タグ「delfino施設まるごと抗菌」の記事一覧
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スポーツ環境の水準を世界レベルに!「delfino施設まるごと抗菌」導入
導入事例:ドームアスリートハウス様 「感染ゼロ」をめざし、抗菌・抗ウイルス製品「delfino(デルフィーノ)」を展開する株式会社デルフィーノケア(東京都目黒区)は、アスリートのパフォーマンス最大化のための支援を行なうドームアスリートハウス様(東京都江東区)に、「delfino施設まるごと抗菌」を導入いただきました。 株式会社ドーム/ドームアスリートハウスについて 同社は、「スポーツ環境の水準を世界レベルに引き上げたい。世界での活躍を目指すアスリートの夢を実現する手助けをしたい」などの成果を目指す、社会価値創造カンパニー。あの、「アンダーアーマー」をはじめとしたスポーツ用品の販売や、スポーツサプリメント、スポーツメディカル用品の開発・製造・販売などを手掛けています。ドームアスリートハウスは、最新の専門的かつ科学的な情報を提供し、システマチックなトレーニングを行うことでアスリートのパフォーマンスを高めることのできる、日本唯一のアスリート専用のパフォーマンス開発機関です。施設には最新のトレーニング・リカバリー設備を完備し、豊富な指導経験を持つスタッフが、競技・選手個人に合わせてパフォーマンス・アップのサポートを行っています。 採用の経緯(ご担当者様より) ドームアスリートハウスは、各分野で高パフォーマンスを発揮するアスリートたちの専門施設です。それらの環境を、安心・安全に保つことは我々の重要な使命です。なかでも、アスリートにとって大きな脅威である感染症への対策は、当初から非常に重要であると考えていましたが、なかなか最適解が見出せずにいました。そんなときに、社外の有識者から聴いたのが、この「delfino(デルフィーノ)」というプロダクトでした。同社の説明のなかで、法医学研究室で開発されたという事実、人体に悪影響を及ぼすことなく感染症対策ができる点、さらに防臭にも一役買ってくれるという点などに大きな魅力を感じ、検討を始めました。そして、何度かの意見交換を経て、試験導入としてリカバリ―ルームで効果測定していくことを決めました。 施工について 今回の施工では、リカバリ―ルームの全域を「まるごと抗菌」しました。噴霧機を各所に設置、網羅的に噴霧する傍ら、床面に敷かれたマットの拭き上げ、およびマッサージベッドへの直接噴霧など、アスリートの皆さんが直接触れる可能性の高い場所を重点的にフォロー、強固なコーティングを目指しました。 施工後インタビュー(ご担当者様より) 「まるごと抗菌」実施ありがとうございました。今回の抗菌コーティングによって、契約アスリートの皆さんが一層自身のパフォーマンス向上に集中できる環境が整ったことを大変嬉しく思っています。また、僅かな時間の施工にも関わらず、長期間効果の持続が期待できる点も素晴らしいと感じています。 施工概要場所 ドームアスリートハウス(DOME ATHLETE HOUSE)所在地 東京都江東区実施目的 感染症対策、におい対策実施内容 delfino施設まるごと抗菌 「デルフィーノまるごと抗菌」とは 感染症対策製品「delfino(デルフィーノ)」は、「感染ゼロをめざして」というコンセプトのもと、光触媒(酸化チタン)、抗菌触媒(銀)、三元触媒(プラチナ)などの触媒を組み合わせることで、それぞれの触媒反応が持つ効果を相乗的に発揮させながら、それぞれの弱点を補うという発想の抗ウイルス・抗菌・防臭剤です。そのデルフィーノを、専用噴霧器によってμ(ミクロン)単位の粒子で噴霧、密閉空間に充満させていくことで、壁面だけでなく、カウンター、チェア、デスク、キャビネットなどのあらゆるものを抗ウイルス・抗菌コーティングして、施設内での感染リスクを軽減します。お問い合わせは以下のリンクから! お問い合わせ
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エアコンのカビ対策は、お済みですか?
梅雨から夏にかけて家のあらゆるところに発生するカビ。 この前、掃除したばかりなのに~(涙) と、がっかりしてしまうこともしばしば…。つい、見て見ぬふりをしたくなるカビですが、問題は見た目だけではありません。 カビは、さまざまな病気の原因になるのです。 今回のコラムでは、そんなカビのリスクについて、発信したいと思います。 カビに起因する病気には、なんと致死率50%のものもあります。カビというと、水回りに発生する「クロカビ」、食品に生える「アオカビ」などが想起されますが、 カビは、目に見えるものだけではありません。 空気中にも、目に見えないカビが浮遊しているのです。その数は、100~1000個/1㎥といいます。こんなにも大量のカビが浮遊しているのなら、「人は一日に1万個以上ものカビを吸い込んでいる」というのも頷けますね。 カビが発生する仕組み カビのメカニズムは、植物に例えると分かりやすいかもしれません。 カビの「胞子」は生存するのに適した環境に付着すると、そこから茎のように「菌糸」を生やし、細胞分裂を繰り返しながら発育、次第に「胞子」を作り出すようになります。「胞子」はタンポポの綿毛のように、風や雨に乗って周囲に浮遊し、さまざまな場所に落下、そこでまた根を生やし、どんどん増殖していく という仕組み。カビひとつひとつの大きさは、直径2~10マイクロメートルと、肉眼では全く確認することができませんが、増殖するのに適した環境下では2~3日で目に見える塊となり、カビは私たちの前に姿を現します。つまり、日ごろ私たちが目にしているカビは、無数のカビの群れなのです。カビが目に見えるようになった時点で、すでに大量の胞子がまき散らされている状態というわけですね。カビの増殖に必要な条件はこちら。 ・最適湿度80%以上(60%以上で活発になる種類も)・最適温度25~28度(10℃~30℃でも発育可)・酸素(無酸素状態でも死滅せず、わずかな酸素で増殖) これらの条件がそろう日本の夏は、カビにとってはまさに天国です。ちなみに、カビの栄養源は、食物からプラスチックまで、ほぼ全て。 カビが引き起こす病気 カビは、多くの病気の原因になり得ますが、特に注意が必要なのは、こちら。 アスベルギルス症夏型過敏性肺炎 これら2つの病気について、以下で詳しくご説明していきます。 アスペルギルス症原因となるカビ「アスベルギルス」は、広く自然界に存在している真菌の一種で、発酵食品を作るときに欠かせない「コウジカビ」の仲間です。屋内外のどこにでも存在しており、空気中のカビの約1割がアスベルギルスだといわれています。健康な人がアスベルギルスを吸い込んだとしても、免疫力の働きにより退治することができますが、 免疫力が弱まっている人や、もともと肺に空洞性の病変を持っている人が吸い込むと、肺や気管支で増殖し、発症する のです。特に、白血病、HIV(エイズ)、がん、糖尿病患者など、免疫力が著しく低下した人が感染すると、急速に症状が進行し、肺が硬化して呼吸不全に陥ることも…。その場合の治療は困難で、死亡率は約50%にもなります。また、アスペルギルスに対してアレルギーを持っている場合も、吸い込むことでアレルギー反応による病気を発症します。とくに喘息を持っている人は要注意です。 夏型過敏性肺炎 「トリコスポロン」と呼ばれるカビを吸い込むことで、肺が過剰なアレルギー反応を示し、間質性肺炎という肺炎を起こします。トリコスポロンは、湿気の多い木造家屋、とくに雨漏りや浴室の湿気で腐った木材、湿気を含んだ畳を好みます。カビの増殖と共に6月~10月に発症することが多いため、夏型過敏性肺炎と呼ばれていて、日本で見つかった疾患です。カビが増殖しにくい冬季は症状が軽減・消失しますが、夏になると再発を繰り返すのが特徴です。再発を繰り返すうちに肺が硬化し、呼吸不全に陥り、死に至るケースもあります。 これら2つの病気以外にも、浴室や台所でよく見られるクロカビが皮膚の傷口などから体内に侵入し、肝臓や脳に潰瘍を形成して、死に至った事例も…。また、発ガン性のある毒素を産生するカビは他に多く存在します。もし、食品にカビが生えている場合は、目に見えないカビや毒素が全体に広がっている可能性があるため、決して食べないようにしてください。その毒素は、通常の加熱処理では消失しないのです。カビを侮ることなかれ。 予防のカギは、掃除×換気×抗菌 カビの病気を防ぐためには、家の中のカビを減らすことが何よりも重要です。生物を細胞の構造で分類すると、核酸を囲む核膜を持つ「真核生物」と、核膜を持たない「原核生物」に分けられますが、カビは人間と同じ真核生物です。それは、カビを殺す薬は人間の細胞にも害を及ぼすことを意味しますので、カビが全身に回ってしまうと治療は困難を極めます。カビを減らすポイントはズバリ、こちら。 掃除 × 換気 × 抗菌 以下の表にある対策を心がけ、カビを退治しましょう。 