後、より消臭防臭効果を高めるため、デルフィーノコーティングと相乗的な効果が見込めるオゾン発生器も室内に設置させていただきました。 ◇◇施工風景噴霧前の清掃①(埃など目に見える汚れの清掃) 噴霧前の清掃②(床は手作業で拭きあげ) 噴霧前の清掃③(トイレも手作業で入念に)専用噴霧器によるコーティング風景①(居住空間)専用噴霧器によるコーティング風景②(トイレ)専用ガンスプレーによる重点コーティング①(ベッド)専用ガンスプレーによる重点コーティング②(トイレ) ◇◇お客様の声(代表取締役 山田幸裕様)ご入居様とそのご家族、ご利用者様、スタッフが快適で過ごすことができる空間・環境を提供するために、常に様々な対策を取っておりますが、ご入居者様の入れ替わりのタイミングの「生活されていた臭い」の課題においては、対策に万全を尽くすものの、対応が難しいときがありました。デルフィーノの施工後、今まで取れなかった臭いが元の状態に戻ったかのように快適な空間となり、職員一同驚いています。もちろん、臭いの効果だけでなく感染症の予防にもつながるため、今回デルフィーノケアさんに依頼して「まるごと抗菌」施工したことを大変喜んでいます。 実施概要導入先 :介護複合施設とうふう苑様代理店 :株式会社Catalyx施設種別:介護施設実施目的:感染症対策、消臭対策実施内容:delfino施設まるごと抗菌 「delfino施設まるごと抗菌」とは 感染症対策製品「delfino(デルフィーノ)」は、「感染ゼロをめざして」というコンセプトのもと、光触媒(酸化チタン)、抗菌触媒(銀)、三元触媒(プラチナ)などの触媒を組み合わせることで、それぞれの触媒反応が持つ効果を相乗的に発揮させながら、それぞれの弱点を補うという発想の抗ウイルス・抗菌・防臭剤です。専用噴霧器によって、デルフィーノをμ(ミクロン)単位の粒子で噴霧、密閉空間に充満させていくことで、壁面だけでなく、カウンター、チェア、デスク、キャビネットなどのあらゆるものを抗ウイルス・抗菌コーティングして、施設内での感染リスクを軽減します。お問い合わせは以下のリンクから。 お問い合わせ
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2023.11.28コラム
あなたのまわりにも!?
患者数増!インフルエンザ流行、感染ピークは年末に??
例年11月~12月ごろに流行が始まり、年が明けて1月からピークを迎える冬の感染症のイメージが強いインフルエンザ。 しかしながら、今年は9月から流行の拡大が始まり、厚生9月時点での労働省の発表(9/22発表)では、東京都を含む7つの自治体で注意報レベルに達しているとの発表がありました。東京都においては1999年の統計開始以来、最も早い9月21日にインフルエンザの注意報が出ています。 今回も、感染症・疫学の権威である防衛医科大学校の加來先生に監修いただき、季節性インフルエンザの特徴や注意点などを分かり易く整理しながら、インフルエンザの基礎情報をお届けしていきたいと思います。最後までお付き合いください。 インフルエンザを知ろうインフルエンザとは インフルエンザは、インフルエンザウイルスによる「急性呼吸器感染症(急な発熱を伴う風邪のような症状が出る感染症)」で、インフルエンザウイルスが喉、気管支、肺で感染し、増殖することにより症状があらわれます。 インフルエンザはどうやってうつる?(感染経路) インフルエンザの感染経路は主に2つあります。 インフルエンザは、ウイルスが手に付着しただけで感染することはありません。ウイルスが付着した手で、口や鼻、目などの粘膜を触れることで感染します。 注1)「感染」とは、インフルエンザウイルスが標的となる細胞の中入ること。 注2)「発症(発病)」とは、なんらかの症状が出ること。 「感染」しても症状が出ないという場合もあります。これを「不顕性感染」といいます。 どんな症状がでるの?(主な症状) 突然の発熱(38℃以上の高熱)、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛、関節痛などが現れ、次に咳、鼻みず、咽頭痛などの上気道症状が続き、約1週間でおさまります。 