2022.06.21お知らせ
ルートインBCリーグでマママスクを寄贈
「感染ゼロをめざして」を掲げ、抗ウイルス・抗菌事業を行なう株式会社デルフィーノケア(東京都目黒区 / 代表取締役:宮本貴司)は、ドクターライフ株式会社および有限会社伊藤工務店のご協力のもと、2022年6月、ルートインBCリーグの試合でマスクの寄贈を行ないました。 ■概要2022年6月12日、上府中公園小田原球場で開催されたルートインBCリーグの神奈川フューチャードリームスの試合に際して、観客の皆様を感染症の脅威から守り、安心・安全に試合観戦いただくため、オリジナル商品「MAMA MASK(マママスク)」の寄贈を行ないました。ハーフタイムショーでは、チアリーディングの演技中に当社ロゴのはいった横断幕を掲示、PRを実施いたしました。 試合中の様子 神奈川フューチャードリームスルートインBCリーグ
2022.04.20CSR
大阪コロナ追跡システムに賛同、自動検温&消毒スタンドを寄贈
「感染ゼロ」をめざし、抗菌・抗ウイルス製品「delfino(デルフィーノ)」を中心とした感染症対策製品を展開する株式会社デルフィーノケア(東京都目黒区)は、2022年1月より大阪府が推進する「大阪コロナ追跡システム」に賛同、「自動検温&消毒スタンド」を提供させていただきました。 大阪コロナ追跡システムとは 画像引用:大阪コロナ追跡システム公式サイトより 飲食店や、新型コロナウイルス感染症対策による休止・自粛要請が解除される施設・イベントを通じた感染拡大を防ぐことを目的にしたものです。施設・イベント会場(以下「施設等」という。)の利用の際、QRコードを活用して利用者が連絡先を大阪府に登録し、同じ日に施設等を利用した方の感染が後日判明した場合やクラスターの発生(おそれを含む)が確認された場合などに、施設等の業態や規模に応じて大阪府から注意喚起を行い、感染拡大を防ぐためのシステムです。(大阪コロナ追跡システム公式サイトより) 画像引用:大阪コロナ追跡システム公式サイトより 当社の取組みについて 大阪府立堺西高等学校、伯太高等学校の校長先生と当社寄贈の自動検温&消毒スタンド 当社では、大阪コロナ追跡システムに参加する商店街の各店舗への「検温・消毒スタンド」の無償レンタル、および130件以上の府有施設と約200校の大阪府立高校に同製品を寄贈いたしました。 今後も感染症ゼロを目指し、社会に還元する取り組みを継続してまいりたいと思っております。引き続きご愛顧いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。 大阪コロナ追跡システム
2022.02.28CSR
世界文化遺産 熊野本宮大社を感染症からお護りする
「感染ゼロ」をめざし、抗菌・抗ウイルス製品「delfino(デルフィーノ)」を中心とした感染症対策製品を展開する株式会社デルフィーノケア(東京都目黒区)と、和歌山県の空の窓口である南紀白浜空港を運営する株式会社南紀白浜エアポート(和歌山県西牟婁郡)は、2021年12月20日、熊野本宮大社(和歌山県田辺市)に「delfino施設まるごと抗菌」を寄贈施工および検温消毒スタンドの寄贈を実施させていただきました。 熊野本宮大社様について 「熊野」は、和歌山県南部~三重県南部の地域を指します。和歌山県南部に「熊野三山」と呼ばれる三つの大きな神社があり、三山へお参りするための参詣路を熊野古道といいます。熊野本宮大社は、熊野三山(本宮・速玉・那智各大社)の首座といわれ、全国に4700社以上ある熊野神社の総本宮です。2004年7月7日、他県にまたがる3つの霊場(吉野・大峰、熊野三山、高野山)と参詣道(熊野参詣道、大峯奥駈道、高野参詣道)が、「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界文化遺産に登録されました。 「熊野大権現」の奉納幟が立ち並ぶ158段の石段 宮司一文字と神門 西御前、中御前、証誠殿、東御前からなる御社殿 施工風景 抗菌施工中の外観(熊野本宮大社拝殿) 胡床(椅子)への施工 手に触れる祭具には、噴霧施工だけでなく入念な拭き上げを実施 抗菌施工中の外観(瑞鳳殿) まるごと抗菌施工中の様子(瑞鳳殿) 消毒スタンドの寄贈 寄贈した検温消毒スタンド(熊野本宮大社拝殿) 寄贈した検温消毒スタンド(社務所) 実施概要 団体名 :熊野本宮大社様施設種別 :神社仏閣協 力 :株式会社南紀白浜エアポート様所在地 :和歌山県田辺市本宮町実施目的 :感染症対策実施内容 :delfino施設まるごと抗菌、消毒スタンドの寄贈 「デルフィーノまるごと抗菌」とは 感染症対策製品「delfino(デルフィーノ)」は、「感染ゼロをめざして」というコンセプトのもと、光触媒(酸化チタン)、抗菌触媒(銀)、三元触媒(プラチナ)などの触媒を組み合わせることで、それぞれの触媒反応が持つ効果を相乗的に発揮させながら、それぞれの弱点を補うという発想の抗ウイルス・抗菌・防臭剤です。そのデルフィーノを、専用噴霧器によってμ(ミクロン)単位の粒子で噴霧、密閉空間に充満させていくことで、壁面だけでなく、カウンター、チェア、デスク、キャビネットなどのあらゆるものを抗ウイルス・抗菌コーティングして、施設内での感染リスクを軽減します。お問い合わせは以下のリンクから! お問い合わせ
2022.02.22お知らせ新商品
「まるっとサポート」リリースのお知らせ