注1)まるごと抗菌コーティング 感染症対策製品「delfino(デルフィーノ)」は、「感染ゼロをめざして」というコンセプトのもと、光触媒(酸化チタン)、抗菌触媒(銀)、三元触媒(プラチナ)などの触媒を組み合わせることで、それぞれの触媒反応が持つ効果を相乗的に発揮させながら、それぞれの弱点を補うという発想の抗ウイルス・抗菌・防臭剤です。そのデルフィーノを、専用噴霧器によってμ(ミクロン)単位の粒子で噴霧、密閉空間に充満させていくことで、壁面だけでなく、カウンター、チェア、デスク、キャビネットなどのあらゆるものを抗ウイルス・抗菌コーティングして、施設内での感染リスクを軽減します。お問い合わせは以下のリンクから! お問い合わせ 目に見えなくても、カビは呼吸をするたびに体の中に取り込まれています。ちりも積もれば山となります。その前にぜひ、「掃除×換気×抗菌」の3ステップで、カビの脅威から体をお守りください。 (監修:防衛医科大学校 防衛医学研究センター 広域感染症学・制御研究部門 加來浩器先生) 参照URL SCジョンソン 「カビとカビ胞子の気になるハナシ」神奈川県衛生研究所 「空気中のカビ」カビトリ 「カビの胞子とは?知らない人は要注意!カビの対策はここからはじまる」at homeこだわりアカデミー 「人に棲みつくカビの話―病原真菌の恐怖」千葉大学 「増加する「真菌症」への対応」日テレNEWS24 「死に至ることも…梅雨のカビと病気に注意」文部科学省 「基礎編 カビとは」OMRON 「カビが引き起こす怖い病気」時事メディカル 「カビが原因のアスペルギルス症=免疫低下で深刻な呼吸困難に」YAHOO!ニュース 「『カビ感染で亡くなる人は着実に増えている』と専門医、特にリスクが高い人は?』
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プールの感染症「みずいぼ」と「とびひ」
例年にないほど真夏日が連続した令和の幕開け。この調子だと8月頃にはいったいどんな猛暑が待っているのでしょうか。どれだけ夏が大好きな人でも、想像しただけで頭がクラクラしてしまいそうです。さて、そんなアツイ夏のオアシスの定番は、プールですね。 6月はプール開きの季節です。幼稚園・保育園や小学校などでは、続々とプール開きが行なわれているとか。そんなプールに入る日を待ち望んでいるお子さんは多いのではないでしょうか。さいきんではオトナにも、SNS映えするナイトプールなどが、若い女性を中心に人気があるそうです。 しかし、感染症の脅威から皆さんを護りたい私たちがお伝えしたいのは、プールの楽しさではありません。プールはワクワク楽しみな反面、じつは感染症に注意が必要。そこには、なんといっても感染症が成立しやすい「3つの条件」がそろっているのですから。さて、その3つの条件とは… 感染症が成立する3つの条件 感染症が人から人へとうつり、発症するまでには次の「3つの条件」がそろう必要があります。 ① 感染源がある元気な子供に人気のプールですが、病気の潜伏期間中の人(発病する前)や、無症状であっても細菌やウイルスなどの病原体を保有している人(無症状病原体保有者)が利用していることがあります。まさに感染源となるわけです。② 感染経路を通して病原体が広がるプールには限られたスペースに多くの人が密集するため、咳やくしゃみなどの飛沫による「経気道感染」のリスクが高まります。また、プール内では他人の体液に汚染された水の経口摂取による「経口感染」や、タオルやビート版を介した「接触感染」が成立しやすいといえるでしょう。③ 病原体に対して感受性の高い人がいる夏は屋内外での気温差が激しいため自律神経が乱れやすく、さらにプールで体力を消耗することで抵抗力(自然免疫)が低下する人が増えます。 このように、プールには感染症が成立しやすい条件がそろっているのです。しかし、プールの中で感染症がうつる可能性は低いのです。それは(国内の)プール施設では、病原体を無害化する効果のある「塩素」が含まれているから。プール内の塩素濃度は、法律や条例で厳しく定められており、プール管理者は遵守することが義務づけられています。 <厚生労働省の基準>・プール内の塩素濃度は0.4mg/L 以上、1.0 mg/L以下であること・濃度がプール内で均一になるよう、注入口数や注入位置を調整すること・少なくとも毎日午前中に1回以上、かつ午後に2回以上(このうち1回は、遊泳者数のピーク時に)塩素濃度の測定を行うこと ただし、塩素は、晴天日や紫外線が強い日には10分間に0.1~0.2mg/L消失するともいわれています。そのため、基準以上のこまめな管理が必要とされているのです。これらの基準がプール管理者によって守られていれば、プールの水を介して感染症にかかる可能性は少ないといえます。 プールで注意したい感染症とは? 夏の時期に流行る咽頭結膜熱(プール熱)や手足口病、ヘルパンギーナとともに、プールでは以下の2つの皮膚の感染症がうつりやすいので、注意が必要です。 伝染性軟属腫(みずいぼ) 伝染性膿痂しん(とびひ) それぞれについて解説していきましょう。 伝染性軟属腫(みずいぼ) 画像引用:伝染性軟属腫- Wikipedia 伝染性軟属腫(みずいぼ)は、皮膚の表面に小さなブツブツがたくさんできるウイルス性の病気。健康な子どもの場合、6ヵ月~3年で自然に治ると考えられていますが、個人差が大きく、いつ治るかを予測することは困難だともいわれています。当社には、このような体験談も寄せられています。 娘が3歳のときに「みずいぼ」に罹患しましたが、治療はとても厄介なものでした。手術の前に、患部にテープを貼って1時間かけて麻酔を行ないますが、その間、体は元気な幼い彼女は、じっと病院の待合室で待機しなければなりませんでした。手術の方法は、みずいぼを、ひとつひとつ専用の器具でつまみ取っていくというもの。幼い子どもは、施術の間暴れ、泣きわめき続けました。 以下の表で、みずいぼの特徴や治療法などについてまとめました。 クリックで拡大できます 伝染性膿痂しん(とびひ) 伝染性膿痂しん(とびひ)は、1~2mmの水泡ができ、それが数日後には指先ほどの大きさに増大し、ペロッと皮膚がむけたり、厚いかさぶたができる細菌性の感染症です。一か所で発症すると、複数か所にも同様の症状が発症、通常の湿疹やあせもなどとは違う病気だということに気づきます。こちらも体験談が寄せられています。 2歳になる直前に、娘が「とびひ」に罹患しました。「いたい!いたい!」と泣きわめくほど彼女にも辛く、その患部は、もう見るからに痛々しい状態でした。薬を塗り重ね、ガーゼで覆い、テープを貼り…という工程を何度も何度も繰り返し行なわなければなりませんでした。 とびひについても、同様に以下の表で詳しくご説明していますので、ご参照ください。 クリックで拡大できます 「みずいぼ」も「とびひ」も、乳幼児がかかりやすい皮膚の感染症ですが、免疫力が低下していると大人が感染することも。夏は体力も消耗しやすいので、あまり無理をせず、お子さんやご自身の体長に気を配りながら過ごしてください。皆さんのプールライフが、快適なものでありますように! (監修:防衛医科大学校 防衛医学研究センター 広域感染症学・制御研究部門 加來浩器先生) 参考資料 厚生労働省 遊泳用プールの衛生基準について一般財団法人東京顕微鏡院 プールで感染する病気とは?公益社団法人日本プールアメニティ協会 プールFAQ日本小児皮膚科学会 伝染性軟属腫(みずいぼ)公益社団法人日本皮膚科学会 ミズイボとイボの違い公益社団法人日本皮膚科学会 とびひ
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梅雨になると急増! 4人に1人を悩ませる「水虫」のメカニズム