主な合併症として肺炎、脳症などがあります。 インフルエンザにかかったら インフルエンザウイルスは体内で感染後、増殖のスピードが速く、発熱(高熱)などの症状が急激に進みます。特にインフルエンザが流行している時期に発熱、咳、のどの痛み、倦怠感、頭痛、鼻みず・鼻づまりなどの症状が出たときは、早めに医療機関での受診を心掛けてください。 持病がある方、重症化の可能性が高いといわれる方々は、なるべく早めに医師に相談するようにしてください。 インフルエンザにかかった後の注意点<療養中>〔かかった人(本人)〕・安静にして休養をとる。・睡眠を十分にとる。・水分補給をしっかりとする。・周りに感染させないためにマスクを着用する。・人ごみなどへの外出を控える・学校や職場などは感染を拡大させる可能性があるため休むようにする。〔同居している方や看病をしている方〕・看護をしたあとは、手をこまめに洗う。・小さいお子さんが療養している場合は、大人がしっかりと見守るようにする。・持病がある方、妊娠している方は、可能な限りなるべく別の部屋で過ごす。<回復後> 熱が下がっても、インフルエンザの感染力は残っています。特に治療薬などにより急激な高熱が、すぐにすっと下がることがあります。完全に感染力がなくなる時期については個人差もあると言われていますが「体調は悪くないな」「もう治ったかな」「元気だし仕事に(学校に)行けるかな」と思っていても、まだまだ他の人に感染させるウイルスを体内に持っている可能性があります。 外出を控える日数などについては医師や医療機関にご相談ください。現在、学校保健安全法では「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで」を出席停止期間と定めています。 インフルエンザにかからないために(予防/感染防止) 基本的な感染対策 みなさんが2020年からCOVID-19として、しっかりと行ってきた3密(密集、密閉、緊密)を避けること、基本的な感染対策(飛沫感染対策、エアロゾル感染対策、接触感染対策)は、インフルエンザ対策に対してももちろん有効です。 感染が大きく拡大している場合には、リスク(通勤電車の中、人込みの中など)に応じて適切なマスクの着用をお勧めします。 マスク着用には2つの意味があります。まずは、自らへの感染リスクを下げるためです。この場合のマスクの着用が効果的な場面としては、 ・発熱や席をしている人のケアを行う時 ・医療機関を受診する時、見舞いに行く時 ・高齢者など重症化リスクの高い方を訪問する時 ・インフルエンザの流行期に混雑した場所に行く時もう一つは、自分が感染した場合に周辺へのウイルス拡散を防ぐためです。この場合としては、 ・発熱、倦怠感などの症状がある場合 ・鼻水、咳などの症状がある場合(この場合のマスク着用は「咳エチケット」の一環です。)「咳エチケット」とは…・咳・くしゃみが出る時は、他の人にうつさないためにマスクを着用しましょう。マスクを持っていない場合は、ティッシュや腕の内側などで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけて1m以上離れましょう。・鼻みず・痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨て、 手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗いましょう。・咳をしている人にマスクの着用をお願いしましょう。 予防接種 インフルエンザワクチンの予防接種には、発症をある程度抑える効果や、重症化を予防する効果があり、特に高齢者や基礎疾患のある方など、罹患すると重症化する可能性が高い方には効果が高いと考えられます。高齢者の方はインフレンザのあとに細菌性の肺炎を合併される方が多いですが、そのためには「肺炎球菌ワクチン」が有効です。65歳の方には定期接種となっていますので、ぜひ、こちらも注意してください。 さいごに 新型コロナウイルスの流行以来、2021年、2022年は流行がありませんでしたが、今年(2023年)に入り季節性インフルエンザの流行がみられました。 