「感染ゼロ」をめざし、抗菌・抗ウイルス製品「delfino(デルフィーノ)」を中心とした感染症対策製品を展開する株式会社デルフィーノケア(東京都目黒区)は、2022年2月、安心して働いていただける環境づくりをサポートするプロダクトの第一弾として、サブスクリプション・サービス「まるっとサポート」のβ版をリリースいたしました。 製品開発の背景 株式会社デルフィーノケア(以下、「当社」といいます)は、感染症対策製品「delfino(デルフィーノ)」による「施設まるごと抗菌」サービス(※1)を中心に、抗菌スプレーや、ママのためのマスクの販売などを行なっております。デルフィーノの販売開始から約20年間、官公庁、学校やオフィスなど、多岐にわたる領域のお客様に向けて、衛生環境維持・改善のお手伝いをしてまいりましたが、より社会全体のお役に立つべく、以下のミッションを掲げました。 ・ お客様とその家族を守ります。・ 従業員の健康を守り、労務環境の改善や労働生産性の向上をサポートします。・ 社会全体を見据えた公衆衛生の保全・向上に寄与します。 この度、ミッションを具現化するための製品開発の一環として、安心して働いていただける環境づくりをサポートしていくための総合相談窓口として、「まるっとサポート」サービスを開発、リリースすることといたしました。 今般、新型コロナウイルスの感染拡大を契機として公衆衛生環境の整備が各所で急ピッチで進められておりますが、当社は当該分野における豊富なノウハウを生かし、各分野のお客様に貢献していきたいと考えております。 ※1 「施設まるごと抗菌」のご説明は文末をご参照ください 「まるっとサポート」とは 「まるっとサポート」は、安心して働いていただける環境づくりをサポートする「感染症対策の総合窓口」のサブスクリプション・サービスです。サービスの内容は、 ・検温&消毒液スタンドの設置(消毒液の提供を含みます)・抗菌コーティングの実施(1回/年)・感染症に関する専用ご相談窓口の設置 などを備え(※2)、一般には分かりにくい感染症に関する「困った!」の解消を目指します。 ※2 上記のラインナップはβ版リリース時点の構成となります。本リリースに際し、サービス内容が変更になることがあります 「デルフィーノ施設まるごと抗菌」とは 感染症対策製品「delfino(デルフィーノ)」は、「感染ゼロをめざして」というコンセプトのもと、光触媒(酸化チタン)、抗菌触媒(銀)、三元触媒(プラチナ)などの触媒を組み合わせることで、それぞれの触媒反応が持つ効果を相乗的に発揮させながら、それぞれの弱点を補うという発想の抗ウイルス・抗菌・防臭剤です。そのデルフィーノを、専用噴霧器によってμ(ミクロン)単位の粒子で噴霧、密閉空間に充満させていくことで、壁面だけでなく、カウンター、チェア、デスク、キャビネットなどのあらゆるものを抗ウイルス・抗菌コーティングして、施設内での感染リスクを軽減します。 今後も、社会の工器として貢献させていただける商品開発を行なってまいります。引き続きご愛顧いただけますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
2021.12.22CSR
FunFenFantマルシェにマママスクを寄贈しました
「感染ゼロをめざして」を掲げ、抗ウイルス・抗菌事業を行なう株式会社デルフィーノケア(東京都目黒区、代表取締役:宮本貴司、以下「当社」)は、ママのライフイベントを応援するコミュニティ「FunFenFant」のイベントに、MAMAMASK(マママスク)を寄贈いたしました。 FunFenFant(ファンファンファン)とは FunFenFant(ファンファンファン)は結婚式場を運営する株式会社テイクアンドギヴ・ニーズが運営するコミュニティです。 「日本で一番花嫁のことを考え、想い、寄り添ってきた企業だからこそ、ママになってもその先も。」をコンセプトに、 結婚式場という非日常空間で、子どもの心のようにワクワクし、無邪気に楽しめるイベントを企画運営しています。(主催者Webサイトより) FunFenFantマルシェは、「ママになるって楽しい!」ワークショップ、プロカメラマンによる撮影会、音楽コンサートなど、式場内で親子で楽しめるイベントです。当社では、新横浜、埼玉で開催されたイベントの「ハイハイレース(赤ちゃんがハイハイしてゴールしたらプレゼントがもらえる企画)」の景品として、MAMAMASKを寄贈いたしました。
2022.07.20コラム
疫学入門 ~ 防衛医科大 加來先生インタビュー ~
(本稿は、2022年6月のインタビューをもとに制作しています)過去に例を見ない拡大を見せ、2年以上経った現在もなお世界がその渦中にあるコロナ禍。その副産物として、感染症やウイルスについて世間の見識が深まり、また、除菌・抗菌について急速に意識が高まりました。同様に、注目されることが多くなった学問があります。それが、「疫学」。疫学とは…明確に規定された人間集団の中で出現する健康関連のいろいろな事象の頻度と分布およびそれらに影響を与える要因を明らかにして、健康関連の諸問題に対する有効な対策樹立に役立てるための科学 と定義付けられています。感染症の脅威から自分自身と周りの大切な人を守るためには、集団の中でどのような防御策を採ることができるのかを知っておきたいもの。それを判断するために、疫学の知識は非常に有用です。今回は、疫学について分かり易く整理してお伝えするべく、感染症対策をご専門にしておられる防衛医科大学校の加來先生にお話を伺ってきました。 —— 最近では海外からの入国者数を2万人/日に緩和されたり、屋外ではマスクは不要とされたりなど、一時期に比べて感染対策に変化が出てきているように見えます。一方で新たな変異株による置き換わりなのか感染者数が再び増加して第7波に移行したとも言われています。このようなときに改めてどのような点に注意すべきでしょうか WHO Coronavirus Dashboard 2022/07/15 変異株のせいなのか今年になってからの新型コロナは、感染しても肺炎や重篤な全身症状を起こすことは少なくなりました。しかし現行の国内法では、感染した場合は一定期間の隔離状態となるし、その濃厚接触者も健康観察のために行動制限を受けます。具体的には、楽しみにしていた旅行や観劇はもちろん、大切な就職の面接や学校の試験、ときには結婚式などの会に参加できなくなります。このように日常生活に大きな支障を来たすわけですから、罹患しないに越したことはありません。いまだから特にというよりも、従来通りの「基本的な対策」を徹底させることが大事ですね。 —— 「基本的な対策」とは、手洗い、マスクの着用、三密(密閉、密集、密接)の回避などですね。さいきん「いったいいつまでマスクを着けてないといけないのか?」というような議論もよく耳にします よく報道されていますね。しかし、「いつマスクを外すべきか」などの議論の前に、「マスクの意義」を理解するべきだと思います。例えば、無症状の人がつけるマスクはいったい何のためなのでしょうか。