史上最長の10連休になったゴールデンウィークもあっという間に過ぎ、もうすぐジメジメと鬱陶しい梅雨の季節がやってきます。連日の雨や湿気の多さからくる不快感も去ることながら、職場や電車内に漂う生乾きの汗臭い…鼻をつまみたくなるかたも多いのでは。なかでも、革靴の臭いなんて、もう想像したくありません。ある生活日用品メーカーの調査によると、夏場の革靴の湿度は、なんと90%を超えるというデータも。さて、そんな梅雨にも注意が必要な感染症があります。それは、 水虫 です。水虫患者は、梅雨から夏にかけて急増し、ピーク時は日本人の4人に1人が感染すると言われています。最近では女性の患者さんも増えているとか。そんな水虫は、きちんとケアすれば、防ぐことが可能です。いったい、どのようにすればいいのでしょうか。 水虫の原因は じつは、水虫の原因は「カビ」。水虫の正体は、足に付着したカビが増殖し、皮膚の表層に住み着いている状態です。カビが体に住み着くと聞くと怖い気もします。でも、じつは人間はさまざまなカビと共生していて、アメリカ国立衛生研究所の調査によると、健康な人の足にも80~100種類のカビが常在しているのだそうです。水虫の原因となる菌の名は、 白癬菌(はくせんきん) といいます。水虫でない人の足には常在しません。 白癬菌 白癬菌は、水虫患者が持っている白癬菌が皮膚に付着し、付着したままで24時間以上、高温多湿の環境下に置かれることで、常在するリスクが高まります。そんな白癬菌の特徴は、下記の通りです。 白癬菌(はくせんきん)の特徴・好きな食べ物 :「ケラチン」というタンパク質・好きな場所 :「ケラチン」が豊富な皮膚の角質、爪、毛・元気になる環境 : 湿度70%以上、温度15℃以上 この特徴から、夏場の靴の中は白癬菌が増殖するのに絶好の環境であることがよく分かります。 白癬菌の感染経路は 白癬菌の感染経路の根っこは「水虫患者の足」。直接的に接触することはもちろん、水虫患者の足から剥がれ落ちた角質に触れることでも菌が付着する可能性があります。ただ、白癬菌が足に付着したからといって、必ずしも水虫になるとは限りません。白癬菌は、皮膚に白癬菌が付着したまま24時間以上、高温多湿の環境下に置かれた場合に発症する危険性が高まるのであって、そうなる前に洗い流せば予防できます。もし身近に水虫の人がいても、必要以上に避ける必要はありません。以下の表1にある基礎ケアを行ない、白癬菌が増殖する前にしっかり退治してください。 クリックで拡大できます また、感染予防には、感染経路に注意することも非常に有効な手段です。経路ごとの対策を以下の表2にまとめましたので、ご参照ください。 クリックで拡大できます それでも、もし水虫になってしまった場合にはどうしたらいいのでしょうか。 水虫の症状は 水虫の症状には、以下の表3のような種類があります。 クリックで拡大できます 水虫かどうかの判断基準は、以下の点を参考にしてみてください。 ・毎年夏に発生、秋に自然治癒 ⇒ 水虫の可能性大・症状が出るが毎年繰り返さない ⇒ その他の皮膚病の可能性あり ただし、水虫と自己判断し市販薬を使用すると症状が悪化するケースもあります。市販薬には「クロタミトン」や「ジブカイン」といった成分が配合されていることも多く、かぶれる頻度も高いと言われています。もし水虫が疑われる場合は、皮膚科を受診するようにしてください。皮膚科は、顕微鏡を使った検査を実施してくれる皮膚科をお薦めします。 水虫の治療法は もし水虫と診断された場合には、塗り薬や飲み薬で治療します。水虫の塗り薬は、指の間から足裏全体に、毎日、最低1カ月間塗り続けることが大切です。通常水虫は、約2週間程度で症状は改善しますが、症状が良くなっても白癬菌は消失していません。白癬菌は、角質層に住み着いている状態では症状を引き起こさず、角質層の下に増殖が広がって、初めてかゆみなどの症状を引き起こします。症状が良くなったからといって治療を中止してしまうと、角質層に白癬菌が残り、翌年の夏には再発してしまう可能性があるのです。症状がある部分にだけに薬を塗る人もいますが、症状がない部分にも白癬菌が潜んでいることもあり、注意が必要です。必ず全体に塗るようにしましょう。 ただでさえ憂鬱なお天気が続くこの季節…。水虫で余計に悩まされることのないよう、足元をしっかりケアして、梅雨を乗り切りましょう! (監修:防衛医科大学校 防衛医学研究センター 広域感染症学・制御研究部門 加來浩器先生) 参照URL 空気チャンネル(エステー株式会社)一般社団法人日本生活習慣病予防協会「時事メディカル」(株式会社時事通信社)独立行政法人国立病院機構 東京医療センター公益社団法人日本皮膚科学会タケダ健康サイト足白癬(wikipedia 顕微鏡画像)
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海外渡航前に、6つの感染経路をブロック!
史上初の10連休となる2019年GW。平成が終わり、いよいよ令和時代の幕開け、皆さんはどのように過ごされますか。JTBの旅行動向調査によると、今年のGWは、 ・国内旅行者数 : 前年比 +1.1 %・海外旅行者数 : 前年比 +6.9 % このように、旅行を企画されているかたが大幅増のようです。しかも、このめったにない大型連休を利用して海外旅行を計画しているかたが特に多いようですね。ちなみに、渡航先の人気ランキングは以下のとおり。 順位 国 旅行者数(単位:千人)1位 韓国 1082位 中国 943位 ハワイ 664位 欧州 595位 台湾 556位 米国本土 517位 タイ 478位 香港 319位 グアム・サイパン 2410位 シンガポール 1911位 インドネシア 1712位 オーストラリア 1513位 マレーシア 1014位 カナダ 915位 ニュージーランド 416位 南太平洋 217位 その他アジア 3718位 その他(アフリカ・中近東・南米) 14 「ゴールデンウィーク(以下 GW)<4月25日~5月5日の11日間>に1泊以上の旅行(帰省含む)に出かける人」(JTBグループリリース) しかし、楽しい旅の前には忘れてはいけないのは、感染症対策ですね。日本とは環境が異なる海外においては、注意しなければならない感染症も異なります。それでは、どのような対策をすればいいのでしょうか。 海外では6つの感染経路をブロック 海外旅行時は、主に6つの感染経路に注意が必要です。渡航される前に、ぜひご一読ください。 旅先の感染症情報をチェック! JTBグループの旅行動向調査をもとに、2019年GWに人気の海外旅行先別、感染経路別に注意すべき感染症をまとめました。ご自身の渡航先についているマークをご確認ください。 また、各感染症の潜伏期間と症状については、以下の表で確認いただくことができます。 渡航先が一覧にない場合は、厚生労働省検疫所ホームページの「国・地域別感染症情報」に情報が掲載されている可能性が高いです。以下のリンクからご参照ください。 厚生労働省検疫所ホームページの「国・地域別感染症情報」 海外では「麻しん」にもご用心! 今年の2月の「あべのハルカス バレンタインフェア」での感染報告も記憶に新しいところ。予防接種の効果により、日本はWHOから「麻しん排除国」に認定されていますが、麻しんは海外では現在も脅威とされている感染症です。2016年には、なんと世界で89,760人が麻しんで死亡しています(WHO公表情報)。日本で流行する麻しんは、そのほとんどが海外で罹患し持ち込まれたものなのです。麻しんの世界各国の流行状況は以下の通りです。 アジア(西太平洋地域)…2016年の患者数57,654例に対し、2017年は9,329例と減少傾向。2014年に5万例以上の報告があった中国では、2016年に24,839例、2017年は5,755例にまで減少。その他、症例報告数の多い国はマレーシア(1,510例)、フィリピン(781例)、ベトナム(667例)。 アジア(南、東南アジア)…2016年の患者数80,672例に対し、2017年は69,719例と減少傾向にあるものの、未だ大きな流行が発生。全体の80%がインドからの報告数。 南北米州…米国、 カナダ、アルゼンチン、 ベネズエラにおいて、2016年は92例だった患者数が、2017年は272例に上昇。感染者の60%は 5歳以下の小児、30%が6歳~15歳の若年層。 欧州…2016年の患者数5,275例に対し、2017年は16,006例と3倍に上昇。国別ではルーマニア(5,562例)、イタリア(5,006例)、ウクライナ(4,767例)、ギリシャ(967例)、ドイツ(927例)の順に多い。感染者の37%が6歳未満、45%が15歳以上、特に高い罹患率だったのは乳幼児。その他の地域の麻しん流行状況は下記ページを参照ください。 国立感染症研究所 海外の麻疹の状況 感染力が非常に高く、且つあらゆる経路で感染する驚異の麻しんですが、あらかじめワクチン接種することで免疫を獲得するのが最大の予防策です。渡航先で麻しんが疑われるような発熱や発疹の症状が出た場合、患者さんの本人はもちろん、同行者までが隔離させられることもあります。渡航者を計画しておられてる方は、ワクチン接種歴を是非確認していただき、未接種またはご不明な場合は、抗体検査にかかわらず接種されることをオススメします。 以上、今号では海外旅行で注意したい感染症についてレポートさせていただきました。旅先での感染症対策を万全に、海外旅行を満喫してください。よい旅を! (監修:防衛医科大学校 防衛医学研究センター 広域感染症学・制御研究部門 加來浩器先生) 参照URL 「ゴールデンウィーク(以下 GW)<4月25日~5月5日の11日間>に1泊以上の旅行(帰省含む)に出かける人」(JTBグループ)海外で健康に過ごすために(厚生労働省検疫所)NIID国立感染症研究所厚生労働省検疫所 「国・地域別情報」「麻しんについて(厚生労働省)
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屋外レジャーでご用心! 最大致死率 30%の感染症を媒介する吸血鬼の影!