3月には一旦収束に向かいましたが、4月以降も患者数が確認され、例年なら流行していない6月~8月という夏の時期にも患者数の確認が続き、そして、9月に新学期を迎える学校などを中心に、さらに流行が拡大し、現在の流行に至っています。 流行のピークの予想は難しいですが、年末から年始にかけてピークになるのではないかと言われています。年末年始は人の移動も多く、家族、親族、友人・知人など様々な人と会う機会も多くなります。そんな時期とピークが重なります。正しい知識と適切な対策をもって、楽しい年末年始を迎えられるよう今回「インフルエンザ」というテーマを取り上げました。 参照URL・厚生労働省 令和5年度インフルエンザQ&Ahttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/QA2023.html・国立感染研究所 インフルエンザとはhttps://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/219-about-flu.html・一般社団法人日本感染症学会提言 2022-2023年シーズンのインフルエンザ対策について(一般の方々へ)https://www.kansensho.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=46・一般社団法人日本感染症学会ガイドライン2023/24シーズンにおけるインフルエンザワクチン等の接種に関する考え方chromeextension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/guidelines/influenza_vaccine_230925.pdf・一般社団法人日本呼吸器学会 呼吸器の病気 インフルエンザ https://www.jrs.or.jp/citizen/disease/a/a-02.html・厚生労働省 インフルエンザの基礎知識chromeextension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/file/dl/File01.pdf・日本医師会 インフルエンザ総合対策https://www.med.or.jp/doctor/kansen/influenza/005423.html
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2023.09.28コラム
感染者数過去最多。子どもの三大夏風邪のひとつ「プール熱」
夏になると子どもを中心に患者数が増える感染症が、「手足口病」「ヘルパンギーナ」「咽頭結膜熱(プール熱)」。"子どもの三大夏風邪"とも呼ばれ、各所で注意喚起されています。 そのうち今回取り上げるのは「プール熱」。感染力が強く、環境中でも感染力を保ったまま生存できる、私たちにとって厄介な存在です。2023年シーズンの感染者数は過去10年で最多、以下のグラフでもその多さが際立っていることが分かります。 咽頭結膜熱の定点あたりの感染者数の推移(NIID国立感染症研究所)画像クリックで拡大できます 今回も、感染症・疫学の権威である防衛医科大学校の加來先生に監修いただきながら、特徴や注意点などを分かり易く整理してお届けしていきたいと思います。最後までお付き合いください。 プール熱(咽頭結膜熱)とは プール熱は、アデノウイルス(Adenovirus: AdV)に感染することで引き起こされる感染症で、正式には「咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)」といいます。プールでの感染例が多いことから、日本では一般に「プール熱」と呼ばれています。 画像引用:アデノウイルスの模式図(大阪健康安全基盤研究所) プール熱を引き起こすアデノウイルスには複数の型がありますが、そのほとんどが自然治癒します。しかし、稀に肺炎などを引き起こし重症化するケースもあるため注意が必要です。プール熱にかかると免疫獲得しますが、あくまでも複数ある型のなかの特定の型についての免疫に過ぎません。