—— 誰かにウイルスをもらわないための予防でしょうか はい、半分正解です。病院やクリニックで働いている人は、目の前に新型コロナウイルスの感染者がいる可能性が高いので、飛沫感染対策(患者さんからの飛沫から守る)ためにマスクを装着します。しかし「自分が知らない間に無症状の感染者になっていて呼気にウイルスを排出させている可能性がある」という前提に立つとどうでしょう。市中では、なるべく自分の呼気(マイクロエアロゾル)の飛散を抑えるために、マスクが有用なのです。この場合のマスクは、他者への思いやりだと言えるのではないでしょうか。 —— マスクは他者への思いやり…。はっとさせられますね 感染症のイメージは、悲しいかな、昔も現代もあまり変わっていません。不安や恐怖が他者への偏見や差別を生みます。当初は決められた対策に従いますが、やがて不平や不満、さらに無視、無関心といった行動が表れていきます。コロナ禍のような新興感染症であればなおさらです。どうしても他者への配慮や思いやりの気持ちが失われがちです。 —— コロナ禍においても、たくさんの差別や偏見に関する報道がありましたね。医療従事者への差別など心苦しいものも多くありました 無用な差別や虐待の事例は、ハンセン病やHIVなど枚挙に暇がありません。繰り返されている無用な差別によって苦しむ人がいない社会のためには、感染症は正しく恐れなければなりません。 —— 正しく恐れるためには、正しい知識を身に付ける必要があると以前教えていただきました。そのためにも疫学に触れておくことは有益ですね 「疫学」とはどのような学問なのか 画像引用:Wikipediaジョン・スノー先生(パブリックドメイン) —— はじめに、「疫学」とはどのような学問なのかについて教えてください 「疫学」は、疾病を個人としてではなく集団として捉える学問です。その適用の範囲は、医学の域に留まらず、集団のなかで発生する様々な問題や事象を取り扱います。そして、頻度(有病割合、発生率)、分布(地理的、時間的)などの情報を整理し、リスクの範囲や程度を分析し、健康と疾病に影響を与える因子を研究します。感染症疫学では、事例の全体像を把握するために「時」「場所」「ヒト」の「疫学の3要素」を分析します(記述疫学)。そして導き出されたリスク因子と結果(感染)との関連性の強さを検討します(解析疫学)。この2つの疫学的検討から、予防医学へ応用させたり、公衆衛生に反映させたりすることを目標にしています。従来の疫学は感染症を主な研究対象としていましたが、その後、公害や事故などの人災、地震などの天災や、生活習慣病なども研究対象となっています。タバコと肺がんの疫学研究は有名ですので、皆さんもご存じの方がおられるかもしれません。—— コロナ禍では、まさに地域ごとの罹患者数やクラスター発生に際して、疫学の専門家による見立てが頻繁に報じられていました ある一定の期間(時)に、特定の地域・場所(場所)で、特定の集団・グループ(ヒト)において、通常予測されるよりも多くの事象発生することをアウトブレイクといいます。疫学では、前述のとおり「疫学の3要素」を重視しています。新型コロナでは「クラスター」という言葉をよく聞きますが、これは“群れ”とか“塊”という意味ですので、アウトブレイクと同義語と思ってください。クラスター発生の第一報が入ると、まずは真の初発者を検知するようにします。初めて報告された人が必ずしも真の初発者とは限らないからです。そこから潜伏期を遡って行動歴を調査し、感染曝露の機会を突き止めます。そしてその場に居合わせたヒトを掘り起こし、感染していないかどうかを確かめます。このようにして、次のクラスター発生を最小限にとどめるように努めるのです。—— 経済学でいうマーケティングのような役割を担っているのかもしれませんね。コロナ禍では、非常に大きな存在感を感じます コロナ禍初期に、新型コロナ対策感染症対策分科会の尾身先生が、「三密の回避」(三密=密閉、密集、密接)を推奨されていました。いまでも厚生労働省のホームページに掲載されていますが、これは日本のクラスター調査班による疫学調査の結果からで考案されたものです。その後WHOを経由して、Avoiding the Three Cs(closed spaces, crowded place, and close-contact settings)として全世界に広報されていきました。これは疫学による世界貢献といえますね。 —— 非常に大きな成果ですね! 疫学の歴史を紐解く —— 疫学の歴史的背景についても教えていただけますか 疫学の歴史を語るときに、現代疫学の父と呼ばれるジョン・スノー先生の功績を外すことはできません。スノー先生は、1854年にロンドンのソーホーで起きたコレラの大発生において、その原因を追跡し、疫学的調査と防疫活動を行ったことで事態収拾に向かわせた人物です。 —— どのくらいの規模の災害だったのでしょうか 1854年8月末、ロンドンのソーホー地区でコレラが発生しました。最初の3日間でブロードストリート周辺で127人の死者を出しました。9月10日までに500名が死亡、ソーホー地区全体の10%以上の死亡率でした。 —— わずかの間に住民の10%以上が亡くなるとは恐ろしいですね 当時のロンドンは、人口の急激な増加に社会インフラの整備が追い付かず、悪臭の立ち込める街だったといいます。このような環境下でコレラは、イギリス侵入当時(1831年)から空気を伝わる悪臭(瘴気)によって感染すると考えられていましたが、スノー先生は疑問を呈していました。 —— 当初は「空気感染である」と信じられていたと。悪臭漂うなかでは、そう考えてしまう気持ちも分からなくもないですね スノー先生は患者を注意深く観察し、・初期症状は消化器系(激しい下痢、嘔吐)であること・人から人へ伝染していること・発病までに潜伏期間があること・同じ流行地でも患者の出る家が飛び飛びである などの特徴を掴みました。このように、観察し、記述していく研究方法を、現代の疫学用語では「記述疫学」といいます。 —— 実態を正確に把握するプロセスですね 患者発生マップと各水道会社の給水地域との比較照合を行い、特定の水道会社の給水地域においてコレラ患者が多発していることを突き止めます。