もうすぐ春ですね。森林浴、美味しい空気、キャンプやバーベキュー、などなど屋外レジャーが楽しい季節がやってきました。まさに自然を満喫したい季節です。想像するだけでワクワクしてきますね。しかし、感染症対策の観点からは、自然あふれる場所は、注意が必要。そこには、小さいけれど恐ろしい生物が生息しているかもしれないからです。 大自然では「殺人ダニ」にご用心! 大自然の中では、通称「殺人ダニ」と呼ばれるダニの存在は軽視できません。正しくは、マダニといいます。マダニは春から秋にかけて増殖、まさに、これからがシーズン。 (By Photo by Scott Bauer. – This image was released by the Agricultural Research Service, the research agency of the United States Department of Agriculture, with the ID k8002-3 (next).,) マダニが「殺人ダニ」と呼ばれる理由は、 マダニに咬まれることで、致死率の高い「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」を発症する場合がある から。ダニというと、家のカーペットなどに潜むダニをイメージする人が多いと思いますが、屋内に生息する種類は「屋内塵性ダニ類」と総称され、そのうち7~9割は「ヒョウヒダニ類」という種類。「ヒョウヒダニ類」は、人間のアカやフケ、ホコリなどを餌に増殖、大量発生するとアレルギー性皮膚炎の原因になりますが、人を咬むことはありません。屋内のダニでも、「ツメダニ」「イエダニ」の2種類は人を咬み、かゆみを伴う発疹の原因になりますが、病気を媒介したりはしません。しかし、マダニは動物や人間に咬みついて吸血、その血を餌とすることで生きながらえます…そのためマダニは、山、公園、草むら、畑、あぜ道、庭、野生動物の体表、といった自然が比較的豊かな場所に潜みながら寄生する動物や人間を待ち伏せているのです。そして、一度寄生すると、満腹になるまで数日にわたって吸血することも…。その際に、致死率の高い「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に感染してしまうことがあるのです。もちろん、すべてのマダニが「SFTS」ウイルスを保有しているわけではありませんが、国立感染症研究所が2013~2015年に全国26の自治体のマダニの「SFTS」ウイルス保有状況を調査したところ、 植物に付着したマダニの保有率 : 7~16%野生のシカに寄生したマダニの保有率 : 44% という結果。植物でも決して油断できない確率ではあるものの、野生動物に寄生するマダニについては、植物付着の約3倍~7倍という結果でした。 マダニが生息する地域は これまで「SFTS」症例の届け出が報告されているのは、西日本が中心で397例でした。 国立感染症研究所SFTS症例の届出地域(2019年1月30日時点) 宮崎県(61)、鹿児島県(39)、山口県(37)、広島県(35)、高知県(34)、愛媛県(28)、長崎県(26)、徳島県(25)、和歌山県(18)、大分県(14)、熊本県(13)、島根県(13)、福岡県(12)、岡山県(7)、三重県(7)、京都府(6)、香川県(6)、佐賀県(6)、兵庫県(3)、石川県(2)、福井県(2)、大阪府(2)、沖縄県(1)しかし、同研究所の調査によると、症例の届け出があった自治体に限らず、全国的に「SFTS」ウイルスを保有するマダニが分布していることが分かっています。また、同研究所が2007~2015年に全国28の自治体で捕獲されたニホンジカを調査したところ、症例の届け出があった自治体に限らず、全体の24%のシカが「SFTS」に感染していたということも分かりました。ただし、症例の届け出があった自治体のニホンジカの感染率が37%であったのに対し、症例の届け出がない自治体のニホンジカの感染率は8.4%と大きな差があったといいます。つまり、野生動物と人間の生活圏が重なっている地域で特に感染リスクが高いことが示唆されたのです。 SFTSの症状と致死率は? これまで国内では、397人の「SFTS」感染症例が報告され、65人の方が亡くなっています。患者の年齢の中央値は74歳であり、高齢者への感染事例が多く見られます。「SFTS」ウイルスに感染すると、6日~2週間の潜伏期間を経て、下記のような症状が現れます。 主症状…発熱、食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛その他症状…頭痛、筋肉痛、意識障害、失語、リンパ節腫脹、皮下出血、下血 治療法は対症療法のみで、有効な薬剤やワクチンはありません。 致死率はなんと、6.3 〜 30%! 患者の10人に3人が亡くなる可能性のある、大変恐ろしい病気なのです。 マダニはSFTS以外の感染症も媒介 マダニは、「SFTS」以外にも、以下のような感染症を媒介することがあります。 ダニ媒介性脳炎(シベリア亜型)(輸入のワクチン接種で予防、対症療法)・潜伏期:7~14日・症 状:頭痛、発熱、悪心、嘔吐(末期:精神錯乱、昏睡、痙攣、麻痺)・予 後:致死率20%以上 回帰熱 (抗菌薬あり)・潜伏期:5~15日(平均8日)・症 状:発熱期と無熱期を数回繰り返す(発熱期症状:発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、関節痛、羞明、咳/無熱期症状:発汗、倦怠感、低血圧症、斑点状丘疹)・予 後:治療を行わない場合、致死率は最大30% 日本紅斑熱(紅斑熱群リケッチア症)(抗菌薬あり)・潜伏期:2~8日・症 状:頭痛、発熱、倦怠感・予 後:死亡することがある ライム病 (抗菌薬あり)・潜伏期:3日~16週(通常1~3週)・症 状:遊走性紅斑、筋肉痛、関節痛、頭痛、発熱、悪寒、倦怠感・予 後:死亡することがある 野兎病 (抗菌薬あり)・潜伏期:1~7日・症 状:悪寒、発熱、リンパ節腫脹、筋肉痛、関節痛、嘔吐(菌の侵入部位による)・予 後:死亡することがある マダニに咬まれないようにするためには 感染予防には、マダニに咬まれないようにすることが何よりも大切。自然豊かな場所に出かけるときは、下記の対策をしましょう。 肌の露出を少なくする…首にタオルを巻くか、ハイネックのシャツを着用し、シャツの袖口は手袋の中に、ズボンの裾は靴下をかぶせるようにしましょう。虫よけ剤を使用する…マダニ除けとして2種類の虫よけ剤(ディート、イカジリン)が市販されています。ただし、マダニの付着を完全に防ぐことはできないので、その他の対策と併用することが大切です(※用法、用量、年齢制限に注意して使用しましょう) もしマダニに、咬まれてしまったら… 万全な対策をしていたつもりでも、マダニに咬まれてしまう可能性はあります。野外活動後はすぐにシャワーや入浴をして、マダニが付着していないかチェックしましょう。マダニに咬まれやすいカラダの部位は、 わきの下足の付け根手首膝の裏胸の下頭部(髪の毛の中) といった部分で、比較的、皮膚のやわらかい部位が多く挙げられます。また、マダニは家にいるダニと比べて大きく、肉眼で確認することができます。その大きさは、なんと! 通常時の成虫の体長 : 3~8mm吸血後の成虫の体長 : 10~20mm にもなります。もし、マダニに咬まれた場合は、無理やり除去しようとしないでください。吸血するために咬み付いたマダニは、セメント物質を分泌して固着し、その後、麻酔様物質の含まれた唾液を分泌し吸血します。セメント物質で固着したマダニは除去しづらくなり、皮膚科での処置が必要となる場合も…マダニに咬まれていることに気づいたら、最寄りの皮膚科や外科を受診し、除去してもらいましょう。自分で除去しようとすると、虫体の一部が残ってしまったりする場合があり、あとから炎症や病気を発症する原因になります。 また、「SFTS」ウイルスは、患者の体液からも感染します。過去には、「SFTS」に感染した猫に咬まれた50代女性の死亡事例や、飼い犬から感染した40代男性の事例もあります。自分がマダニに咬まれないよう注意するだけでなく、ペットのマダニ対策も重要です。屋外レジャーにお出かけの際は、万全なマダニ対策を実施したうえで全力でレジャーを満喫してください。 (監修:防衛医科大学校 防衛医学研究センター 広域感染症学・制御研究部門 加來浩器先生) 参照URL 東京都感染症マニュアル2018マダニ対策、いまできること(国立感染症研究所)SFTSウイルスの国内分布調査(第三報)(国立感染症研究所)日本紅斑熱とは(国立感染症研究所)ライム病とは(国立感染症研究所)回帰熱とは(国立感染症研究所)ダニ媒介感染症(厚生労働省)マダニQ&A(東京都健康安全研究センター)ダニの生態・種類(アース製薬)マダニ感染症、ペット媒介の症例報告 岡山で合同学会(朝日新聞DIGITAL)
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コールスタッフさんへ、より良い環境を。「delfinoオフィスまるごと抗菌」導入
導入事例:株式会社テレコムフォース様 「感染ゼロ」をめざし、抗菌・抗ウイルス製品「delfino(デルフィーノ)」を展開する株式会社デルフィーノケア(東京都目黒区)は、コールセンター分野へのサービス提供を加速、コールセンター事業を行なう株式会社テレコムフォース様(東京都品川区)に「delfino施設まるごと抗菌」サービスを導入いただきました。 株式会社テレコムフォースについて 同社は独自のノウハウをもったコールセンターを運営、グループの展開する事業の顧客サポート業務に従事、また、全国のインターネット関連企業を中心とした事業会社から、コミュニケーションに関するあらゆる課題解決を行なっている企業です。 採用の経緯 管理部 課長 永堀 暢庸様 「このデルフィーノの存在を知ったとき、当社の課題を解決してくれる最適なソリューションだと感じました。幸い、周りからの共感も早期に得られたので意思決定は早かったと思います」そう語ってくれたのは、総務部門を統括し、数百人のコールスタッフさんたちのお母さん的存在である永堀様。「コールスタッフの皆さんにより良い環境で働いてもらうことは、当社にとっても重要なテーマ。あんしんできる環境下で業務に集中してもらうことで初めて、パフォーマンスの最大化を目指すことができると考えています。また、当センターには主婦や学生、芸能界を目指すかたなど、本業が別にあるかたも多数在籍されています。そんな方々にとって就業場所の感染症対策や衛生面の意識は、報酬と同じくらい重要な要素であるはず。その領域を充実させることは、福利厚生の域を超え採用の観点からも大変有益だと考えました。 「また、コールセンターはフリーアドレスが一般的です。デスク、PC、電話機、ヘッドセットに至る全てがコールスタッフの皆さんの共有物。このことは、感染リスクの観点からは大きな脅威です。それらを抗菌コーティングすることで抑制するというソリューションは、とても斬新に感じました」 施工について 今回の施工は、コールセンターの全領域を「まるごと抗菌」。専用噴霧機によって網羅的に噴霧していきながら、デスクをひとつひとつ回り、電話機、ヘッドセット、マウスやキーボードなどに直接噴霧していくことで、より強固なコーティングを目指しました。スプレータイプも併用して入念にコーティングを施し、より高い抗菌効果を目指しました。 導入後インタビュー 代表取締役 永井 直紀様 「『まるごと抗菌』を実施いただきありがとうございました。施工前後の数値なども報告を受けましたが、結果には非常に満足しています。当社の最大の経営資源は、コールスタッフの皆さんであることは間違いありません。コールセンターというクローズで特殊な環境のなかで、スタッフの皆さんに最大の価値発揮をいただくためには、安心して働ける環境整備は非常に重要です。なかでも感染症予防は重要なテーマと捉えていますが、デルフィーノ社の『まるごと抗菌』は、会社側から提供できる予防措置として理に適ったサービスだと感じましたし、ごく短時間の施工にもかかわらず、長期間効果の持続が期待できる点も素晴らしいと思います。これから長くお付き合いいただきたいパートナーです」 施工概要団体名 :株式会社テレコムフォース所在地 :東京都品川区事業内容:コンタクトセンター運営、電気通信事業者の代理店事業実施内容:delfinoオフィスまるごと抗菌 「delfino施設まるごと抗菌」とは 感染症対策製品「delfino(デルフィーノ)」は、「感染ゼロをめざして」というコンセプトのもと、光触媒(酸化チタン)、抗菌触媒(銀)、三元触媒(プラチナ)などの触媒を組み合わせることで、それぞれの触媒反応が持つ効果を相乗的に発揮させながら、それぞれの弱点を補うという発想の抗ウイルス・抗菌・防臭剤です。そのデルフィーノを、専用噴霧器によってμ(ミクロン)単位の粒子で噴霧、密閉空間に充満させていくことで、壁面だけでなく、カウンター、チェア、デスク、キャビネットなどのあらゆるものを抗ウイルス・抗菌コーティングして、施設内での感染リスクを軽減します。お問い合わせは以下のリンクから! お問い合わせ
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冬の乾燥肌対策の秘訣は「美肌菌」!感染症予防にも!?