別の型に感染した場合には、やはりプール熱にかかってしまうことになります。 アデノウイルスは高温多湿の環境を好むため、プール熱は特に6月頃から増えはじめ、7〜8月にピークをむかえます。しかし、1年中かかる可能性があり、最近では、秋~冬にかけても小流行が見られます。 主な感染経路は、飛沫感染と接触感染。アデノウイルスは非常に感染力が強く、上気道(口、鼻、喉)、目の結膜から体内に入り感染します。プールでの感染の原因は、消毒が不十分な水から結膜への直接侵入による感染と考えられています。 プール熱の症状 画像引用:咽頭結膜炎に気をつけよう(神奈川県衛生研究所) プール熱の潜伏期期(感染後、発症するまでの期間)は5~7日です。生後14日以内の新生児への感染は重症化しやすく全身の感染症になるため特に注意しなければなりません。主な症状は発熱、喉が腫れる咽頭炎、目が充血する結膜炎の3つです。 ・発 熱 … 38℃から40℃の高熱が3日から1週間程度続く・咽頭炎 … 喉の痛み(喉や扁桃腺が赤く腫れ、扁桃腺に白色の浸出物がみられる)・結膜炎 … 目が真っ赤に充血 結膜炎には、充血、痛み、かゆみ、目やに、まぶしく感じる、涙が止まらないなどの症状が挙げられます。一般に、まずは片方の目に症状が現れ、その後、反対側の目にも同様の症状が現れます。そのほか、吐き気、嘔吐、食欲低下、下痢などの症状は3~5日間ほど続くことがあります。 プール熱は、経過がよいことがほとんどですが、耳や鼻へのウイルスの侵入によって中耳炎や副鼻腔炎を起こしたり、まれに肺炎などを起こして重症化することもあるので軽視できません。 目の症状が重たい場合は眼科での受診、ぐったりしている、反応が鈍い、言動が意味不明、などの症状が現れた場合も医療機関で早めに受診するようにしましょう(眼に後遺症が残る事例は少ないです)。 プール熱の診断方法 プール熱の主な検査には、「迅速診断キット」を使った検査方法があります(症状・流行状況によって、問診により診断されるケースも)。 <迅速診断キット> 喉などを綿棒でこすって「咽頭ぬぐい液」を採取、アデノウイルスが含まれているかを調べます。結果がでるまで15~30分程度とカンタンな検査です。ただし、陽性の場合はアデノウイルスに間違いありませんが、感染による発熱から間もないタイミングなどには陰性になってしまう場合も。 プール熱の治療方法 残念ながら、プール熱にはワクチンや特効薬などがありません。高熱に対しては解熱剤、喉の痛みには抗炎症剤、目の症状には抗生剤やステロイドの点眼薬などの眼科治療、症状を和らげる対症療法となります。 高熱に加えて、喉の痛み・腫れから飲食が困難な場合がありますが、脱水症状にならないよう水分補給が大切です。飲みものは、麦茶、牛乳など刺激の少ないものを選びましょう。食べものも同様に、刺激が少なくのどごしの良いプリン、ゼリー、おじや(冷ましたもの)、お豆腐、冷製スープなどがオススメです。 プール熱の予防対策 主な治療薬のないプール熱は、予防が大切です。 アデノウイルスは、アルコール消毒剤や熱に対する抵抗力が高いウイルスです(「ノンエンベロープウイルス」といいます)。そのため予防策には、手洗い、うがい、マスク等の一般的な感染症対策が有効とされています。特に注意したいのは、タオルの共用。家庭内での感染事例も多くみられます。体調がよくないときは免疫力が低下していることも多いので、プールは避けましょう。 ・プールや温泉施設の利用前後にはシャワーを浴びる・帰宅時に石鹸・ハンドソープなどで丁寧に手を洗う・タオル等は共有せず、個別に使用する なお、昭和の時代には、プールの後に眼を洗う(「洗眼」といいます)ことが推奨されていましたが(小学校などでは、専用の蛇口が設けられていたケースも)、水道水による洗眼は保護層が洗い流され角膜が傷つきやすくなるとして、現在では推奨されていません。 プール熱の学校保健法上の取扱い 集団感染を防ぐ目的で制定された学校保健安全法施行規則では、第二種学校感染症(飛沫感染、接触感染により伝播され、学校内で流行を広げる可能性が高いものが分類されています。インフルエンザや麻疹などもこの分類)に位置付けられ、結膜炎やのどの炎症などの主要症状がなくなってから2日間は出席停止となっています。