このことから、コレラ特有の下痢便の中の伝染性生物(コンタギウム)が井戸水に入り、その汚染された水を飲んだ結果、コレラに感染したという「経口感染仮説」を立てます。そして、スノー先生による衛生局への直談判など、精力的な働きかけにより行政が問題の井戸を閉鎖したところ、流行の蔓延を防ぐ事が出来ました。 —— まさに、疫学的アプローチが解決に導いた事例ですね のちにオックスフォード大学の研究者は、「スノー先生の調査結果が麻酔の採用とロンドンの上下水道システムの根本的な変化を促し、他の都市でも同様の変化をもたらし、世界一般の公衆衛生の大幅な改善につながった」とも発表しています。 —— 現在も、同様の手法が研究されているのでしょうか 現在は、ジョン・スノー先生の疫学調査手法をさらに発展させた「実地疫学調査」が採用されています。記述疫学、仮説の設定までは同じ手法ですが、その次に、仮説で設定された危険因子が感染症の発症にどのくらい関連性があるかを検証していきます。これを「解析疫学」といいます。統計学的に有意であるかどうかを検証し、遡り調査を通じて原因を究明しています。 —— いよいよ統計学が登場するわけですね 疫学と統計学 —— 疫学で用いられる統計学について、分かり易く教えていただけますか 臨床医学では、「病原体がある感染経路によって発症」するという現象が重要です。一方で疫学では、「リスク因子への曝露によって感染が起こる」という現象に着目します。曝露というのは、問題となる因子に,特定の集団あるいは個人が晒されることです。「リスク因子に曝露された集団は感染しやすいが、曝露されなかった集団は感染しにくかった」という結果が得られた場合には「リスク因子は感染に関連がある」といえます。 引用:疫学調査を基にした院内感染症対策(加來先生著) 別の見方で、「感染している群のヒトは、感染していない群のヒトに比べて、リスク因子への曝露の程度が強い」ことが分かった場合には、「感染とリスク因子とには関連性がある」といえそうです。このように、感染症の疫学では、2つの集団を比較することでリスク因子への関連性の強さを算出します。 —— ひとつひとつの事象を注意深く検証していくのですね その関連性の強さが「統計学的に有意」であるかを検証します。「有意」とは、確率・統計学の用語で、「確率的に偶然であるとは考えにくく、意味があると考えられる」レベルであるかどうかを検証することです。偶然に起こるような稀な現象は5%くらいの確率で起こってもおかしくないと考えられています。ですから、得られた結果が95%の確率で起こっている現象は、偶然に起こったものとは考えにくい、すなわち「本当らしい」と考えるのです。これが「95%の信頼区間」や「5%の有意水準」の考え方です。感染症の疫学では2つの群を比較して検証していきますが、理解を深めるために、ハドリアヌス帝政の古代ギリシャ時代に遡り、哲学者エピクテトス(西暦50~135年頃)を紹介しましょう。—— 古代ギリシャの哲学者ですか! 哲学者エピクテトスに学ぶ 画像引用:Wikipediaエピクテトス(パブリックドメイン) エピクテトスは、ニーチェやパスカル、夏目漱石に至るまで、時代を超えて世界中の識者に影響を与えた人物として知られています。その彼の残した名言に、 「人は物事をではなく、それをどう見るかによって思いわずらうのである」「人間を不安にするのは物事そのものではなく、物事に対する見解が人間を不安にさせるのである」 というものがあります。これは、「実際にそうであること」と「そのように見えること」には乖離があると言っているわけです。これを表したのが以下の表1です。 現象の捉え方は、4象限に分けることができます。この表を「2×2表(Two by two table)」と呼びます。 「頭が良さそうにみえるが、実際に頭の良い人ではない」「貧しそうにみえるが、実際にはお金持ちである」 このようなことは決して珍しいことではありません。疫学において、事実を正しく見分けることができないと、その後の公衆衛生方針の意思決定をミスリードしかねません。この概念を、臨床医学における検査による診断(検査診断学)に当てはめてみると、表2のようになります。 a … 真の陽性(検査に陽性で、実際に病気である)b … 偽陽性 (検査は陽性であるが、実際には病気でない)c … 偽陰性 (検査では陰性であるが、実際には病気である)d … 真の陰性(検査で陰性であるし、実際に病気でない) —— 偽陽性などの単語は、昨今の感染状況に関する報道で耳にしたことのあるかたも多いかもしれませんね コロナ渦では多く登場している単語ですね。検査の信ぴょう性を判断する指標には、「感度」と「特異度」という単語が登場します。 —— PCR検査の感度についての記事を読んだことがあります 議論されていましたね。PCR検査は、感度70%程度、特異度99.9%程度と言われています。感度と特異度について説明していきましょう。 感度と特異度検査診断学でいう「感度」とは、「ある疾患を有する人において、検査で陽性と判断される割合(真の陽性率)」と定義されています。疾患「X」と分かっている患者100名にこの検査を行ない、95名が陽性だった場合、感度95%ということになります。 —— 表2の「a」にあたる割合ですね 一方で「特異度」とは、「健康な人において、検査で陰性と判断される割合(真の陰性率)」と定義されています。疾患「X」以外の患者100名に検査を行ない、3名が陽性であった場合、特異度97%ということになりますね。 —— こちらは「d」の割合ですね 感度が高い検査は、患者を正しく陽性と判断できる検査なので、言い換えれば偽陰性が少なくなる検査です。一方で、特異度の高い検査は、健康な人を患者と誤診することが少なくなります。 —— どちらも重要な指標ですね また、ある集団において病気を有する人が占める割合を「有病率」といいます。有病率は、ある一時点で、特定の疾患の全患者数を、その時点で当該疾患を患う可能性のある人の総数で割ったものです。例えば、1,000人に対して「Y」という検査を実施した場合を2×2表にしてみましょう。各指標は、以下の割合だったと仮定します。 被験者:1,000人有病率:10%感度 :70%特異度:99% 検査で陽性だった人の中で、実際に病気である人の割合を「陽性的中率」といいます。