2018年も、残すところあと1か月と少し。乾燥しがちな冬がすぐそこまで迫っています。冬と言えば、お肌のカサカサが気になる時期ですね。放っておくと、ひび割れたりすることも。ところで、空気が乾燥するとお肌がカサカサになるのはなんでしょうか。じつは、それには、 美肌菌 と呼ばれる細菌が関係していたのです。なんだかとってもよい響きです「美肌菌」。お肌の乾燥は肌荒れを引き起こすだけではなく、なんと感染症の原因にもなるのだそうです。そこで、今回は、 「美肌菌」の正体と肌荒れのメカニズム 肌荒れが引き起こす感染症と対策 についてレポートしていきたいと思います。 美肌菌とは さて、美肌菌とは、いったい何なのでしょうか。その正体はこれ。 表皮ブドウ球菌 という「常在菌」のひとつ。じつは、人間の身体にはさまざまな細菌が寄生しています。それらの細菌で、病原体を示さないものを総称して「常在菌」と呼んでいます。常在菌の種類やその数は、人により差異がありますが、その数は約100兆個。重さに換算すると約1~2kgにもなるんだとか。人間の身体の全細胞は約37兆個という説が有力とされているので、それを大きく上回る「菌」が身体に寄生しているということになります。一般的に、「菌」と言うと、「汚い」とか「病気の原因」などを連想しがち。しかし、常在菌は病気の原因になるどころか、 病原菌から身体を守る 働きを担ってくれているのです。常在菌は、種類により好む部位が異なり、皮膚にも、その環境を好む特定の菌種がバランスを保ちながら共存しています。そのひとつが、「美肌菌」の正体である「表皮ブドウ球菌」。いったい、どんな菌なのでしょうか。他の代表的なものと一緒にご紹介します。 皮膚の主な常在菌 皮膚の常在菌は、約200種類あるといわれています。その中で代表的な細菌は、下記の2種類。 ●表皮ブドウ球菌「美肌菌」の正体。皮膚の表面や毛穴に存在します。汗や皮脂を餌に、グリセリン(お肌に潤いを与える働き)、脂肪酸(お肌を弱酸性に保つ働き)を産生。「脂肪酸」は「抗菌ペプチド」を作り出し、肌荒れやアトピー性皮膚炎の原因になる「黄色ブドウ球菌」の増殖を抑止します。 ●プロピオニバクテリウム アクネス通称「アクネ菌」。酸素に触れる場所では増殖できず、毛穴や皮脂腺に存在。皮脂を餌に、プロピオン酸、脂肪酸といった物質を産生し、お肌を弱酸性に保つことで病原性のある細菌の増殖を抑止。これらの常在菌の働きにより、お肌が潤いを保ち、病原菌が増殖しにくい環境が作られているのです。 お肌の乾燥が肌荒れを引き起こすメカニズム ところで、なぜお肌が乾燥すると、肌荒れが起きやすくなるのでしょうか。それは、 美肌菌の正体の「表皮ブドウ球菌」が乾燥に弱いから なのです。お肌が乾燥すると、「表皮ブドウ球菌」が住みにくい環境となり、その数が減少。すると、お肌に潤いを与える「グリセリン」や、弱酸性に保つ「脂肪酸」の産生量も減少するというわけ。結果、お肌がアルカリ性に傾いてしまい、肌荒れやアトピー性皮膚炎の原因になる「黄色ブドウ球菌」が増殖することに。「黄色ブドウ球菌」は健康な成人のうち、約20~30%が保菌していると言われますが、通常は一過性の寄生で、症状は出ることはありません。しかし、「ひび」や「あかぎれ」などの傷口で増えやすく、手が荒れている人の方が、荒れていない人よりも「黄色ブドウ球菌」の検出数が多いという結果が複数報告されています。つまり、「黄色ブドウ球菌」が少数であるうちは無害でも、乾燥で「表皮ブドウ球菌」が減少すると肌荒れがおこり、そこで「黄色ブドウ球菌」が増殖すると感染症へと発展するという悪循環が起こるのです。 「黄色ブドウ球菌」による感染症 「黄色ブドウ球菌」が原因となる感染症は、こちら。 <皮膚感染症>●毛包(もうほう)炎 体毛の根元にうみがたまり、吹き出物ができる症状で、わずかな痛みを伴う。黄色ブドウ球菌による皮膚感染症では最も軽度。●膿痂疹(のうかしん) 「とびひ」と呼ばれ、黄色いかさぶたを伴うただれや黄色い液体が詰まった水泡ができる。わずかな痛みがあり、かゆみを伴うため、患部を強くかいてしまうことで感染が広がる。小児間での感染がよく見られる。●膿瘍(のうよう) 皮膚の下にできる膿のかたまり。限られた範囲に生じる。熱を持ち、痛みを伴う。●蜂窩織炎(ほうかしきえん) 皮膚の下にできる膿のかたまり。ズキズキとうずくように痛み、皮膚が赤くなる。患部が拡大する特徴がある。 <食中毒>●黄色ブドウ球菌食中毒 調理する人の手から菌が食品に移り、食品中で菌が増殖する際に産生する毒素を食品と共に摂取することで起こる食中毒。毒素は100度で30分加熱しても消滅しない。突然の吐き気、嘔吐、腹痛、下痢を引き起こす。 その他、「肺炎」「髄膜炎」「敗血症」など重篤な感染症の原因になる場合があります。 「美肌菌」を減らさない対策を! お肌の潤いを保つためにも、感染症を防ぐためにも、肌荒れを放置せず、きちんとケアすることが大切です。日頃、以下のことを意識してみてください。 ●水を使った後は、すぐに手の水分をふきとる 皮膚を濡れたままにすると、水分が蒸発するときに皮膚の水分も一緒に蒸発し、お肌が乾燥します。濡れたら、すぐにふきとりましょう。●保湿する ハンドクリームや美容液で、こまめに保湿しましょう。ただし、クリームやオイルなど油分が多いものは毛穴を詰まらせ、ニキビの原因になるので要注意。●長時間の入浴、頻回の洗浄・洗顔を避ける 美肌菌の「表皮ブドウ球菌」は角質層に存在するため、角質を落としすぎる行為は避けましょう。 皮膚は、外部刺激と最前線で戦ってくれる重要な免疫組織。皮膚の状態を健康に保つことは、身体全体の健康にもつながります。お肌の日頃の労をねぎらうように、優しく丁寧にお肌のお手入れしてみませんか? (監修:防衛医科大学校 防衛医学研究センター 広域感染症学・制御研究部門 加來浩器先生) 参照URL 腸内細菌叢の基礎(東京大学大学院 農学生命科学研究獣医学)千里ライフサイエンス振興財団セミナー資料目に見えないヒト常在菌叢のネットワークをのぞく(宇宙航空研究開発機構 太田 敏子)顔の常在菌を大切にしよう(持田ヘルスケア株式会社)皮膚の常在菌について(東京医療保健大学)手荒れと手指衛生の科学(花王株式会社 化学品研究所)手荒れと院内感染(丸石製薬株式会社)ひび・あかぎれの原因・仕組みを解説(ロート製薬株式会社)
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「スマホの画面は便座の〇〇倍汚染されている!」に迫る
現代生活にもはや欠かすことのできないスマホ。少しの空き時間でも、ついつい操作してしまうかたも多いのでは。2018年の某コンサル系調査会社の発表によると、1人あたりの利用時間はついに3時間を超えたとのこと。また、全年代の統計で60%超がスマホを保有(※世代間格差は依然として大きいですが)、世帯保有率データで、75.1%とPC保有率を超えました(平成30年 総務省「通信利用動向調査」より)。今回のコラムでは、そんなスマホについて採り上げてみます。 さて、そんな急速度で普及したスマホ。感染症リスクの観点からみると、どうなのでしょうか。 ・いつでもどこでもつい触ってしまう・タッチパネルに皮脂、汗が付着し易い・もちろん洗うことなんてない・使用状況によっては一定の熱を発することも 状況を想像すると少し不安になってきます。やはり、スマホは感染症の原因になるのでは…海外で発表された調査報告では「スマホの画面は便座の〇〇倍汚染されている!」などという衝撃的な試験結果も見付けました。 そもそも便座は、病原体の量が多いのか? 「便座の〇〇倍」というと、インパクト大。ものすごく汚染されている気がしてきます…。しかし、このように「便座の〇〇倍」と警鐘を鳴らす記事は多いですが、そもそも「スマホの画面にいる菌」と「便座にいる菌」は同じ菌なのでしょうか。単純に比較して「〇〇倍多い」というのは合っているのでしょうか。じつは、どこの記事にも肝心なその点が明確にされていません。比較しているのはいったい何なのでしょう。 ■スマホの画面にいる菌の正体は 「スマホの画面にいる菌」は、いったいどのようなものなのでしょうか。その正体は、 スマホの持ち主の皮膚の「常在菌」 なのです。病原性の有無に関わらず、そのヒトの手や指に付着している菌を反映したものなのです。 常在菌(じょうざいきん)とは主にヒトの身体に存在する微生物(細菌)のうち、病原性を示さずむしろ外部からの侵入菌の増殖を防いでくれるものを善玉常在菌といいます。病原性を示す常在菌は、そのヒトにとってはいわゆる悪玉常在菌です。ここで問題なのは、自分にとっての善玉常在菌が他人にとって悪玉常在菌になることがあることです。年齢や免疫力などによって左右されるのです。私たち人間は、身体中に常在菌と呼ばれる菌と共生しています。