ただし、病状により伝染の恐れがないと医師が判断した場合には、登校することができます。 プール熱は、5歳以下の患者が6割を占めますが、大人でもかかることがありますので、家族など身近な子どもがかかったときには用心しましょう。大人がプール熱にかかった場合は、子どもとは異なり、仕事などを強制的に休まなければならないといった制限はありませんが、周囲へ感染可能性も考慮し、症状がなくなるまでは自宅で安静に過ごしましょう。 さいごに 今回は、子どもの三大夏風邪のひとつプール熱を取り上げました。 プール熱は、重症化するケースは稀とはいえ、感染力が強く、新生児にとっては大きな脅威となる感染症。日頃からの体調管理や基本的な感染症対策を徹底し、感染防止に努めたいものです。感染症対策について、ご不明な点などがございましたら、お気軽に当社までお問い合わせください。(監修:防衛医科大学校 防衛医学研究センター 広域感染症学・制御研究部門 加來浩器先生) 参照URL 咽頭結膜熱とは(NIID 国立感染症研究所)咽頭結膜炎にきをつけよう!(神奈川県衛生研究所)アデノウイルス感染症とは(大阪健康安全基盤研究所) 「delfino施設まるごと抗菌」とは 感染症対策製品「delfino(デルフィーノ)」は、「感染ゼロをめざして」というコンセプトのもと、光触媒(酸化チタン)、抗菌触媒(銀)、三元触媒(プラチナ)などの触媒を組み合わせることで、それぞれの触媒反応が持つ効果を相乗的に発揮させながら、それぞれの弱点を補うという発想の抗ウイルス・抗菌・防臭剤です。 専用噴霧器によって、デルフィーノをμ(ミクロン)単位の粒子で噴霧、密閉空間に充満させていくことで、壁面だけでなく、カウンター、チェア、デスク、キャビネットなどのあらゆるものを抗ウイルス・抗菌コーティングして、施設内での感染リスクを軽減します。お問い合わせは以下のリンクから。 お問い合わせ
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2023.08.23コラム
乳児にご注意。RSウイルス感染症とは
2023年夏シーズン、子どもの間でいくつかの感染症が流行しています。 国立感染症研究所からの第29週の公表データによると、過去5年間の平均値と比較して上回っているのが、インフルエンザ、ヘルパンギーナ、咽頭結膜炎、RSウイルス感染症、急性出血性結膜炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の6つです。 定点把握の対象となる5類感染症(国立感染症研究所) 今回のコラムで取り上げるのは、乳児にとって大きな脅威となるケースもある、RSウイルス感染症。いつものように、感染症・疫学の権威である防衛医科大学校の加來先生に監修いただきながら、分かり易く整理して情報をお届けしていきたいと思います。 RSウイルス感染症は、2歳以上の人にとっては大きな脅威とはなりにくい感染症ですが、乳児にとってはまったく違います。ご自身や、周りの方々の安心・安全をまもるために、ぜひこの機会に正しい知識を身に付けてください。 RSウイルス感染症とは RSウイルス感染症とは、RSウイルス(Respiratory syncytial virus(レスピラトリー・シンシチアル・ウイルス)による急性呼吸器感染症をいいます。1956年に上気道炎症状を呈するチンパンジーから最初に発見された疾患で、発見当初は9月頃~冬~初春までが流行期と考えられていましたが、2021年以降、春から初夏にかけて継続した増加がみられ、夏にピークを迎えています。 電子顕微鏡でみるRSウイルス(Wikipedia PublicDomain) 感染すると、年齢を問わず風邪などの症状を引き起こしますが、乳児期(なかでも生後1歳まで)の発症例が多く、母体からの移行抗体をもつ生後数週から6か月未満の間にもっとも重症な症状を引き起こします。低出生体重児(2,500グラム未満)や、心肺系に基礎疾患があったり、免疫不全のある場合には、さらに重症化リスクが高まることが知られています。 生後1歳までに50〜70%が、2歳までにほぼ100%の乳幼児が感染します。