このケースでは、陽性者全体(79人)のうち、陽性且つ病気であるのは70人なので、「陽性的中率は89%(70人÷79人)である」といいます。この値も検査の精度を検証するうえで非常に重要です。 —— 感度、特異度、陽性的中率の3つが大切だというわけですね 検査では、ある数値以上の値が得られたら「陽性」、それ以下の値であれば「陰性」としますが、これを「カットオフ値(cutoff value)」といいます。理想的な検査は、「検査陽性者は全員疾患があり、検査陰性者は全員疾患がある」という状態ですが、実際には偽陽性や偽陰性があります。そのために設定するのがカットオフ値です。カットオフ値は、どの位置に設定するかによって、それぞれの値は大きく変動します。感度を上げるよう(できるだけ疾患者を把握するように)にカットオフ値を下げると、偽陽性が増えて特異度が下がる。特異度を上げるよう(できるだけ健常者を除く)にカットオフ値を上げると、偽陰性者が増えて感度が下がる。といったように感度と特異度にはトレードオフの関係にあります。 —— カットオフ値の位置は、その後の方針に大きく影響しそうですね 何に重きを置いて検査を実施するかによって、感度と特異度のバランスが変わってくるわけです。だいぶ専門的な話になってきましたね。より詳細に踏み込むのは続編に譲るとして、今回はこのくらいにしておきましょうか(笑) —— そうですね(笑)脳がオーバーヒートしてしまうかもしれません では、今回はここまでにしましょう(笑) —— 先生、今回も貴重なお話を有難うございました。 (監修:防衛医科大学校 防衛医学研究センター 広域感染症学・制御研究部門 加來浩器先生) 参考資料 参考文献アウトブレイク調査のススメ(防衛医科大学校 加來浩器教授 著)疫学調査を基にした院内感染症対策(防衛医科大学校 加來浩器教授 著) 参照URLWHO Coronavirus(COVID-19)Dashboard疫学用語の基礎知識「疫学」(一般社団法人日本疫学会) 「delfino施設まるごと抗菌」とは 感染症対策製品「delfino(デルフィーノ)」は、「感染ゼロをめざして」というコンセプトのもと、光触媒(酸化チタン)、抗菌触媒(銀)、三元触媒(プラチナ)などの触媒を組み合わせることで、それぞれの触媒反応が持つ効果を相乗的に発揮させながら、それぞれの弱点を補うという発想の抗ウイルス・抗菌・防臭剤です。専用噴霧器によって、デルフィーノをμ(ミクロン)単位の粒子で噴霧、密閉空間に充満させていくことで、壁面だけでなく、カウンター、チェア、デスク、キャビネットなどのあらゆるものを抗ウイルス・抗菌コーティングして、施設内での感染リスクを軽減します。お問い合わせは以下のリンクから。 お問い合わせ
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2022.06.29オフィス導入事例
<導入事例>求めたのは、ダントツの衛生環境の実現
導入事例:株式会社ジーアングル様 「感染ゼロ」をめざし、抗菌・抗ウイルス製品「delfino(デルフィーノ)」を中心として感染症対策製品を展開する株式会社デルフィーノケア(東京都目黒区)は、株式会社ジーアングル様(東京都渋谷区)に「delfinoオフィスまるごと抗菌」を導入いただきました。 株式会社ジ―アングル様について 2022年で20周年を迎えるジーアングル様。「すべてはクオリティのために」の企業理念のもと、エンターテイメント作品から企業プロモーションに至るまでの幅広い領域で、スタジオ音声収録やサウンド制作、映像・アニメーション制作、イラスト・CG制作などコンテンツ制作を行なっている企業様です。なかでもVTuber用コンテンツ制作事業では、キャラクターデザインから配信コンテンツの制作までを一気通貫でご提供される稀有な存在として、昨今さらに注目を集めています。そんな同社が「『ダントツ』のクオリティ」を追及し生み出されたコンテンツ群は、法人・個人の別を問わず大勢のファンの心を捉えて離しません。 ◆◆ 採用の背景 ◆◆ 「2020年の新型コロナウイルスの感染拡大を受け、リモートワークへの切替えは他社に先駆けて実施しました。しかし、制作上欠くことのできない声優さんやタレントさんをお招きしてのスタジオ収録などは、リモートで実施することはどうしても不可能でした。弊社の収録現場で感染症に罹患させてしまうことは絶対に避け、演者さんに心から安心して来場いただける収録現場を用意しなければならないと考え、あらゆるサービスを模索・検討していた際に、KOHKIN LABさんから『delfino施設まるごと抗菌』のご提案をいただきました。医療の現場にも導入されているという製品の優位性や豊富な事例だけなく、スタッフの皆さんのウイルスや菌に対する知識や感染症に対する考えかたが非常にしっかりしていて、プロフェッショナルだと感じました。その結果、『これなら安心できる、万が一のときにも被害を最小限度に収めることができる』と考え、導入に至りました」(取締役副社長 寺田 権太様より) 施工風景 ◆◆ お客様からのメッセージ ◆◆ 「『施工前日、同じビルの別テナントで罹患者の発生があった』ことや、『施工後に弊社スタジオの利用者のなかに罹患者がいた』ことで冷や汗をかきましたが、お蔭様で弊社内での感染拡大やクラスター発生には至りませんでした。今後は、感染症の状況を注視しながら徐々に必要な部門を常時出勤の体制に戻していく予定ですが、感染症への備えは今後も必要だと感じています。これからも、KOHKIN LABさんとデルフィーノケアさんにご協力いただきながら、お客様に安心してご来社いただき、そして弊社のスタッフや演者さんが最高のパフォーマンスを発揮できダントツのアウトプットができる環境を追求していきたいと思っています」(取締役副社長 寺田 権太様より) 実施概要導入先 :株式会社ジーアングル様代理店 :株式会社HONU様(KOHKIN LAB)施設種別:オフィス、スタジオ実施目的:感染症対策実施内容:delfinoオフィスまるごと抗菌 「delfino施設まるごと抗菌」とは 感染症対策製品「delfino(デルフィーノ)」は、「感染ゼロをめざして」というコンセプトのもと、光触媒(酸化チタン)、抗菌触媒(銀)、三元触媒(プラチナ)などの触媒を組み合わせることで、それぞれの触媒反応が持つ効果を相乗的に発揮させながら、それぞれの弱点を補うという発想の抗ウイルス・抗菌・防臭剤です。専用噴霧器によって、デルフィーノをμ(ミクロン)単位の粒子で噴霧、密閉空間に充満させていくことで、壁面だけでなく、カウンター、チェア、デスク、キャビネットなどのあらゆるものを抗ウイルス・抗菌コーティングして、施設内での感染リスクを軽減します。お問い合わせは以下のリンクから。 お問い合わせ