そのため、ヒトが触れたものには全て常在菌が付着します。なかでもスマホは、一日のうち数時間触れている可能性もあるので、当然多くの常在菌が付着することになるのです。 ■便座にいる菌の正体は 一方、『便座にいる菌』とはどういうものなのでしょう。トイレは当然ながら排泄するための施設。そして、自宅以外のトイレは不特定多数が使用する可能性の高い場所です。便座にどんな他人由来の病原体(常在菌を含む)が付着しているかは分かりません。病院内で医療従事者と患者さんのトイレが区別されていたり、飲食店などで従業員と一般客のトイレが区別されていたりしているのは、このためです。 感染症の代表格といえば、排泄物を介して起こり得る感染性胃腸炎、食中毒など。なかでも、ノロウイルス、腸管出血性大腸菌O157はとても少ない量で感染が成立するため、特に留意が必要です。罹患者の下痢や嘔吐による排泄物内の原因物質が、何らか手段で、口から消化管に侵入することでヒトに感染していきます。例えば、このような手段です。 ・便座からそれらの菌が指に付着する・その指でスマホを操作する・菌が付着したスマホを口の近くで使用する・その手で口をぬぐう、飲食する、傷口に触れる、など この時期、乾燥肌で痒くなった皮膚を汚染された爪で引っ掻くと、病原体が傷から直接侵入することに。 「接触感染」に御用心! 病原体に体が接触することに起因して病気がうつることを「接触感染」と言います。接触感染には、 ・感染源に直接触れることで感染する場合・物を介して間接的に触れることで感染する場合 といった主に2種類のパターンがあります。病原体が身体に付着しただけで直ちに罹患することはありませんが、病原体が付着した手で口、鼻や眼を触ったり、病原体が、傷口から体内に入ることで感染します。接触感染する病原体の代表的なものは以下のものです。 ●細菌:黄色ブドウ球菌、肺炎球菌、百日咳菌、腸管出血性大腸菌●ウイルス:インフルエンザウイルス、RS ウイルス、エンテロウイルス、アデノウイルス、ロタウイルス、ノロウイルス、風しんウイルス、ムンプスウイルス(おたふく)、麻しんウイルス、水痘帯状疱疹ウイルス 接触感染といえば、おう吐物や糞便を感染源とする胃腸炎や、感染者の病的な粘膜や体液と直接接触による皮膚病や性病などがイメージされがち。しかし、咳やくしゃみと共に飛散した病原体や、鼻水をかんだ手に付着した病原体が物を介して拡大していく可能性があります。接触感染を防ぐためには、 ・咳やくしゃみが出るヒトはマスクを着用する(咳エチケット)・手洗いや手指消毒を徹底する・トイレ内でスマホの操作、通話をしない このような単純で簡単な3つの原則が感染拡大を未然に防いでくれます。そして、さらに高いレベルの予防には、やはり「delfino施設まるごと抗菌」が最適です! 感染症対策製品「delfino(デルフィーノ)」は、「感染ゼロをめざして」というコンセプトのもと、光触媒(酸化チタン)、抗菌触媒(銀)、三元触媒(プラチナ)などの触媒を組み合わせることで、それぞれの触媒反応が持つ効果を相乗的に発揮させながら、それぞれの弱点を補うという発想の抗ウイルス・抗菌・防臭剤です。そのデルフィーノを、専用噴霧器によってμ(ミクロン)単位の粒子で噴霧、密閉空間に充満させていくことで、壁面だけでなく、カウンター、チェア、デスク、キャビネットなどのあらゆるものを抗ウイルス・抗菌コーティングして、施設内での感染リスクを軽減します(お問い合わせは以下のリンクからどうぞ)。 delfino施設まるごと抗菌 2019年をより良い一年にするための第一歩はやはり健康ですよね!予防を徹底し、元気な毎日を過ごしていきましょう。 (監修:防衛医科大学校 防衛医学研究センター 広域感染症学・制御研究部門 加來浩器先生) 参照URL 平成30年版 情報通信機器の保有状況(総務省)保育所における感染症対策ガイドライン(厚生労働省)一般財団法人東京顕微鏡院一般社団法人日本レストルーム工業会株式会社デルフィーノケア 『オフィスまるごと抗菌』
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インフルエンザ2018 ~流行状況と対策~
あたたかい気温が続いた2018年冬の始まりでしたが、12月に入ってぐんっと本格的な寒さが到来。こんなときこそ、体調管理に気を付けたいものです。さて、感染症の中で特に注意したいのはやはり「インフルエンザ」。インフルエンザが恐ろしいのは、 ・非常に高い感染力・ときに重い症状(異常行動などを含む)・深刻な合併症を引き起こすリスク といった特徴があるから。そこで、今回は、2018年のインフルエンザの傾向や流行状況、予防接種などについてお伝えしていきます。 インフルエンザの流行状況は? 国立感染研究所の『感染症発生動向調査 』による2018年第48週(11月26日~12月2日)、第49週(12月3日~12月9日)、第50週(12月10日~12月16日)を比較してみると、一医療機関当たりのインフルエンザ患者数は、0.93人(第48週)→1.70人(第49週)→3.35(第50週)と急増しており、日本は全国的にインフルエンザ流行期に突入したと言えるでしょう。以下の表は、インフルエンザの流行度合の示しています。その基準は、医療機関1件当たりの1週間の患者数が、 ・ 1人以上 … 流行開始・10人以上…「注意報」レベル・30人以上…「警報」レベル となっています。皆さんの地域ではいかがでしょうか。 しかし、その程度は都道府県ごとで異なりますので、今後もその推移を見守っていく必要があります。各地域の最新の流行状況はこちらをご参照ください。 国立感染症研究所 インフルエンザ流行レベルマップ 今年のインフルエンザの特徴 インフルエンザの原因となるウイルスは、A型、B型、C型といった3種類に大きく分類されますが、ヒトで問題となるのはA型とB型です。さらに細かく分類すると、膜表面の抗原性の組合せによって、 A型:144通り(HA16種類×NA9種類)B型:1通り(HA1種類×NA1種類) といった亜型が存在し得ます。現在は、A型ではH1亜型とH3亜型の2種類が流行しています。2018年10月29日~12月2日時点では、下記の亜型が多く検出されています。 1位:AH1pdm09(2009年に流行したA型)2位:AH3亜型(香港型と呼ばれるA型)3位:B型 これらに対するワクチンの中身は、毎年、南半球での流行状況や過去のデータを元に当年流行する亜型を予測して決定されます。今シーズンの予測は的中していたのでしょうか。 今シーズンの予防接種の効果は期待できるか 今年のインフルエンザワクチンの中身は、下記の4種類。 (1)A/Singapore(シンガポール)/GP1908/2015(IVR-180)(H1N1)pdm09(2)A/Singapore(シンガポール)/INFIMH-16-0019/2016(IVR-186)(H3N2)(3)B/Phuket(プーケット)/3073/2013(山形系統)(4)B/Maryland(メリーランド)/15/2016(NYMC BX-69A)(ビクトリア系統) これらのワクチンは、48週目までに多く検出された型に、対応できていたのでしょうか。1位~3位のウイルスに対する効果を調べてみると、以下の結果に。 1位の「AH1pdm09」に対するワクチン…(1) 2位の「AH3亜型」に対するワクチン…(2) 3位の「B型」に対するワクチン…(3)(4) きちんと対応できていたことが分かります、ただし、予防接種をしていても万全ではありません。A型は次々と変異を繰り返す性質があるため、抗体をつけたとしても、その変異に追いつけず発病してしまう可能性があります。とはいえ、予防接種に意味がないわけではありません。日本臨床内科医会が毎年行っている調査では、予防接種を受けた人の方が発病しにくいという結果が出ています。また、厚生労働省 の発表では、 *65歳以上の高齢者がワクチンを接種した場合、発病を約34~55%予防し、死亡を82%予防*6歳未満の幼児がワクチンを接種した場合、発病を約60%予防 という研究結果が出たとされています。特にB型は突然変異をせず、抗体がよく働き、発病しても重症化を防ぐことができるので、予防接種の効果は高いといえます。また、予防接種を受ける時期は、11月~12月上旬までが推奨されている理由は、 日本のインフルエンザが12月~3月に流行し、予防接種後、効果が出るまでに「約2~3週間」、効果の持続が「約5ヵ月間」と考えられているため です。流行時期から逆算しても、今からでも遅くはありません。1月上旬までに予防接種をすれば、流行最大時に間に合う計算になります。また、一度インフルエンザにかかっても、別の型に再感染する可能性も。