2歳以上で感染した場合、軽い鼻風邪程度で済むことが多く、重症化リスクは軽減します。RSウイルスは、かぜのウイルスの一種なので、大人から子どもまで何回も感染するのも大きな特徴。年長児や大人に感染すると鼻の症状だけ引き起こすことも多いウイルスです。 高齢者の場合、RSウイルスが重症の下気道炎を引き起こす原因となることが知られ、特に介護施設内などでの集団発生が問題となる場合があります。 RSウイルス感染症の症状は RSウイルス感染症の特徴的な症状は、細気管支炎、肺炎です。 感染経路は、飛沫感染、接触感染です。感染者の咳・鼻水を浴びることや、それらに直接触れることで感染します。感染後、4〜5日の潜伏期を経て、咳、鼻水、発熱などが症状として現れます。発症後、10〜14日間ほどでウイルスは排出されますが、1か月程かかる場合も。 「呼吸が苦しそう」「食事や水分摂取ができない」などの場合には、医療機関への受診を検討してみてください。特に前者の症状では、RSウイルスによって肺炎、気管支炎、細気管支炎などが引き起こされている可能性があります。場合によっては酸素投与、点滴などの処置が必要であり、入院し経過観察が必要な場合もあります。 生後3か月未満の乳児では、これらの症状の代わりに、哺乳不良、活気不良、無呼吸発作、チアノーゼ(皮膚の色が紫色になる状態)などの症状が現れるケースもあります。特に、無呼吸発作は命にかかわる重篤な症状なので、要注意です。 RSウイルス感染症の疑いがあったときは 病院で行なうRSウイルス感染症の検査は、鼻腔に専用の綿棒を挿入して鼻粘膜をぬぐい検体を採取、15分程度で診断することができます。しかし、生後間もない(1~2か月程度)乳児でRSウイルス感染症が疑われる場合には、経過中に無呼吸発作などの症状が現れるリスクもあるため、重症化する経過を予想し、入院するケースもあります。 RSウイルスには、有効な抗ウイルス剤がないため、症状に合わせた対症療法が一般的です。去痰薬、解熱薬、理学療法(痰を出しやすくしたりする体位を取らせたり、吸入をしたりするもの)など、罹患者自身の免疫力により回復を助ける薬を内服したり、吸入などの処置で呼吸状態を改善する処置が取られます。重症化した場合には、酸素投与、補液(点滴)、呼吸管理が行なわれます。 ※重症化リスクの高い在胎36週未満の早産の乳児、および慢性肺疾患や先天性心疾患をお持ちの乳幼児を対象に、重症化抑制薬(抗RSウイルスモノクローナル抗体:商品名シナジス)を予防投与することが認められています。 RSウイルス感染症へ予防対策は、日常の手洗い、うがい、マスク着用です。また、子どもが日常的に触れる玩具などをこまめに消毒するのも大切です。 さいごに RSウイルスは、乳児以外では重症化リスクが高くはないために軽視されがちです。しかし、症状が重くないからといって、自分自身がキャリアとなって乳児にうつしてしまう可能性も。特にご家族など近い距離に乳児がいる場合には要注意です。 RSウイルス感染症は、ほかの感染症と同様、正しい知識を持ちリスクの程度を把握、ひとりひとりの意識によって感染拡大を防いでいきましょう。(監修:防衛医科大学校 防衛医学研究センター 広域感染症学・制御研究部門 加來浩器先生) 参照URL・RSウイルスとは(NIID 国立感染症研究所)・IDWR感染症週報(厚生労働省/国立感染症研究所) 「delfino施設まるごと抗菌」とは 感染症対策製品「delfino(デルフィーノ)」は、「感染ゼロをめざして」というコンセプトのもと、光触媒(酸化チタン)、抗菌触媒(銀)、三元触媒(プラチナ)などの触媒を組み合わせることで、それぞれの触媒反応が持つ効果を相乗的に発揮させながら、それぞれの弱点を補うという発想の抗ウイルス・抗菌・防臭剤です。 専用噴霧器によって、デルフィーノをμ(ミクロン)単位の粒子で噴霧、密閉空間に充満させていくことで、壁面だけでなく、カウンター、チェア、デスク、キャビネットなどのあらゆるものを抗ウイルス・抗菌コーティングして、施設内での感染リスクを軽減します。お問い合わせは以下のリンクから。 お問い合わせ
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