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2022.05.24その他導入事例
近畿圏の住まいづくりを感染症から護る
導入事例:セキスイハイム近畿様 「感染ゼロ」をめざし、抗菌・抗ウイルス製品「delfino(デルフィーノ)」を中心として感染症対策製品を展開する株式会社デルフィーノケア(東京都目黒区)とパソナ・パナソニック ビジネスサービス株式会社様(大阪市中央区)は、2022年2月~2022年3月にかけて、セキスイハイム近畿株式会社様のすべてのモデルハウス、ミュージアム、オフィスに「delfino施設まるごと抗菌」を導入いただきました。 セキスイハイム近畿株式会社様について 私たちセキスイハイムは、住宅の工場生産、光熱費ゼロ住宅、再築システムなど、常に新しいテクノロジーで、家づくりを進化させてまいりました。そして総合住宅カンパニーとして、よりよいお客様や地域に密着した理想的なサービスや親密なコミュニケーションを確立すべく、セキスイハイム近畿株式会社を設立いたしました。(セキスイハイム近畿株式会社様 公式Webサイトより) ご採用の背景「人を本当に大切にする会社であること」を掲げられているセキスイハイム近畿株式会社様。感染症対策についても同様、従業員の皆様、来場者の皆様の安心・安全を高いレベルでとのお考えから、コロナ禍以降、あらゆる抗菌・除菌製品を調査されていました。そのような中で、私たちの感染症対策に対する向き合い方に共感いただき、滋賀県エリア、京都府エリアへの「delfino施設まるごと抗菌」を初採用いただきました。その後、サービスの効果にもご満足いただき、本年度は、近畿二府四県にあるすべての施設(合計71箇所)の感染症対策に、私たちのサービスをご導入いただきました。 施工の様子 清掃編「delfino施設まるごと抗菌」では、専用噴霧器による抗菌コーティングの前に、人の手が触れやすい箇所などについて、熟練の清掃スタッフによって徹底的な拭き取り清掃を実施。埃を落とす工程、除菌工程など複数工程からなる清掃風景をご紹介します。 超重点接触ポイントのドアノブは入念な拭き上げエレベーターの各ボタンも重点接触ポイント盲点になり易いブラインドの昇降コードも入念に階段周りなど手の届きにくい場所は専用の道具で自販機のボタン類はすべて清掃・除菌の対象建材サンプルも一枚一枚丁寧にお子様の安心・安全のため玩具の衛生管理も徹底盲点になり易い受話器も欠かさずに重点接触ポイントの代表格PCのマウス引き出しの取っ手も全て清掃・除菌を 噴霧施工準備 階下からの吹き抜けはシートで一時的に密閉空間に玩具をひとつひとつ丁寧に並べ万遍なくコーティング 噴霧施工いよいよ抗菌コーティングに入ります。独自製法の抗菌材「delfino」を専用噴霧器によって噴霧していく「delfino施設まるごと抗菌」。ミクロ単位の粒子を空間内の隅々まで行き渡らせながら、空間全体に充満させていきます。最初にミュージアム全域に「delfino」を噴霧していく様子からご覧ください。 つづいてモデルハウス。居室、キッチンやバスルームなどをひとつひとつ抗菌コーティングしていきます。 引き出し内にも抗菌剤を行き渡らせるため全て解放 トイレ内に抗菌材が充満していく様子 最後に、各拠点のオフィス内を抗菌コーティング風景。オフィスの施工でも、執務室、会議室、共用部(給湯室やトイレなど)などをひとつひとつ丁寧に施工していきます。 効率的に充満させるためオフィス内の各通路に噴霧器を設置 実施概要導入先 :セキスイハイム近畿株式会社様代理店 :パソナ・パナソニック ビジネスサービス株式会社様施設種別:モデルハウス、ミュージアム、オフィス実施目的:感染症対策実施内容:delfino施設まるごと抗菌 「delfino施設まるごと抗菌」とは 感染症対策製品「delfino(デルフィーノ)」は、「感染ゼロをめざして」というコンセプトのもと、光触媒(酸化チタン)、抗菌触媒(銀)、三元触媒(プラチナ)などの触媒を組み合わせることで、それぞれの触媒反応が持つ効果を相乗的に発揮させながら、それぞれの弱点を補うという発想の抗ウイルス・抗菌・防臭剤です。そのデルフィーノを、専用噴霧器によってμ(ミクロン)単位の粒子で噴霧、密閉空間に充満させていくことで、壁面だけでなく、カウンター、チェア、デスク、キャビネットなどのあらゆるものを抗ウイルス・抗菌コーティングして、施設内での感染リスクを軽減します。お問い合わせは以下のリンクから。 お問い合わせ
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2022.04.12その他導入事例
最高評価の環境性能「テクノエース」を感染症から護る