今からでも予防接種を受けておくことをオススメします。 予防接種以外の予防法は 予防接種以外にも、下記のことに気を付けましょう。 ・人込みを避ける・外出時にマスクを着用する・加湿器などを使用して、湿度を50~60%に保つ・十分な睡眠とバランスのよい食事を心がける・うがい、手洗いをよく行う インフルエンザの感染経路は「飛沫感染」と「接触感染」と言われていますが、一部では「飛沫核感染(空気感染)」も起こっているようです。飛沫感染は、主に、患者の咳やくしゃみと一緒に放出されたウイルスを、のどや鼻から吸い込むことで感染します。そのため、流行時は人込みを避け、マスクを着用することが大切です。また、乾燥すると鼻や喉の防御機能が低下するため加湿器などで湿度を50~60%に保つことも大切。マスクは口元の湿度を保つ上でも効果的といえそうです。接触感染は、患者から飛び散ったウイルスが、物などを介して口から取り込まれることで、うがいや手洗いは基本中の基本。そして、どんな感染症でも基本となるのは、十分な睡眠とバランスのよい食事を心がけ、日頃から免疫力を高めておくこと。免疫力を高める栄養源としては、 ・免疫の働きを助ける善玉菌を多く含む食品・善玉菌の餌となる食物繊維・免疫細胞の素となるたんぱく質 といったものがオススメです。 インフルエンザにかかってしまったら インフルエンザにかかると、急速に38℃以上の高熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛、関節痛といった症状が現れます。この時期は、発熱したらまずインフルエンザを疑い、発熱後12時間以上、48時間以内に医療機関で受診 するようにしましょう(※発熱後12時間以上経過しなければ、インフルエンザの検査で的確な結果が得られません。また、発熱後48時間以内に薬を服用した方が、より効果が期待できるとされています)。インフルエンザは、健康な若い人であれば自然治癒するものですが、早期回復、重症化予防、感染拡大の防止のためには、抗インフルエンザ薬の服用が望ましいとされています。しかし、代表的な薬である「タミフル」による異常行動のニュースをご存じのかたは、不安を覚える方もいるかもしれません。実際に、最近までタミフルは、10代への使用が制限されていました。しかし、2018年5月には、その使用制限が解除されています。その理由は、 薬の服用の有無や、薬の種類に関わらず、インフルエンザ感染時は、異常行動を起こす可能性がある ためだとされています。いずれにせよ、インフルエンザ患者の看病時は容体を注意深く観察する必要があるということです。既に、インフルエンザの流行は各地で開始しています。しっかりと予防対策を行っていきましょう。 (監修:防衛医科大学校 防衛医学研究センター 広域感染症学・制御研究部門 加來浩器先生) 参照URL NIID 国立感染症研究所 インフルエンザワクチン株IDSC 国立感染症研究所 感染症情報センター厚生労働省 インフルエンザQ&Aインフルエンザ過去10年間との比較グラフインフルエンザ流行レベルマップインフルエンザ罹患に伴う異常行動研究
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「牡蠣の冤罪を晴らしたい」その思いで「delfinoまるごと抗菌」を導入
導入事例:大田市場 株式会社山小三様 「感染ゼロ」をめざし、抗菌・抗ウイルス製品「delfino(デルフィーノ)」を展開する株式会社デルフィーノケア(東京都目黒区)は、東京大田市場の水産卸売施設にサービス提供を開始。牡蠣を中心とした水産食品卸を展開する株式会社山小三(東京都大田区)様に「delfino施設まるごと抗菌」が採用されました。 株式会社山小三(やまこさ)様について 同社の創業は、江戸の終わり、安政三年(1856年)頃まで遡ります。初代山田小三郎氏が天秤棒を肩に担ぎ、武家屋敷に「あさり~しじみ~」と売り歩いて千両を貯め、それを元手に日本橋魚河岸に出店したとか。以来、「牡蠣」を中心とした水産食品の仲卸として、現在は東京都中央卸売市場大田市場で展開されています。 「私たちは、国内の生産地には必ず足を運び、生産者と顔を合わせ、生産過程や牡蠣に対する想いなどを確認、納得したものだけを仕入れています。これにより、ただ牡蠣を販売するだけなく、・なぜ美味しいのか?・なぜ安全なのか?・どんな人が、どんな場所で、どんな想いで作っているのか?をきちんと説明が出来るようになるのです。私たちは、常にお客様に自信を持って勧められる『安全』で『新鮮』な美味しい牡蠣だけを選び、販売しています」(同社Webサイトより) 牡蠣への思いと、採用の経緯 「牡蠣は古来より、美味しく低カロリー、それでいてミネラルや栄養が豊富、さらにはアンチエイジングな食材として注目されています。調理方法も多彩で、生はもちろん、煮て良し、焼いて良し、フライや鍋物など、料理人の創作意欲をかきたてる食材でもあります。かの英雄ジュリアス・シーザー、ナポレオン1世、クレオパトラなど、武田信玄など…牡蠣を愛した偉人、英雄、有名人は枚挙に暇がありません。」 「ところが、『アタルのではないか?』『取り扱うのがこわい』『リスクが高い』など…これほど素晴らしい食材にも関わらず、一部の心無い生産者や、ずさんに扱う流通関係者によって、イメージが悪く敬遠されやすい食材となってしまっているのもまた事実。しかも、牡蠣を食べた翌日の腹痛などで医者にかかると、交わされるやり取りはこうです」 医者 「昨日、食べたもので何か心当たりはありますか?」患者 「そういえば、昨日は生牡蠣を食べましたね…」医者 「あぁ、たぶんそれですね」 「よく調べもせずに、医者ですらそういう判断をしがちです。コレは私に言わせれば、 牡蠣にかけられた冤罪 だと思っています。他への疑いを全く考慮せず、牡蠣が登場した途端にそうと決められてしまう。牡蠣がかわいそうだし、こんな理不尽なことはありません。もちろん牡蠣の中でも、生食用の牡蠣は他の二枚貝と異なり、内蔵を除去せずにそのまま生で食べるため、食中毒のリスクが高いと言われています。しかしながら、正しく環境管理され、温度管理をキチンとして輸送されたものに大きな危険はないと考えます。私たちは、その『牡蠣にかけられた冤罪』を少しでも晴らすために戦っていきます」(株式会社山小三 佐渡社長) 同社の佐渡社長は熱っぽく語ってくださいました。そんな同社は、牡蠣の取り扱いには細心の注意を払っておられます。生産地からの各牡蠣の検査はもちろん、日々のスタッフの皆さんの手洗いや消毒、清掃の徹底に加えて、検体提出も義務付けておられるなど、衛生管理の徹底のための手間と費用を惜しみません。「delfino施設まるごと抗菌」の話を聴かれたときも、すぐに採用を決められたといいます。 「生鮮食品を扱う者として、ここまでやっていれば大丈夫、という上限はありません。宿主細胞に一切の影響を与えることなく、菌やウイルスを不活性化させられるという、デルフィーノのポテンシャルには感銘を受け、即採用を決めました」(株式会社山小三 佐渡社長) 施工について 同社は、大田市場内に牡蠣保管庫、大型水槽、倉庫、スタッフルーム、オフィススペースなど保有されています。各エリアの有機物を採取し、衛生状態を測定することから施工を開始。各箇所で測定された数値は、食品を取扱わないエリアにおいても低い水準を保っており、同社の徹底した衛生意識の高さをうかがい知ることができました。その後、ヒトの出入りする場所を中心に「まるごと抗菌」サービスによる徹底抗菌処理を行ない、出荷を控えた牡蠣が活きている場所についてはヒトの触れる可能性のある場所を部分抗菌処理するなどしました。 施工後のコメント 「『delfino施設まるごと抗菌』ありがとうございました。なんだか空気がさらによくなったような気がしています(笑)今回のデルフィーノ施工によって、牡蠣を仕入れてくださっているお取引先様やお客様に一層安心していただけると思いますし、牡蠣のステータス向上にもお役に立てたら非常に嬉しいです。また、愛情をもって正しく牡蠣を流通させてくれているのは当社の社員たちです。デルフィーノ施工は、その大切な社員たちのインフルエンザ対策にもなるため、安心して仕事に励んでもらえる環境作りが一歩進んだことも嬉しく思います。『牡蠣の冤罪を晴らしたい』と意気込んでいる私たちと、『働くママをまもる』という社会貢献を謳っているデルフィーノケアさんは、なんだか相性が良いような気がしますね(笑)これからも菌やウイルスに対して高い意識をもって商売をしていきたいと考えていますので、ご協力をお願いしたいと思っています」(株式会社山小三 佐渡社長) 施工概要 企業・団体 株式会社山小三所在地 東京都中央卸売市場 大田市場事業内容 水産物の仲卸実施目的 牡蠣取扱環境の環境衛生向上、感染症対策実施内容 delfino施設まるごと抗菌、スポット抗菌 「delfino施設まるごと抗菌」とは 感染症対策製品「delfino(デルフィーノ)」は、「感染ゼロをめざして」というコンセプトのもと、光触媒(酸化チタン)、抗菌触媒(銀)、三元触媒(プラチナ)などの触媒を組み合わせることで、それぞれの触媒反応が持つ効果を相乗的に発揮させながら、それぞれの弱点を補うという発想の抗ウイルス・抗菌・防臭剤です。そのデルフィーノを、専用噴霧器によってμ(ミクロン)単位の粒子で噴霧、密閉空間に充満させていくことで、壁面だけでなく、カウンター、チェア、デスク、キャビネットなどのあらゆるものを抗ウイルス・抗菌コーティングして、施設内での感染リスクを軽減します。お問い合わせは以下のリンクから! お問い合わせ