導入事例:燃料供給船「テクノエース」 「感染ゼロ」をめざし、抗菌・抗ウイルス製品「delfino(デルフィーノ)」を展開する株式会社デルフィーノケア(東京都目黒区)と商船三井テクノトレード株式会社様(東京都千代田区)は、2022年3月、燃料供給船「テクノエース」に「delfino施設まるごと抗菌」を導入いただきました。 燃料供給船「テクノエース」について 「テクノエース」は、省エネ船体開発により、その優れた環境性能から、国土交通省が認証する「内航船省エネルギー格付け制度」において国内バンカー船では初の最高評価5つ星を獲得しました。また省エネバルブ・フィン舵を搭載することで燃費削減をはかり更なる省エネ効果を追求します。一方、接舷時の安全性を高めるため、燃料供給船STS係船システムを開発、本船に装備しております。本船は今後艤装工事を経て、2022年3月に竣工、同年4月に東京湾で就航を予定しております。(商船三井テクノトレード株式会社様 公式Webサイトより) ご導入の背景「海事分野を中心に、環境・安全ビジネスでNo.1の技術商社を目指す」商船三井テクノトレード様のビジョンを象徴する船「テクノエース」。東京湾での就航を間近に控えた2022年3月、乗組員の皆様に安心・安全な環境で就航いただくために、「delfino施設まるごと抗菌」を導入いただきました。 施工風景 専用噴霧器による施工風景①(操舵室) 専用噴霧器による施工風景②(団欒室) 専用噴霧器による施工風景③(キャビン) 専用噴霧器による施工風景④(調理場) 専用噴霧器による施工風景⑤(バスルーム) 専用噴霧器による施工風景⑥(トイレ) 施工後の抗菌シールを貼付(バスルーム) 実施概要導入先 :燃料供給船「テクノエース」代理店 :商船三井テクノトレード株式会社様施設種別:船舶実施目的:感染症対策実施内容:delfino施設まるごと抗菌 「delfino施設まるごと抗菌」とは 感染症対策製品「delfino(デルフィーノ)」は、「感染ゼロをめざして」というコンセプトのもと、光触媒(酸化チタン)、抗菌触媒(銀)、三元触媒(プラチナ)などの触媒を組み合わせることで、それぞれの触媒反応が持つ効果を相乗的に発揮させながら、それぞれの弱点を補うという発想の抗ウイルス・抗菌・防臭剤です。そのデルフィーノを、専用噴霧器によってμ(ミクロン)単位の粒子で噴霧、密閉空間に充満させていくことで、壁面だけでなく、カウンター、チェア、デスク、キャビネットなどのあらゆるものを抗ウイルス・抗菌コーティングして、施設内での感染リスクを軽減します。お問い合わせは以下のリンクから。 お問い合わせ
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2022.02.28導入事例
<導入事例>音楽を心から愉しんでいただくために。
ミューザ川崎シンフォニーホール 様 「感染ゼロ」をめざし、抗菌・抗ウイルス製品「delfino(デルフィーノ)」を中心とした感染症対策製品を展開する株式会社デルフィーノケア(東京都目黒区)は、2021年12月、ミューザ川崎シンフォニーホール様(神奈川県川崎市)に「delfino施設まるごと抗菌」を導入いただきました。 ミューザ川崎シンフォニーホールとは ミューザ川崎シンフォニーホールは「MUSIC+座」を意味する名称が示す通り音楽によって、人が集まり、交わり、そして響く場所として、あらゆる人に音楽との多様な関わり方を提案し、川崎のまちを豊かに鳴らしていくことを目指します。(オフィシャルWebサイトより) ご導入の背景 コンサートホールでは、密閉空間に集団が形成される性格上、感染症対策は非常に重要です。同会場では、普段からアルコール消毒などの対策は行なっておられましたが、コロナ禍では「来場者に安心して音楽を愉しんでいただくためには、ワンランク上の感染症対策が必要」とのお考えから、今回「delfino施設まるごと抗菌」を採用いただきました。 施工概要/施工風景 今回は、施設内全てのトイレ、エレベーター・エスカレーター、音楽工房内の各部屋(市民交流室、企画展示室、練習室、研修室、会議室)などを抗菌施工させていただきました。 専用噴霧器によるdelfino噴霧の様子 人が触れる機会の多い手摺りには拭き上げによる入念な抗菌コーティング 実施概要 団体名 :ミューザ川崎シンフォニーホール施設種別 :コンサートホール所在地 :神奈川県川崎市幸区大宮町1310実施目的 :感染症対策実施内容 :delfino施設まるごと抗菌 「デルフィーノまるごと抗菌」とは 感染症対策製品「delfino(デルフィーノ)」は、「感染ゼロをめざして」というコンセプトのもと、光触媒(酸化チタン)、抗菌触媒(銀)、三元触媒(プラチナ)などの触媒を組み合わせることで、それぞれの触媒反応が持つ効果を相乗的に発揮させながら、それぞれの弱点を補うという発想の抗ウイルス・抗菌・防臭剤です。そのデルフィーノを、専用噴霧器によってμ(ミクロン)単位の粒子で噴霧、密閉空間に充満させていくことで、壁面だけでなく、カウンター、チェア、デスク、キャビネットなどのあらゆるものを抗ウイルス・抗菌コーティングして、施設内での感染リスクを軽減します。お問い合わせは以下のリンクから! お問い合わせ
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2021.12.20コラム
防衛医科大 加來教授インタビュー 2021年のCOVID-19を振り返る
2020年に引き続き、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため様々な行動が制限された2021年。しかし、中盤以降はワクチン接種が一気に進み、秋頃には2度のワクチン接種率が70%を超えました。東京都内の12月13日現在の感染者報告数は、32日連続で30人を下回っており、劇的に減っている一方で、海外ではオミクロン株と呼ばれる変異株が猛威を奮っており、予断を許さない状況が続いています。今回のコラムでは、2021年の新型コロナウイルス感染症を振り返り、来る2022年に正しく備えるべく、感染症の権威である防衛医科大学校の加來先生にインタビューさせていただきました(※本インタビューは、2021年12月8日に実施したものです)。 防衛医科大学校 加來先生インタビュー —— 2020年の初期と現在の状況を比較したとき、どのような変化が見て取れるでしょうか世界が新型コロナウイルス感染症の脅威について、様々な症例が検出され、研究が進んできた過程で正しく認識されたことが大きいと言えます。各国で、“経済をある程度犠牲にしてでも封じこめよう”とする対策が講じられました。「ユニバーサル・マスキング」という言葉も生まれましたが、飛沫を防止するべく、咳をしていなくてもマスクを常時着用するようになったのは非常に大きな変化だと言えます。マスクをする習慣のほとんどない欧米においては、なおさら大きな変化だったと思います。 WHO Coronavirus Dasboard 2021 Dec 20 —— 日本国内の11月以降の感染者数が、先進国の中で群を抜いて減っています国産ワクチンがないにも関わらず、短い期間で打つべき人に打ったという点は評価できると思います。一方で、そのワクチンによる重症化抑止によって、無症状者が増えていることが予想されます。現在、東京で見つかっている陽性者はほぼ無症状者。陽性の発覚するタイミングは、主に海外渡航のための事前検査のケースなどです。感染者数が落ち着いている状況下、積極的に検査を受けようとは思わないでしょうから、無症状感染者は一定数存在するのかもしれません。—— 感染者の「報告者数が減った」という表現のほうが正確かもしれませんねそもそも外国と日本には、前提条件として大きな差異があります。日本は、・水道水が清潔・医療制度が充実している・島国であるという特徴があります。特にお水に関しては、「安心・安全なお水が、蛇口をひねれば出てくる」というのは非常に大きい。海外では、飲み水にするためには煮沸が必要ですから、日本の水道水のような水準は、世界でみると決して当たり前ではありません。海外では、水道が感染源になっているかもしれません。 —— 第6波が来るかどうかについて、連日各局で報じられています何をもって第6波というか、という問題がまずあります。日々、感染者数として報告されているかたがたは海外旅行の渡航前にPCR検査を受け発覚した無症状者、と言いましたが、やはりワクチン接種済のかたが市中にたくさんいる可能性は否定できません。 WHO Coronavirus Dasboard(Japan)2021 Dec 20 日本の感染者数のグラフを参照すると、第1波~第4波までの波が上昇と加工のカーブが似たような傾斜になっていることが分かります。しかし第5波は、急速に減少に転じていることが見て取れます。これは、“ワクチン接種によって重症化に至らず、検査を受けていない人”の存在によるものなのかもしれません。—— オミクロン株が注目されていますが、弱毒性なのではないかという話もありますそれについては研究結果を待たなければなりませんが、ウイルスが変異を繰り返していく過程で弱毒化する事例は、数多く報告されています。例えば、ワクチン開発では、「継代培養」という培養を繰り返す手法が用いられますが、培養の過程では、弱毒性で感染力の強い株を残していきます。猛威を奮っているデルタ株もそうですが、新型コロナの遺伝子配列は何度も変わっています。日本国内で日々見つかっているのもデルタ株。オミクロン株はまだほんの数例です。このオミクロン株が弱毒(すなわち重症化しにくい)であるとは、どういう風に考えたらいいでしょうか?私はウイルス学者ではありませんが、重症化とは、肺炎(肺胞の細胞に炎症が起こり、ガス交換が難しくなる)やウイルス血症(血液中にウイルスが入りこんでヒトの免疫細胞からのサイトカインを過剰に出させたり血栓ができたりすること)によって全身状態が悪くなることです。弱毒株が、粘膜上皮細胞にだけ感染し、肺炎やウイルス血症を起こしにくく変異したというのであれば、通常の感冒の原因ウイルスと同じ状態に進化していく過程だと考えられるのです。—— オミクロン株には、現在承認されているワクチンの有効性が低いとも報じられています承認されているワクチンには、ファイザー社製、モデルナ社製、アストラゼネカ社製などがありますが、どれも当初のいわゆる「武漢株」を元に開発されたものです。オミクロン株が未解明であるうちは何とも言えません。オミクロン株が解明され、仮に“弱毒性で重症化しない”と確定した場合、ワクチン接種しなくても、オミクロン株に感染すれば免疫獲得ができるという考え方をするかたが現れるかもしれません。しかし、アルファ株でもデルタ株でも、いくつもの後遺症の報告があります。オミクロン株が弱毒性で重症化しないと分かったとしても、“実は後遺症が重い”という可能性は残されています。その可能性を考慮すると、やはりワクチン接種のほうが合理的だと言えそうです。—— コロナ禍が過去のものになる日が来るのはいつなのでしょうかマスクをせずに公共の場で過ごせるようになるためには、もう2~3年必要なのではないかと考えています。いま日本国内では感染拡大が抑えられていたとしても、海外で猛威を奮っているような状況では、ある程度の行動制限はやむを得ません。ただ、オミクロン株についてもそうですが、過剰に心配を煽るような報道が多いことは懸念しています。第6波への備えとしては、・患者数の急増の予兆をとらえる・保健所機能を強化する・医療資源を確保する・各種検査の精度を管理する・大規模ワクチン接種センターの維持これらを適宜行なっていく必要があると考えています。—— 最後に、読者のかたに向けてメッセージをお願いします新型コロナウイルスの感染拡大状況にかかわらず、時間は刻々と過ぎていきます。これから年末年始、クリスマス、受験シーズンなどイベントがありますが、これまで感染拡大をブロックできてきた行動を、もうしばらく継続してほしいと思っています。マスクの着用や、三密を避ける意識など、個人ができる対策は、変異株対策においても同じです。ご自身のみならず、周囲には、“たった一度の感染で、大事な時期を棒に振るかもしれない人がいる”ということを念頭に置いていただきたいと思います。—— ありがとうございました (監修:防衛医科大学校 防衛医学研究センター 広域感染症学・制御研究部門 加來浩器先生) delfino施設まるごと抗菌とは 感染症対策製品「delfino(デルフィーノ)」は、「感染ゼロをめざして」というコンセプトのもと、光触媒(酸化チタン)、抗菌触媒(銀)、三元触媒(プラチナ)などの触媒を組み合わせることで、それぞれの触媒反応が持つ効果を相乗的に発揮させながら、それぞれの弱点を補うという発想の抗ウイルス・抗菌・防臭剤です。そのデルフィーノを、専用噴霧器によってμ(ミクロン)単位の粒子で噴霧、密閉空間に充満させていくことで、壁面だけでなく、カウンター、チェア、デスク、キャビネットなどのあらゆるものを抗ウイルス・抗菌コーティングして、施設内での感染リスクを軽減します。お問い合わせは以下のリンクから! お問い合わせ 参照URLWHO Coronavirus Dasboard
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