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忘れられかけた病気「結核」と「赤痢」にご用心。
「結核」、「赤痢」とは 「結核」や「赤痢」の病名を聴いたとき、皆さんはどんなことを想像するでしょうか。 不治の病を患った主人公の代表的な病名 美人が患いそうな病気 昔は死者が出たらしいけど、現代では大丈夫 そんなイメージを抱くかたも多いかもしれません。実際、結核と赤痢は、明治以降に国内に蔓延し、多くの死者を出した感染症です。それが戦後になって、環境衛生の大きな改善などによって患者数が激減しました。このことから現代では昔の病気と思われがち。しかし、現代でもこれらの感染症には注意が必要なのです。日本は人口10万人当たりの患者数が16.1人(2015年データ)と高く、「中蔓延国」に分類されています。先進国の多くは人口10万人当たりの患者数が10人以下の「低蔓延国」に分類されるなか、日本は比較的患者数が多いのです。 2018年の感染報告 2018年にも、集団感染が報告されています。 ■結核の感染事例2018年10月24日東京大田区の総合病院で結核の集団感染が発生。計24人が感染し10人が発病。60代の患者2人が死亡。感染原は、肺結核で入院し死亡した男性。2018年11月12日日本医科大学附属病院の患者11人が感染。発病者は現在なし。感染源は肺結核を発病した医師。 ■赤痢の感染事例2018年10月15日山梨県身延町の15施設で食事をした男女98人が発病。現在、全員回復。感染源は、業者が施設に納入した惣菜。2018年10月23日東京都目黒区の認可保育所の園児ら21人が感染。20人が発病し園児2人が入院。症状は軽症。感染源は不明。 このように、結核と赤痢は決して昔の病気ではありません。現在でも感染する可能性があることを念頭に、それぞれの病気について理解を深めていきましょう。 結核について整理する 結核の患者数と死亡者数は、『感染症発生動向調査』や『人口動態統計』を参照すると、以下の記録がありました。 患者数 :24,669人死亡者数:1,892人(平成28年度の数値) 現在でも、年間2000人近くの死者を出している感染症なのです。 現在でも「結核」に感染する理由 その理由は、主に以下の3つのケースが挙げられます。 ケース① 海外で感染した人が、国内で発症する 結核は、現在も世界の10大死因のひとつです。WHOの発表によると、平成28年度の結核患者数は世界で1,040万人。死亡者数は170万人に達したとあります。死亡者数の95%以上は発展途上国に偏っており、インド、インドネシア、中国、フィリピン、パキスタン、ナイジェリア、南アフリカ共和国の7ヵ国で64%を占めています。これらの国に渡航し感染した人が国内で発病し、感染拡大する恐れ可能性があります。 ケース② 第二次世界大戦前後に感染した人が、加齢とともに発病する 結核を発病する患者の70%が60歳以上。この層の多くは、第二次世界大戦前後に感染。感染した人の10~15%は1~2年のうちに発症、85~90%は、免疫により菌が休眠状態となり、一生発病しない人もいます。しかし、休眠状態になっても10~15%の人は、免疫力の低下とともに発病すると言われます。 ケース③ 予防接種(BCG)の効果は10~15年。以降は抗体を持たない状態になる 現在、乳児(生後1歳未満)にはBCGの接種が推奨されています。これにより、感染しても52~74%の確率で発症を防ぐことができます。しかし、その効果が続くのは10~15年!成人後にBCGを再接種しても効果は認められず、抗体がない状態となり感染リスクが高まります。 ■結核の症状主症状:長引く咳、痰、微熱その他:体重減少、食欲減退、寝汗重症時:倦怠感、息切れ、血の混じった痰、喀血(血を吐くこと)、呼吸困難 ■結核の感染経路と予防法感染経路:患者の咳やくしゃみを吸い込む「飛沫核感染」予防法 :適度な運動、十分な睡眠、バランスの良い食事、早期発見 結核の重症化を防ぐためには早期発見が重要。2週間以上の咳や痰が続く場合は医療機関で受診し、ご自身の重症化、周囲の感染拡大を防ぎましょう。 赤痢について整理する 次に、赤痢について整理していきます。赤痢には、以下の2種類があります。 細菌が病原となる「細菌性赤痢」 原虫が病原となる「アメーバ性赤痢」 細菌も原虫も目に見えない微生物ですが、細胞形態、大きさや遺伝子数などに違いがあり、主に2種類の赤痢が存在します。赤痢の患者数は、『感染症発生動向調査』によると、以下の記録がありました。 細菌性赤痢 : 121人アメーバ性赤痢 :1,151人(平成28年度の「赤痢」患者数) 同年度における死亡者数データは確認できませんでしたが、国立感染研究所の報告によると、1999年4月~2006年12月でアメーバ性赤痢に感染した4,129人のうち、27人が死亡とありました。 現在でも赤痢に感染する理由 赤痢に感染する主な理由は、以下の2つ。 理由① 発展途上国で蔓延、渡航者が感染し国内で発病する赤痢の患者数が多い国 は、スーダン、インド、アルゼンチン、メキシコ、イラン、サウジアラビア、中国、バングラデシュ。年間、数十万人の患者数と推定されています。これらの国に渡航し感染した人が国内で発病し、感染が広がるケースがあります。 理由② アメーバ性赤痢の患者数が増えている米国では、男性同性愛者間での「アメーバ性赤痢」の存在が認められていました。一方、日本では、赤痢というと「細菌性赤痢」を指すのが一般的でしたが、日本国内でもアメーバ性赤痢が1980年頃から少しずつ増加。2003年以降は「細菌性赤痢」の報告患者数を超え、現在では約10倍の患者数となっています。感染報告数が多いのは、下記のような事例。 ・男性同性愛者の感染事例・発展途上国からの帰国者の感染事例・知的障害者施設での感染事例 男女比は、「男性:女性=8:1」と、男性が圧倒的に多いのが特徴です。 ■赤痢の症状 細菌性赤痢の症状主症状:全身の倦怠感、悪寒を伴う急激な発熱、水様性の下痢、腹痛、しぶり腹(便意があるのに出ない)、膿粘血便(※近年、重症例はあまり報告されていません) アメーバ性赤痢の症状主症状:下痢、粘血便(イチゴゼリー状)、しぶり腹(便意があるのに出ない)、排便時の下腹部痛や不快感重症時:38~40℃の熱、右のわき腹の痛み、肝臓のはれ、吐き気、嘔吐、体重減少、寝汗、全身の倦怠感 ■赤痢の感染経路と予防法 細菌性赤痢の場合感染経路:保菌者の糞便や、それらに汚染された手指、食品、水、ハエ、器物などを介した「経口感染」予防法 :手洗い、うがい、患者の多い国で、生もの、生水、氷などを飲食しない アメーバ性赤痢の場合感染経路:感染した人の排泄物や性行為を介しての「経口感染」予防法 :手洗い、うがい、患者数の多い国で生もの、生水、氷などを飲食しない、性交渉時での注意 結核も赤痢も、死に至る可能性のある恐ろしい感染症ですが、日頃から高い免疫力を保持していれば感染しても発病しにくいため、規則正しい生活が大切です。身体の不調を感じたときは、単なる風邪と決めつけず早めの受診を心がけましょう。 「delfino施設まるごと抗菌」とは 感染症対策製品「delfino(デルフィーノ)」は、「感染ゼロをめざして」というコンセプトのもと、光触媒(酸化チタン)、抗菌触媒(銀)、三元触媒(プラチナ)などの触媒を組み合わせることで、それぞれの触媒反応が持つ効果を相乗的に発揮させながら、それぞれの弱点を補うという発想の抗ウイルス・抗菌・防臭剤です。専用噴霧器によって、デルフィーノをμ(ミクロン)単位の粒子で噴霧、密閉空間に充満させていくことで、壁面だけでなく、カウンター、チェア、デスク、キャビネットなどのあらゆるものを抗ウイルス・抗菌コーティングして、施設内での感染リスクを軽減します。お問い合わせは以下のリンクから。 お問い合わせ
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